「松クリスタル」をほぼ全部チェック完了。
今回、映像抜きで音声だけ聴いてみたのだが
そうすると
今までとは随分と違う印象になった。
あくまでも個人的な感想だが
「コットンクラブ(2010)」とは全く正反対で
映像の助けがないと
意外と聴きどころの少ないライブだと思った。
(「コットンクラブ」は、その点、映像の助けなど一切不要で素晴らしい)
映像込みで視聴すると、いろいろと素晴らしいのだが
音だけを集中して聴くとイマイチな部分が多い。
その後のより熟練した歌唱と比べるといかにも荒削りで
いわばライブ仕様に徹した歌いっぷりと言える。
事後にDVD、ネットで観たのでは価値が半減する歌唱というか
これこそライブで一緒に熱狂してこそ堪能できる歌唱なのだろう。
とはいえ、バラード系の歌については
かなりのクオリティであることに変わりない。
なかでも、やはり「渡良瀬橋」はなんというか
ある意味これ以上の歌唱をこの曲で望むことは
その後の亜弥さん自身も含めて、どんな歌手でも不可能ではないだろうか
と思われるほどの奇跡的なレベルに達しているように思う。
また、前の記事で書いた「THE LAST NIGHT」も
聴く側がその世界に没入できた場合
唯一無二のパフォーマンスが発揮できている。
そして、最後の最後に歌った「可能性の道」。
曲の作りとしては変則的な感じで
今まで私としてはどうも馴染めない感じだったこの曲。
しかし、この松クリの最後での歌声には
何かしら亜弥さんの心の中の深い部分が感じ取れ
しみじみとした感傷に浸れた。
映像も後で改めて観てみたが
実に良い表情で歌っている。
(音声だけでも、こういう良い表情で歌っているだろうことは
想像可能だったけど、そのとおりだった)
松浦亜弥 - 可能性の道
亜弥さんの”心の歴史”が、また一つ見えてきた。
即ち、「私のすごい方法」→「可能性の道」→「女 Day by Day」
こんなに分かりやすくかつ繊細かつ丁寧に
”心の歴史”を自身のオリジナル曲で辿れる歌手は
なかなか居ないはず。
少なくとも私にとっては、そんな歌手は亜弥さん以外に居ない。
歌がうまい、カワイイ、美しい、ということ以上に
そこに一番魅力を感じる。
また参考になります。
歌声の響き中心に松浦亜弥を聴いてきたので、歌詞に松浦亜弥を絡ませて考えてたことがなかったわたしにはこのフレーズは刺激的です。
「可能性の道」は大好きな曲のひとつです。
特に「私と私とあなた」のこの曲はわたしの大のお気に入りで今でも繰り返し聴いています。
当時のわたしはこの粘りっけのある歌い方に松浦亜弥の歌手としての才能を感じていました。
多分それは彼女が与えられた楽曲を自分なりに解釈してそれを表現する才能をこの曲を通して感じたからだと思います。
抽象的な表現で説明が難しいのですが、表現者としての松浦亜弥の天性を感じずにはいられなかったんですね。
若年の天才歌手と言われた少年少女は数多くいましたが、わたしの琴線に触れたのは松浦亜弥のみです。
単に個人の好みの問題と言ってしまえばおしまいですが、これが大事なことなんですよね。
全ては自分の感性が中心。
ただそのセンスを磨くことが大切なことだと思います。
そうでないと、人に話しが出来ませんから。
精進しないといけませんね。
>>全ては自分の感性が中心。
>>ただそのセンスを磨くことが大切なことだと思います。
>>そうでないと、人に話しが出来ませんから。
うーん・・・さらっと
すごく同感できることを書かれますね。
素晴らしいです。
私も肝に銘じます。
記事の中では書かなかったのですが
「女 Day by Day」の歌詞の世界のように
公私ともに充実した女性になろうとしたはずの亜弥さんが
その後、病魔に遭ってしまい
公私ともに思ったようには展開しなくなったとき
今は何事もハッピーと考える前向きな気持ちが大切と
思い直した時期があったはず、と(勝手に)推察しているのです。
(ちょっと読みにくい文章ですいません)
となると、歌詞の面からいえば
「HAPPY TO GO」は
今現在の亜弥さんにとって
重要な曲になっているかもしれませんね。
その意味で
「私のすごい方法」→「可能性の道」→「女 Day by Day」→「HAPPY TO GO」
というのが
私のなかでは、”亜弥さん・心の歴史”の最終形になっています。
昨夜は少々お酒を頂いていたことで、エラそうな投稿になってしまい申し訳ないです。
わたしが代々木で最初に気に入ったのは「YOUR SONG」でした。
「渡瀬橋」でも「THE LAST NIGHT」でもなくです。
なんででしょう?
耳触りが良かったんでしょうか。
仰るように映像の助けが要らなかったからなんでしょうか?
実はわたし「渡良瀬橋」の曲自体がそんなに好きではなかったのです。この曲のファンの方には申し訳ないですがそんなにいいと思ったことがありません。
ですから松浦亜弥さんの歌ってるとこもあまり観ていませんでした。
でも皆さんの評価の影響で最近わたしもこの歌を歌ってる松浦さんを観る機会が増えてだんだん良さが分かってきた今日この頃です。
食わず嫌い状態が解消された瞬間ですね(笑)
「HAPPY TO GO」
納得しました。
私も「渡良瀬橋」という曲は
あまり好きでなかったですね。
何というか、ウェットすぎて
性に合わないとずっと思っていました。
ところが
大sansanさんのところで書いたように
松浦亜弥入門編として
たまたまこの曲を歌う亜弥さんの声に魅力を感じ
それが「部屋とYシャツと私」での感動⇒亜弥ちゃんファンになる、
という流れにつながっていたわけです。
その後「渡良瀬橋」のことを忘れかけていましたが
このブログでも12月に書いたように
松クリスタルの「渡良瀬橋」で
完璧にやられたということです。
特にCメロの追い込み方は絶品ですね。
何でか分からないですが
亜弥ちゃんの表情が俄かに緊張を帯びていき
目力も倍増し
言葉のアクセントひとつひとつに感情がこもっていきます。
それまでとは一変した表現になっていて
あまりにも劇的で、生々しくて、リアルで
思わず泣けてきます。
何なんでしょうね、これって。