万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
今日、紹介するは、生き物を詠んだ 蛙(かえる) の歌です。
万葉の時代は、「蝦(かはづ)」と呼ばれています。
万葉集/巻3-0356 作者/上古麻呂(かみのこまろ)
今日(きょう)もかも 明日香(あすか)の川の 夕去らず
かはづ鳴く瀬の さやけくあるらむ
【意味】明日香の川の日暮れになると カエルの鳴いている
瀬の風景は今日も変わらず すがすがしいであろうかな
※「今日もかも」〈かも〉詠嘆的疑問。
※「夕去らず」夕方になるたびに。
※「かはづ」カエル。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用
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