korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 62 「花いちもんめ」

2016-05-03 | 松浦亜弥

2008年12月10日発売の「プッチベスト9」で

松浦亜弥ソロ曲として収録された。

「洋服の青山」CM曲として、TVでオンエアされた曲でもある。

その後、2011年12月発売のベストアルバム「10TH ANNIVERSARY BEST」にも

収録された。

作詞:久保田洋司、作曲:斎藤悠弥、編曲:たいせい。

 

編曲のたいせいは、シャ乱Qのキーボード担当メンバー。

2006年までは”たいせー”、その後は”たいせい”と微妙に芸名を変えている。

おもに作曲・編曲で活躍中だが

2005年からはレコーディングディレクターもやるようになり

その最初の仕事が、松浦亜弥「ずっと好きでいいですか」だった。

その後、アンジュルム(元スマイレージ)、ラベンダー(田中れいな所属)などの

デビューシングルを担当するなど

ハロプロ内での存在感は大きいようだ。

 

この曲は、作詞・作曲・編曲とも適材適所で

それぞれの才能がしっかりと活かされた佳曲と言ってよいだろう。


  ひらりひらり 花びら舞い あなたの肩に今 とまります
  あなたのこと 選んだように 見えて 不意に切ない

などの歌詞は、いかにも繊細で

”日本のうた”らしい優しさが伝わってきて素晴らしい。

 

メロディについては、いわゆる「ヨナ抜き長音階」で

少し間違えると演歌っぽくなるところを

巧みにそのニュアンスをかわして

繊細な歌詞にふさわしい優しい曲調を生み出している。

作曲の斎藤悠弥さんは

「七回歌うといいことがある歌」の作曲者でもあるのだが

「七回・・・」の場合は、実にいろいろな工夫を凝らして

ユニークな曲調を創り出していたのに対し

この曲では、実にシンプルにメロディを流して

同じように優しい雰囲気の曲に仕上げているわけで

あまり知られていない人とはいえ、凄い才能の持ち主である。

 

編曲も見事で

この曲を頭の中で再生してみたとき

まず最初に

冒頭の琴の音色を模したピチカート風音符が浮かんでくるのは

私だけだろうか。

まさにアレンジの力だ。

全体に和のイメージでアレンジが統一されていて

聴いていて実に心地よい。

 

youtubeの動画では

アルバム音源と

10thスペシャルライブの公式映像、

そしてマニアックライブ4での2種類の歌唱を聴くことができます。

この曲に関しては、菊ちゃんバンドのアレンジも完璧なので

あえてアルバム音源を聴く必要もないでしょう。

マニアックライブ4の歌唱については

1回目が「今はレットイットビー」の直後、2回目が「ダブルレインボウ」の直後ということで

これは両方を連続して聴けばすぐ分かりますが

断然1回目のほうが声が出ていて素晴らしいです。

で、10THライブの歌唱と、このマニアックライブ4の1回目の歌唱と

どちらがいいかということですが

これは甲乙つけがたいところ。

まあ、ここは公式映像ということでこっちにしましょう。

 

松浦亜弥 『花いちもんめ』 "10TH ANNIVERSARY BEST" SPECIAL LIVE

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (孫右衛門)
2016-05-04 21:44:44
私も久々に書いた松浦亜弥さんに関する記事で、
この曲をリンクしたところです。
和に働きかける曲、歌謡曲的イメージで、
このような曲は最も得意とするところですね。
それは、彼女の歌い方が正統派で真っ直ぐだからでしょう。
返信する
和、歌謡曲、演歌・・それは微妙 (korou)
2016-05-05 09:08:53
>孫右衛門さん

偶然ですが、リンクした曲が被りましたね(^^)
ひらりひらり、という歌詞から「桜」が連想されるので
もう少し早い時期なら季節的にはぴったりだったんですが・・・

「和」のイメージというのがなかなか微妙なところで
少し間違えると演歌と錯覚される恐れがありますね。
それは、亜弥さんが目指していた世界とは異なるので
個人的にはこういう曲調は止めてほしいと思っています。

多分、彼女がこの曲を「封印」したのは
そういう意味合いがあるのではないかと邪推しています。
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