是々初心忘るべからず

日々思ったこと

旅の途中 (福島を通る)

2017-06-25 06:15:45 | 日記
旅に出る前に母に面会。
母の施設は柏なので、今回の旅は柏から出発。
常磐道を北上する。
目的地は宮城県松島と岩手県遠野。

旦那さんの運転するエルグランドの後部座席に座り、なんどもウトウトする。
服用している薬のせいかもしれないし、寝不足かもしれないし。

ウトウトの合間合間に車窓に映る景色を時折眺めては旅情に浸る。



常磐道を北上し、通り過ぎるは千葉県 茨城県 福島県 宮城県 岩手県。
どの県も東北大震災で甚大な被害を被った。
常磐道から見える景色はその被害は見えない。
海が見えても、6年前の津波は見えない。

福島県を通る。
一昨年も常磐道を走った。
その時は車窓からシートをかぶせた家や車や人がいない地域が見えて、ショックを受けた。
山や川を隔て、突然誰も住んでいない街や村が現れ、またしばらく走ると人や車が行き来している街や村が現れる。
なんのトリックか。

トリックなんかじゃない、福島県の現実なのだ。

今回も、常磐道に設置された放射能測定器の数字に目をやりながら、福島県を通った。
チラッと第2原発が見える。
避難区域が解除された地域があるので、一昨年よりも誰も住んでいない街や村は少なくなったようだ。
でも、手入れできずに荒れた家も見えた。
野生動物がウロウロしているのだろうか。
その地域を通る時、あらためて原発の事故の後遺症を思う。

大きな大きな地震から立ち直りつつある東北。
大きな大きな事故からまだ止まっている場所がある福島。


それでも、頑張っている福島県。
避難区域を離れれば、田畑は青々としてのどかであり、人々の営みがみえる。
常磐道のサービスエリア南相馬鹿島は、新しくて綺麗な施設だった。
一つ前のサービスエリア友部でお蕎麦を食べてしまったので、南相馬鹿島では美味しいジェラートを食べ、美味しい桃のサイダーを買った。



なんだか小難しそうに書いてしまったが、要するに…。
福島は美味しいところだよ。
福島は頑張っているよ。
って、こと。


たいしたことなどできないが、頑張っている人々に恥じないよう私も頑張るし、時々でもいいから常磐道を通ったりして「忘れちゃいけない」と思うことをしたい。


旅の途中でそんなことを考えていた次第。
今日も旅を楽しみます。



昨日の南相馬鹿島SA。