サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

未来都市の暮らし その3

2012年12月15日 | 環境と教育・人づくり

地域での社会活動の充実

  

 いやだわ、翼さんたら。怖くなるような話ばかりをして。話題を変えて、私(美咲)は休日の暮らしのことを話しますね。 

 

 私は、K市内の遺跡跡で、月2回開催される「手づくり市」を楽しみにしています。「手づくり市」を行う地域は近年、増えてきていて、K市の「手づくり市」は2020年から始められました。

 地域に暮らす人々が家でつくった農産物やお菓子、木工品、絵画等の作品を持ち寄り、青空の下で店を出します。緑豊かな歴史公園に、色とりどりのテントが張られ、毎回多く人々が集まります。地域の人々が地域のために行うビジネスのことを「コミュニティ・ビジネス」というそうですが、この「手づくり市」は「コミュニティ・ビジネス」が集まり、情報交換をする場所にもなっています。

 実は、私も、K市に昔から伝わる織物を材料にして、バックやカード入れ等の小物をデザインして、作っています。この「手づくり市」に出すようになってから、評判になりました。一緒にやってくれる仲間もでき、会社組織にして、本格的なビジネスを立ち上げる予定です。普段の打ち合わせはパソコンやタブレットのテレビ会議システムを利用して行っていますが、月2回の「手づくり市」の日だけでは、仲間が集まって話あったり、一緒に接客をしたりしています。屋外のきれいな場所で、仲間としゃべっているときが本当に楽しいです。

 

 休日の活動では、「エコクラブ」の活動もあります。これは、先に述べた「エコブレイン」を自宅に設置している人々がサークル活動を行うものです。「エコクラブ」の活動拠点は、近所の公民館です。毎週1回集まって、環境や福祉、教育、防災のことを勉強しています。この前の「エコクラブ」では、食育をテーマにしました。K市には、伝統的な保存食が名物だったらしく(干芋や干し柿など)、それを復活させ、今度「手づくり市」に出店しようという話がでています。

 

 休日には、「ネクスト塾」という塾の野外教室が行われることもあります。「ネクスト塾」は、2011年に柏市の起業家が大学や行政と連携した立ち上げた事業で、全国各地に広がっています。

 この塾の特徴は、人生経験が豊かな高齢者が塾の講師となり、高齢者の社会参加と知恵の伝承を促すとともに、共稼ぎ世帯の子供の学童保育と教育を担うということにあります。うちでは私が家で仕事をしているので、学童保育に預ける櫃必要はないのですが、実験的な教育、大学と連携しているようなので、娘(ひかり)も面白がるのではないかと思って、通わせています。

 「ネクスト塾」の野外教室では父兄も参加して、昆虫や草花の採集を行います。生き物に詳しい高齢の専門家が面白おかしく説明してくれるので、勉強になります。実は、私も海外留学経験があり、英語ができるので、たまに英語講師や通訳を引き受けたりしています。

 私は、昔、夫と同じ会社に勤めていましたが、出産を契機に会社をやめました。今は、地域の中で、地域に役立つ活動をしながら、少しですが収入を得ています。今度立ちあげる伝統工芸を扱う会社も、あまり大きくせずに、楽しめる範囲でやっていけたらと考えています。

 

  「手づくり市」や「ネクスト塾」があるこの街に住んでよかった!

 

(続く)

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