サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

未来都市の暮らし その4

2012年12月17日 | 環境と教育・人づくり

 

共有で使うものが増えてきた

 

 さて、クールな僕(?)は、2020年代になって、急激に普及した「シェアリング」のことを話したいと思います。「シェアリング」は、みんなでモノを共有することです。高額でたまにしか使わないようなモノは、個人で所有するのはモッタイないと思う人が増えてきて、「シェアリング」が爆発的に普及しています。

 

 まず、うちではマイカーをもっていません。近隣への買い物やひかりの送り迎えが必要なときは、「コミュニティ・カーシェアリング」を利用します。これは、歩いて2分のところに停めてある共用車(電気自動車)を、事前にインターネットで予約して利用する仕組みです。車種はコミュニティに参加している会員が話し合って決めました。ちなみに、フロントのボディカラーは、乗る人の好みでスイッチ一つで変更することができようになっています。僕が乗るときは、いつもオレンジ色にしています。

 

 実は家の中にも、個人で所有していないものばかりです。冷蔵庫と洗濯機、エアコンディショナーがリース商品です。それぞれ、メーカーとリース契約をしています。最初に契約料を払うのですが、大した額ではなく、毎月のリース料を払うことになります。リース料は利用量に応じて課金されます。冷蔵庫では中に入れたモノの体積に応じて、洗濯機は洗濯の回数に応じて、エアコンも利用時間や温度設定に応じて課金されます。リースにすると、無駄使いを控えようという意識も働くからいいようです。また、壊れたときの修理や買い替えもメーカーの責任でやってくれます。より性能のよい機器ができたときの取り換えもメーカー側がやってくれます。

 

 また、農園も「里地里山管理公社」から借りています。この公社はK市が設立したもので、市内の農地や雑木林等を買取り、整備するともとに、市民に利用を斡旋しています。農地や雑木話の管理委託料を行政から得ているほか、農地のレンタル料や里山の利用料などが収入源です。地元の大手企業は、社会貢献活動の一環として、公社に寄付もしています。

 

 レンタル農園では、野菜をつくることが多いですが、ときどき「コミュニティ・ガーデン」の仲間で集まって、バーベキューをすることもあります。バーベキューは、近所にあった雑木林を再生した「里山」で行います。「里山」は、昔ながらの萌芽更新の森を再生したもので、落ち葉は集めて堆肥にして農地にいれます。また、伐採した木は炭にして、バーベキューに利用しています。炭焼き小屋はないのですが、K市の「里地里山管理公社」に頼むと、伐採した木を炭にしてくれます。公社は炭焼き施設をもっていて、高齢者を雇用して、炭を製造しています。

 

  「里山」では、公社が健康づくりのプログラムを提供してくれています。毎朝、「里山セラピー」といって、心と体の健康づくりを行う教室が開催されます。いろいろなコースがあるのですが、太りやすい体質の僕は、ダイエットコースを選んで、できるだけ週2回以上、教室に参加するようにしています。

 

 たまに遊びにいく貸別荘もあります。ここは、K市と交流関係にある山村が提供してくれるもので、その山村の役場が貸別荘の管理行ってくれます。

 

 最近では「夏山冬都市(まち)」という過ごし方が定着してきていて、夏になると貸別荘にでかける人も増えています。貸別荘では、仕事をすることができる設備も整っています。会社にサテライト勤務の申請をすれば、休暇をとることなく、貸別荘に出かけることができます。

 

(続く)

 

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