
10月14日に「辞めてやる!!」と言って仕事辞めてから2ヶ月。
その後、後悔はまったくない。
しかしその後の就活は、自分が決めた条件以外、妥協はやめておこう、と思ったので、
求職サイトで検索して職探ししても、なかなか条件に合うような仕事がなかった。
そんな中、派遣会社の仕事はフルタイムばかりなので敬遠していたんだけど、
今回フルタイムじゃない、シフトの仕事を見つけて、大手派遣会社に登録してみた。
最初に見つけた仕事は、不採用で終わったけど、
おかげさまで、同じ派遣会社で仕事が見つかった。
しかし、契約上は「派遣」ではなく、「業務委託」:アウトソーシング事業での雇用契約。
この派遣会社のいくつかの募集状況を見ていて、アウトソーシングの傾向が見えてきた。
ある業界(←業務上言えない)では、こんなにアウトソーシングで業務を外部に委ねていたのね。
気が付かなかった。
派遣会社にもよるんだろうけど、
企業(顧客)のある一定の業務についてアウトソーシングを請け負い、
業務を実際にこなすスタッフについては、細かいシフト(パート勤務)で多くの人数を回す。
そうすると、社会保険適用基準を下回る雇用契約で済み、雇用契約をしている派遣会社側の保険料負担を無しにする。
同一労働同一賃金の法制施行によるデメリットである、人件費の増加による顧客への請求増額も、ある程度抑えることができ、
顧客側の負担を軽減できる。
スタッフ側も、働ける時間が少なくなるけど、通常のパート・アルバイトの直接雇用よりは時給が高くなる。
請け負っている業務内容については、それほど高度なスキルを要求されていないことも重要。
経験も知識も専門職ほどではなくていいような業務だと、
正規職員のマンパワーで回すのは、もったいないし、たくさんの職員をそういった業務にあてることは効率が悪い。
今回ワタシが働く職場では、業務としては簡単な仕事しかないので、
それ以外の高度なスキルや重要な内容の業務については、正規職員が行うことになっている。
基本的な業務をアウトソーシングでまかない、そこから専門業務を正規職員が引き継ぐ。というスタイル。
本来は、技術やノウハウを持たない企業が外注することで、専門性の高い業務を展開できるようになるってのが、
アウトソーシングの基本形だけどね。
今回の事業では、フルタイムで働きたいスタッフに関しては、たくさん採用されることはない。
しかも、同一労働同一賃金の恩恵はあまり感じられないだろう。
というのも、こうしたアウトソーシングの場合、請け負った業務以外のことをすることがあまりないと思われるので、
「同一労働」として確定した賃金から、ランクアップするような労働環境にない。
つまりは、スキルアップを明確にできる環境にない場合がある。
スキルアップがないなら、賃金はずっと同じ。
この、「同一労働同一賃金」って考え方はいいんだけど、実際は、こうしたアウトソーシングのような、
非正規雇用には本質的な変化はないと思う。
残念ながら。
(制度の施行時に、一時的には時給単価が上がったけど、それ以降は変わらないと思う)
こういうのって、ワタシのように「少し働いて、家計の足しになる程度で働きたい」という甘ちゃんには助かるシステム。
でも、本気で働きたい、生活のためにもなんとか仕事にありつきたい、
という思いでこうした仕事についてしまっている場合は、いつまでもスキルアップしないし、
賃金のベースアップもないし、
契約の継続だっていつどうなるか分からない。
やっぱ非正規雇用って、不安要素多いよね。。。
写真は記事と無関係の 茅ヶ崎冷麺舎の石焼ビビンバ。
1人前を二人でシェアして、麺類と一緒に食べるとちょうどいい。
小さめだけど、具がたっぷり!
うちも非正規雇用の方は同じような雇用の仕方しています
若い方がその状態なら将来設計とか出来るわけないですよね
アウトソーシング=業務委託の場合、業務の指揮系統は委託された派遣会社の担当者が担うのですが、
実際は、直接企業から指揮命令されている「偽装請負」もあるそうです。
直接雇用することもなく、自由裁量で指揮命令ができて、
福利厚生や社会保険負担も不要な労働力のみを買う、というものです。
これは法律違反になります。
派遣の場合も、3年以上同一場所での継続勤務する場合は、派遣先が直接雇用しなければなりません。
3年もたてば、十分戦力として使えるので、直接雇用でいいのに、と思うのですが、
これで正社員に雇用されることは非常に少ないそうです。