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korou's Column

2024.5.1 音楽ブログとして再スタート。

つんく♂讃(あやや編)

2015-04-11 | 松浦亜弥

「つんく♂讃」第2弾は”あやや”編。

 

あややの1stアルバムの全曲が

つんく♂の傑作と言ってもいいくらいなので

そこからさらに特定の曲ということになると

もはや個人の好みのようなものだろう。

とはいうものの

この曲は誰もが好きになるはず。

 

松浦亜弥 - オシャレ!

 

音程、リズムが一筋縄でいかない難曲だが

それを易々と歌いこなすあやや。

曲の良さがストレートに伝わってくる。

それにしても、ここでのつんく♂は

あややという逸材を得て、曲の細部に至るまでやりたい放題だ。

作曲していて楽しかっただろうなあ。

 

次は「笑顔に涙~THANK YOU!DEAR MY FRIENDS~」。

これは「オシャレ!」よりもずっと楽に歌える曲だ。

ということで、もはや本家”あやや”よりも多い再生回数になっている

新垣里沙バージョンをご紹介。

 

新垣里沙 『笑顔に涙~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~』(MV)

https://www.youtube.com/watch?v=ndtsF1Ojkw8

 

こうして”別の歌手の歌唱”というフィルターを通してみると

曲そのものも素晴らしいということを

改めて実感できる。

 

つんく♂が自身が歌ってもおかしくないほど

グルーヴ感満載なのが「オリジナル人生」。

2009年の「想いあふれて」での亜弥さんの

この歌いっぷりは

この曲の魅力を存分に伝えている。

つんく♂自身が歌えなくなった今

こういう曲は

もう亜弥さんしか歌えない。

どうか、もう一度この曲を完璧に歌って

つんく♂の才能を皆に示してほしいと思う。

 

オリジナル人生  松浦亜弥

 

 

さて、あややは

2001-2002年頃に歌ったつんく♂の曲を

2006年にスタジオライブ録音している。

ファンなら皆知っている「Naked Songs」収録のDVDのことだが

ちょっと聴いただけで

デビューから6年経ったこの時点で

すでに歌い方が進化していたことが

よく分かる映像になっている。

このなかにも収められている「I Know」で

つんく♂が意図した以上に

歌手松浦亜弥が

曲の生命をふくらませていった例を検証することにしよう。

 

もともとB面扱いなのがもったいないような名曲で

普通に歌っても十分楽しめるクオリティを持っているのだが・・・

 

I Know - Aya Matsuura

 

このときから4年を経て

ライブでこの曲を歌いまくったあややは

曲の細部の生命感をとことんふくらませて歌っている。

(スタジオライブなので、やや歌いにくそうにしているが)

つんく♂の想定していたイメージを、すでに凌駕しているのではないだろうか。

 

Aya Matsuura I Know

 

実際、これはライブの盛り上がりで聴いてこそ真価を発揮する曲なので

最後にこの曲のライブの映像で、この記事を締めくくることとする。

 

松浦亜弥 2013CountDown I Know

 

3年後に歌手活動を再開すると仮定して(お子さんにお母さんは歌手なんだよと知らせるために)

2018年の「I Know」はどうなるんだろうか(そもそもこの曲を歌うだろうか?)

それを聴いたつんく♂さんが、特殊な発声方法をマスターして

「あやや、まだまだイケるね。オレの考えていた”I Know”以上だ」とか

自分の声で感想を言っている光景を

夢みることとしよう。

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アイドルあやや? (mago)
2015-04-12 00:02:59
オシャレ!は私も初期曲の中では好きです。
ただ、私はどうしてもアーティスト系歌唱、歌手への指向が強くて、真正面からアイドルあややを飲み込むのは不可能と思うようになりました。歌手松浦亜弥さんだったら全然別ですけどね。
私よりむしろ後にファンになったかたがたでも、そうしたアイドル時代を素直に受け入れられている姿を見て、逆にうらやましくなったりもします。
でも私はそれで良いと思うようにもなりました。趣味の世界のこと、無理をする必要も無いと。それぞれが感じるところで楽しめばよいのだと。
その辺りを踏まえて、私も個人的に展開しているブログを再編して、少し文章にしたいと思っています。
ネットで何気なく発した言葉が、思わぬところで拡散されたり、ここで言えばいつの間にか本人の目にも入る事もあるのかもしれません。
大分と客観的に感じることが出来るようになってきました。
それを一度、私の言葉でぶつけて見たいと思っています。
返信する
Unknown (ふくちゃん)
2015-04-12 09:38:47
いつも楽しく読ませて頂いてます。
korouさんにしても大sansanさんにしてもアイドル事情や楽曲に詳しいので話しの内容の奥が深くてとても参考になります。
今までとは違った見方を参考にして松浦亜弥をもう一度見直そうかとしているとこです。
ただわたしもmagoさんと同じでアーティスト松浦亜弥の歌声ファンなので難しいものがあるのですが、あやや時代の(今もあややでしたね)楽曲にもイイのが多いことにファンになってから驚いています。
つんくさんの才能は凄いですね。
それを表現するあややも凄い。

