2月8日 は「つばきの日」です。
万葉集には、椿(つばき)を詠んだ歌があります。
今日は、植物を詠んだ 椿(つばき) の歌です。
万葉の時代も、「椿(つばき) 」と呼ばれています。
日本原産です。ヤブツバキ、ユキツバキが良く知られています。
椿は古事記・日本書紀にも登場し、古くから神聖な樹木として扱われていたようです。
万葉集/巻1-0054 作者/坂門人足(さかとのひとたり)
巨勢山(こせやま)の つらつら椿(つばき) つらつらに
見つつ思(しの)はな 巨勢(こせ)の春野を
【意味】巨勢の山にはつらつら並んで 椿が茂っておりますが
それをつらつら眺めて巨勢の 春野を思い浮かべよう
※「巨勢(こせ)」は、現在の奈良県御所市古瀬あたり。
※「つらつら椿」たくさん並んで花または葉の連なった椿。
※「つらつらに」念入りに。
※「偲はな」〈しのふ〉ここにないものを思い浮かべる。
〈な〉終助詞。希望または勧誘。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、「ヤブツバキ(藪椿)」福岡で私の写したものです。
「椿の日」の由来は、「つ(2)ば(8)き」の語呂合わせで長崎県五島市が、日本人の生活と文化に密接なつながりを持つ「椿」に焦点を当て、大事に守り育てていくために「つばきの日」が制定されました。
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