3月22日は、雉(キジ)が日本の国鳥になった日です。
(昭和22(1947)年に制定)
万葉集には、雉(きじ)を詠んだ歌があります。
今日は、鳥を詠んだ 雉(きじ) の歌です。
万葉の時代は、雉(きぎし)と呼ばれたようです。
万葉集/巻12-3210 作者/不明
あしひきの 片山(かたやま)雉(きぎし) 立ち行かむ
君に後(おく)れて 現(うつ)しけめやも
【意味】キジが山の斜面から 飛び立つように唐突に
旅に出かけて行くあなた
あとに残ったわたくしが どうして正気でいられよう
※枕詞:あしひきの
※「片山」山の斜面。
※「現しけめやも」〈現しけ〉未然形。正気だ。
〈め〉推量、已然形。〈やも〉反語。
※「知れつつ」、知らせる。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用