明けましておめでとうございます。
新年の初投稿として、昨年の振り返りと少しの抱負を書きます。
2012年は、参加している適応プロジェクトの中間評価がよい結果となり、安堵しております。
至らない点が多いと自負しておりますが、成果が中途半端にならないように精進をしていきたいと思います。
また、昨年は、下記に示すように博士論文と単著2冊という成果のほか、学会発表等にも多くチャレンジさせていただきました。
シンクタンク時代は年間10~20本の委託調査にかかわることは当たり前でしたが、全ての内容を自分で見切るわけではありませんでした。昨年の成果は自分がすべてを通じて、仕上げまでやったという点で、十分の多くの成果であったと思います。
振り変えると、これまでの私は、「成熟した市民が社会を担い、地域の主体的取り組みが響きあうことで、社会変革の潮流をつくる」という「理想を唱える」ような仕事ばかりをしてきたように思います。
今年もそのスタンスは変わらないわけですが、実践に寄り添いながら、少しでも実践に活かされる、しっかりとした研究や教育活動をしていきたいと考えています。
環境イノベーションの普及、地域の取組みの持続可能性評価、地域リスクマネジメント等が、今年のテーマになります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2012年の成果 *******************
博士学位申請論文
「環境イノベーションの普及と地域環境力の形成」の相互作用を高める地域施策の研究~住宅用太陽光発電と長野県飯田市に注目して~
著作
図解 スマートシティ・環境未来都市 早わかり」白井信雄、中経出版
「環境コミュニティ大作戦 ~資源とエネルギーは地域でまかなう」白井信雄、学芸出版社
論文(査読付)
「地縁型組織を基盤とした地域環境力の形成~環境モデル都市・長野県飯田市を事例として」白井信雄・樋口一清・東海明宏、社会・経済システム学会第33号
「Effects of Citizen-Owned Power Generation on Residents' Consciousness :Case Study in Iida City,Japan」 Nobuo SHIRAI, Kazukiyo HIGUCHI and Akihiro TOKAI、Journal of Environmental Information Science Vol.40,No.5
「住宅用太陽光発電の設置者特性と設置規定要因の分析」白井信雄・正岡克・大野浩一・東海明宏、エネルギー・資源VOL.33 NO.2
論文(査読付以外)・学会発表
「地球温暖化に起因する気候変動への脆弱性と適応策~東北大震災で表出した脆弱性との共通性の考察と地域リスク管理政策の提案~」白井信雄・田中充、社会・経済システム学会 第31 回大会
「脆弱性の概念と気候変動適応における脆弱性の構造に関する分析」白井信雄・田中充・小野田真二・木村浩巳・馬場健司・梶井公美子、土木学会第40 回環境システム研究論文発表会
「地方自治体向け気候変動適応策のガイドライン~適応策の検討手順と方法」白井信雄・田中充・小河誠・陸斉・濱田崇・田中博春、土木学会第20(2012年度)地球環境シンポジウム
「地域社会における環境イノベーションの受容性と普及~飯田市民における気候変動適応策に関する意識・行動の事例」白井信雄、日本計画行政学会第35回全国大会
寄稿
「環境コミュニティ・ビジネスへの多様なアプローチの20年」環境自治体白書2012-2013年版
講演
公開セミナー「環境コミュニティ大作戦~資源とエネルギーを地域でまかなう」、東海大学大学院人間環境学研究科
学芸セミナー「「環境コミュニティ力」向上・作戦会議 地域からの変革を話し合いましょう」、学芸出版社
第9回信州サステイナビリティ・フォーラム「信州発、新たな環境人材育成への挑戦」基調講演とパネルディスカッション、信州大学
「生物多様性と地域づくり」(集団研修「生物多様性を活かした地域開発」)、国際連合地域開発センター
「中南米地域 地域資源を活かした内発的地域経済開発研修」、国際連合地域開発センター
「地域資源の特性と活用」地域別研修:中央アジア地域、地域資源を活かした内発的地域経済開発コース、国際連合地域開発センター
講義
法政大学大学院(廃棄物政策研究)
東海大学大学院人間環境学専攻(近代環境史、地域環境経済論)
委員等
国分寺環境基本計画推進委員会委員・委員長
全国大学生環境活動コンテスト「ecocon」選考委員
八王子市再生可能エネルギー導入検討委員会・委員長代理
【環境自治体会議】環境政策外部評価委員会・委員
【環境自治体会議】わがまちの政策自慢・選定委員