korou's Column

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カヴァー ”Far away”

2017-01-21 | 松浦亜弥

”Far away”は

浜崎あゆみの15枚目のシングル曲で

2000年5月17日に発売。

51万枚を売り上げてオリコンで最高位2位を記録。

51万枚ともなれば

今となってはソロ歌手としては夢のような数字だが

当時の浜崎あゆみにしては少ない数字だった。

同年4月発売の「vogue」は76万8千枚、

同年6月発売の「SEASONS」は136万7千枚を記録しているのだから。

しかも、この3曲は3カ月連続でリリースされて

この数字である。

CD文化が衰退した今

浜崎あゆみの残したCD売上記録は不滅と言ってよい。

(多分、一番凄いのは、1999年7月、8月にシングル曲を2か月連続でリリースし

 どちらもミリオン超えしたことだろう。こんなのは、もうあり得ない)

 

浜崎あゆみは

発売したシングル曲全部について

自身で作詞をしている。

ただし、かつて月刊誌が暴いたように

全くゼロの状態から作詞しているわけではなく

あらかじめキーワードをもらって

それを組み合わせて完成させるというスタイルである。

誰がキーワードを考えて彼女に渡しているのかは定かではないが

(エイベックス社長の松浦勝人が直接という説もあるが・・・)

この曲とかだと「私」「あなた」「らしく」「海」「景色」「想い出」「駅」「幸せ」「こぼれる」

などの言葉を与えて

基本設定として

”別れた恋人のことを思いながら、それでも新しい人生に向かって

 歩み出そうとしている女性”をイメージさせて

作詞させているのではないかと想像できる。

この曲を歌ったときの”あゆ”はほぼ22才。

まさに年齢相応の歌詞になっていて見事である。

 

この手法だと、必然的に歌詞が先にあって

あとから曲をつけるということになり

作曲者の手腕が問われることになるが

そのあたりは、菊池一仁と長尾大のコンビが見事にフォローしていて

この時期の曲についていえば

浜崎の歌詞のリズムを生かした佳曲を連発していた。

歌唱力に一抹の不安があった”あゆ”ではあるけれど

楽曲のパワーでそれを乗り切ったとも言えるのである。

この”Far away”にしても

”あゆ”のオーラと楽曲のパワーで

少々心もとない歌いっぷりなど全然気にならない印象だ。

当時は気がつかなかったが

今じっくり見ると

この歌唱はある意味凄いかもしれない。

少なくとも印象は強烈だ。

 

浜崎あゆみ Far away (2000.05.19)

 

さて、ここからは松浦亜弥の話。

あややは、この”Far away”を歌って芸能界入りした。

「第4回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」が行われたのが2000年6月で

「Far away」が流行ったのがちょうどその頃ということで

突然オーディションを受けることになった松浦亜弥は

当時一番流行っていたこの曲で勝負したのである。

 

それから約8年後の2008年10月。

STBライブのMCで

亜弥さんは当時のことを語り、この曲を歌った。

 

松浦亜弥「Far away」(歌は1分10秒あたりから。歌の前後のMC部分は音が小さいです)

 

特に素晴らしいカバーというわけではないが

いかにも亜弥さんらしい歌いっぷりで納得です。

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2 コメント

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Unknown (アヤまる)
2017-01-22 15:34:38
ありがとうございます!
日曜恒例松浦亜弥劇場。今回はトークもたっぷり。

亜弥さんのトークは、内容も当意即妙でユーモアがありすごいなと思いますが、その声やイントネーションにも聞きほれています。

歌同様に感情表現が見事で、たぶん天性なんでしょうが声使いのプロだなと関心します。

オーディションの時に、つんく♂氏と橋本氏が亜弥さんのこの歌を聴いて「これで5年食える」といったという伝説がありますが、最初からモノが違ったんでしょうね。

神に選ばれし人だけに勿体ない。
返信する
デビュー秘話(という大層なものでもないですが・・) (korou)
2017-01-22 21:01:35
>アヤまるさん

STBの時の歌声は22才のものなのですが
これを14歳足らずで歌ったとしたら
どんな感じだったんでしょうかねえ。
おそらjく、歌そのものよりも
それを見事に歌っている少女の存在だけが
伝わってきたのではないかという気がします。
これこそ我々が探していた素材だ!という思い。
つんく♂とその周辺の人たちは
「第2のSPEED」を目標にモーニング娘、を企画したものの
その時期に別のイメージでブレイクしてしまったものだから
その夢は捨てざるを得ない状況だったはずです。
しかし、14歳になったばかりの松浦亜弥を発見して
その原点に立ち戻る思いだったでしょう。
もし、モー娘。に福田明日香のような音感豊かなメンバーが
複数居たとしたら
間違いなく、亜弥さんはモー娘、入りしていたでしょうね。
しかし、現実にはモー娘。は別路線で走り出していて
亜弥さんの居場所はなかった、ということで
ソロ歌手という異例のデビューになったという筋書き。
これは、当時の関係者の話などから
かなり可能性の高い推測のはずです。

つんく♂は
そうでなくても難しくなってきているアイドルのソロ歌手デビュー、
それも
自分たちの夢を叶えてくれそうなクオリティの高い歌手のデビューということで
全力投球で楽曲を制作します、
そして、まず4つの曲を用意して、亜弥さん自身に選択させるのですが
このあたりの詳細は
次回の亜弥さんの記事までのお楽しみということで(^^)

ちなみに、次回は私の趣味の記事で
亜弥さんとは無関係な記事となる予定です。
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