麦(むぎ) を詠んだ歌
万葉集/巻12-3096 作者/不明
馬柵越(うませご)しに 麦食(は)む駒(こま)の 罵(の)らゆれど
なほし恋しく 思ひかねつも
【意味】馬避(よ)け柵のむこうから 首を伸ばして麦を食う
子馬のように怒鳴られる それでもあなたが恋しくて
焦がれないではいられない
※「駒」子馬。小さい馬。
※「罵らゆれ」〈罵る〉ののしる。悪口をいう。
〈ゆれ〉受身、已然形。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
【一口メモ】麦の穂がたわわに実り、麦畑が黄金色に染まる5月下旬から6月初旬のこの時期が「麦秋」です。
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