高速バスが休憩のため双葉SAで停まるのと同時に目が覚めた。
風邪のせいか、寝起きのせいか、とにかく頭はぼうっとしている。
考えたくない。何も。
窓の外の現実から目をそらし、僕はぼうっとしていた。
しばらくぼうっとしたあと、ふと社会行きの切符、卒業証書を見た。
あれほど嫌だと思っていた卒業だが、何故だかすんなりと受け入れることが出来た。
知ってたよ。気づいてた。でも、知らない振りを、気づかない振りをしてたんだ。卒業が嫌なんじゃない。ショウコさんと離れ離れになることが嫌だったって事を。
僕の目に卒業証書は映っていなかった。
映っていたのは、遠く離れたショウコさんの残像だった。
バスは再び走り出した。更に遠く…もう目前まで迫っていた僕らの春に向かって。
風邪のせいか、寝起きのせいか、とにかく頭はぼうっとしている。
考えたくない。何も。
窓の外の現実から目をそらし、僕はぼうっとしていた。
しばらくぼうっとしたあと、ふと社会行きの切符、卒業証書を見た。
あれほど嫌だと思っていた卒業だが、何故だかすんなりと受け入れることが出来た。
知ってたよ。気づいてた。でも、知らない振りを、気づかない振りをしてたんだ。卒業が嫌なんじゃない。ショウコさんと離れ離れになることが嫌だったって事を。
僕の目に卒業証書は映っていなかった。
映っていたのは、遠く離れたショウコさんの残像だった。
バスは再び走り出した。更に遠く…もう目前まで迫っていた僕らの春に向かって。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます