しうすのブログ

主にホンダの旧車360Zやダイヤル式電話機、フィルムカメラなど懐かしいものについてのブログです。

富士通 FM-New7 その3 どうしたもんかいのー

2024年07月07日 | FM-New7
置き場所がないので、床の間の前を占領し、全部つなげて起動してみた。

出た、初期画面。


デモプログラムを読むため LOAD エンター

なぜかフリーズ。


一旦リセットして適当にアルファベット打ってエンター押してもフリーズ。
エラーも返ってこない。

カナ文字を適当に打ってエンターでは、ちゃんとエラーを返してくる。



なんなんだ、これは? 



中を開けて眺めてみるが、当然、何もわからないため、故障の定番である電解コンデンサー9個すべてを交換してみたが、症状に改善はなかった。

症状は変わらないが、なぜか、外部スピーカー端子近くの電解コンデンサー25V100μFが、起動して数分で爆発(パンク)してしまうため、仕方なく基板の表示とプラマイを逆に付けたところ、パンクは回避できたが、これは絶対におかしい。

また、症状に変化なしではなく、カナ入力時にエラーのビープ音が鳴っていたが、コンデンサーの交換で全く音が出なくなってしまい、症状としてはむしろ悪化している。

パンクしたコンデンサー周辺の回路、特にとなりのトランジスタが怪しいが、探る知識も手段も腕もなく、これ以上、当てずっぽうで無駄なことはやめておこう。

と言うことで 「どうしたもんかいのー状態」 に陥ってしまった。

つづく
(不定期更新)





富士通 FM-New7 その2 再会

2024年07月01日 | FM-New7


それから数十年が経過し、すっかり忘れ去っていたけれど、先日、静岡市に行く機会があり、駿河屋本店に立ち寄ってみたら、そこに、レトロパソコンコーナーなるものがあって、NECの8801が展示してあるのが目に入ってきた。

びっくりして、コーナーを見ていたら、当時のレトロPCがたくさん売っていて、FM-New7も1台あったが結構いい値段(2万5千円くらい)していた。

ソフトもいくつか置いてあり、NECの98、88シリーズ、シャープのX1のものが大半を占めていて、富士通も少しあったけど、ほとんどがタウンズ関係だった。
ちょっと昔を思い出してしまい、懐かしさが爆発した。


家に帰り、また、FM-New7に会いたくなり、ヤフオクで探してみたら、こちらでは意外と安い値段だったので買ってしまった。

40年前はマニュアルなど見向きもしなかったけど、今回は、当時やらなかったことを反省し、また、できなかったことなど、少しいじってみたいと思い、付属品がなるべく付いているFM-New7を選んで落札した。


本体5550円 送料1830円 合計7380円。



ディスプレイは当時物のブラウン管のCRTの方が雰囲気が出ていいのだけれど、ただ飾るのではないので、見やすい液晶ディスプレイを購入することにした。

ちなみに、情報によれば水平15khzが表示可能なものでないと使えないらしい。


ディスプレイの接続は、本体に付属していたケーブルではコネクタの形状が合わないため、ケーブルを自作した。




データレコーダーは三洋のD33を購入。
当時もこれとまったく同じものを使っていたため、これだけでもめちゃくちゃ懐かしい。

当時、フロッピードライブなどはとても無理なので、カセットテープのデーターレコーダとなるのだけれど、それでも1万円近い値段だったと思う。

今でも普通に使えるが、ゴムベルトなど、とっくに劣化していていいはず。
なんで使えるのか不思議だが、保存状況がよかったのかな。



さぁ、いよいよ、これで、再稼働に向けて役者が揃ったぞ。

 つづく 

(不定期更新)





富士通 FM-New7 その1  出会いと別れ

2024年06月11日 | FM-New7

富士通 FM-New7

 

大学の入学祝いで、親に買ってもらった、初めて手にしたパソコン。

1982年当時、高性能、低価格のパソコンとして大ヒットし、富士通をパソコン御三家に押し上げた名機と言われるのがFM-7。

その2年後、外観、仕様、性能を変えず、パーツの集積化を図り、価格を約3万円下げ、定価99,800円で後継機として発売されたのがFM-New7。

これを当時、例えばワープロとして使いたいと思っても、ソフトは5インチフロッピーで数万円、フロッピードライブは30万円、さらに漢字ROMカードが1万円、漢字対応のドットプリンターが、スター精密の安いのでも10万円とか、莫大なお金が必要になった。

そんなにお金もないので、最初は、本体とRFモジュレータといってテレビに画面を映す装置だけの最低限の構成とした。

使ってみたら、テレビでは文字がボヤボヤして使いにくく、データのロードとセーブに使うカセットレコーダーは、家にあったものではエラーばかりのため、あとで、モニターはシャープの21型を買い、データレコーダーはサンヨーのものを買った。

シャープのモニターは、物理的に画面がでかいだけで、使用範囲は真ん中周辺だけの、ただデカくて重く、使い勝手は14型と変わらず大失敗だった。サンヨーのデータレコーダーはかっこよくて、またパソコン専用だけあって調子はよかった。

これで何をしていたかと言えば、ベーシックで、基本的なことをしたぐらいで、あとは雑誌のゲームを打ち込んでみたり、借りてきたゲームのカセットテープをダビングして読ませて遊んだりしたぐらいで、人に聞かれたら「フロッピーがあれば、もう少し活用の幅があるけど、まだ高くて買えないから、今はゲームを参考にプログラムを学習している」というのが当時の言い訳だった。

結局、それもすぐに飽きてしまい、数年後に、話をしていて欲しがった友達にあげてしまった。

お祝いとして買ってもらったものなのに簡単に人にあげてしまい、あとで、ちょっと後悔した。

(つづく)