6月1日は「鮎の日」です。
万葉集には、鮎(あゆ)を詠んだ歌があります。
今日は、生き物を詠んだ 鮎(あゆ) の歌です。
万葉の時代は、占いにも使われたようで、「鮎」という字が当てられたといわれています。万葉歌の原文では「年魚(あゆ)」とも書きます。
万葉集/巻5-0855 作者/不明
松浦川(まつらがわ) 川の瀬光り 鮎(あゆ)釣ると
立たせる妹(いも)が 裳(も)の裾(すそ)濡れぬ
【意味】松浦川の瀬がきらめいて アユを釣ろうと川の瀬に
立っておられるいとしい人の 裳裾が濡れて美しい
※「立たせる」〈せ〉尊敬已然形。
〈る〉存続連体形。立っていらっしゃる。
※「裳」女性が腰から下に着た着物。
万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。
※写真は、フリー写真素材を使用
「鮎の日」の由来は、6月1日がアユ釣りの解禁日としている地域が全国的に多く、また、アユが小売店に出そろうことからこの日が選ばれた。
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