サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

大学生の力を環境ビジネスに活かす

2016年01月23日 | 環境と経済・ビジネス

横浜環境ビジネスネットワーク メールマガジン【1月19日配信】

コラム【第10回】大学生の力を環境ビジネスに活かす

 

 エコプロダクツ展(2015年12月10日~12日、国際展示場)の感想その2。

 

 毎年、講義の一環で視察に行き、学生一人ひとりに地域発エコプロダクツの目利きをしてもらい、自分がいいと思うものを調べて、発表をしてもらっている。今年は日程上、講義内での視察は行わなかったが、私なりの調査をしてみた。

 

 私が今年、一番関心をもったのは、某女子大学のデザイン科が出展していたエコグッズである。例えば、花束を包む包装紙が綺麗だが捨ててしまうことに着目し、使用後は花瓶のカバーとして使えるようにする包装紙が出展されていた。

 

 また、花火も楽しんだ後にゴミが多くでることから、手で持つ所と火薬の部分を分け、火薬の部分を取り換えることで燃えきるまで楽しむことができるというデザインもあった。これらは、まさに女性視点であり、「日常生活を通して、意識せず楽しく使うことで環境に貢献できるモノや仕組みのありかたについてのの提案」というコンセプトを具現化している。生活感覚をデザイン化する柔軟なセンスが秀逸であった。
 

 愛知県のブースでは、大学生向けプログラム「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」の展示が興味深かった。これは今年度から開始された人材育成プログラムである。「研究員である大学生20名がグループに分かれ、パートナー企業5社から提示された環境課題について、調査・研究を実施し、企業代表者へのプレゼンテーションを行う」というものである。

 

 出された環境課題は、社会貢献活動の企画であり、エコグッズの販売促進に関することであり。某銀行には、「地域資源を活用した環境配慮型モノづくりを行っている県内の中小企業を対象に、製品のデザインやPR用動画を学生の斬新な発想で製作するサービスを提供する融資を行う」というような提案を行う等、有意義な内容であった。


 企業と学生の協働による環境ビジネスの展開を期待したい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気候変動の影響を顕在化させ... | トップ | 環境ビジネスと地域再生  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

環境と経済・ビジネス」カテゴリの最新記事