3年後に再開すると仮定して(笑)、その時の松浦亜弥さんの歌声に期待して待つことにします。
返信する
”あやや”が好きな理由 (korou)
2015-04-12 10:08:55
>magoさん

私の今の感覚では
①アイドルあややは、歌の技巧面では14才の段階ですでに完璧。
 つんく♂がその才能に賭けて、名曲を続けざまに提供。そして人気爆発。
②その後、松浦亜弥本人が、自分の歌手としての特殊な能力に目覚め
 自ら、脱アイドル⇒歌手としてワンランク上を目指し始める。人気降下。
③残念なことに、亜弥さん本人は、自分の特殊な能力のことを「いろいろなことを
 実生活で経験して、そのことが歌うことにリアリティを与えている」と錯覚。
 本当は、日本の歌手では美空ひばり以来2人目の特別な才能なのに
 その程度の認識なので(でも仕方ない。天才は自分の天才について説明でき
 ないのが普通)、事務所からライブ不入りの実態を突かれたとき、あっさりと
 ライブ活動をやめてしまう。
④2010年秋についに病気が深刻化する。新しい方向でのレコーディング中心の
 活動が自身でも方向として間違っていることを直感したこともあって、この時点
 で引退を決意する。そして2013年12月、事実上引退。
というところです。

亜弥さんの特殊な能力というのは
今歌おうとしているそのライブ空間のなかで
これから歌う曲がどう溶け込んでいくか
直前に直感でイメージでき
そのイメージをそのまま再現できる歌唱力を
持っているということです。
このことに気付いたとき
こういうことができる歌手はほかに居るのだろうかと
いろいろ聴いてみましたが
ほとんど居ませんでした。
唯一、美空ひばりだけは
そういう魔法のような能力の持ち主のように思えました。
(ただ、あまりに”ガラケー”風な歌唱法なので、ファンにはなれませんが)

亜弥さんの
そういう特殊な能力に惹かれている私としては
その能力の一要素である確かな歌唱能力という面で
その出発地点であるアイドル時代の歌唱にも
注目せざるを得ないわけです。
その意味で
同じくらい確かな歌唱能力を持った他のアイドル、例えば
伊藤咲子、石川ひとみ、松田聖子、柏原よしえ、河合奈保子、中森明菜、
本田美奈子、福田明日香、高橋愛、田中れいなといった人たちへの認識は
もう聴く必要ないな、という感じで
決して、いい年してアイドルファン、というわけではありません(笑)

magoさんの文章、期待しています。
また読ませてください。
返信する
夢のような日々 (大sansan)
2015-04-12 14:09:53
僕も、松浦亜弥がデビューしての2年ほどは、つんく♂氏にとっても楽しい日々だったと思います。
自分の作った曲を自分の思い通りに、或いはそれ以上に歌ってくれる女の子に出会ったのですから。
カウントダウンライブで、つんく♂氏は、松浦さんに「お前の歌を作れて良かった」と語ったそうですが、
その言葉が全てを表していると思います。

夢のような日々は、やがて行き詰まって行くのですが、そういうことは、どの世界でも同じでしょうし、
だからこそ、過去が輝いて見えるんだと思います。

おそらく今の松浦さんは、つんく♂氏が何を言っても聴くことはないと思いますが、
歌い続けることで、その想いに答えていけるのではと思っています。
返信する
レスは後日 (korou)
2015-04-12 22:33:36
ふくちゃんさんのレスは、明日します。
大sansanさんへのレスも同じ頃にします。
(今日、magoさんへのレスだけになったのは
 全くの偶然です。
 ふくちゃんさん、大sansanさん
 そういうことですいません。
 今日はもう早く寝て、明日の仕事に備えます)
返信する
Unknown (Unknown)
2015-04-13 20:17:57
>ふくちゃんさん

普通なら
あれほど素晴らしいライブ映像を知った後に
遡ってアイドル時代の歌まで追いかけたりはしませんよね。
私はかなり異常体質な人間です(笑)

多分、亜弥さんの復活について
何も期待していないからでしょうね。
多少気持ちが揺れるときもあるのですが
基本的には
近い将来の復活はないだろうと思い続けていますから。
ゆえに、すでに終わった歌手として
考古学的に観察している面があるのかもしれません。

ただし復活するとなれば
そのときには
絶対にファンの後押しが必要なはすです。
本人はそんなに熱心に動かないでしょうから(苦笑)
そのときには
私も微力ながら
動ける範囲内で動きたいと思っています。
返信する
また「Unknown」をやらかした・・・ (korou)
2015-04-13 20:20:34
↑のコメントは
私(korou)です。

コメントを書く前は
書き終えたら名前をタイトルを入れようと思いながら
コメントを書き終えると
ついつい安心してしまって
すぐ投稿ボタンを押すクセがあるもんで・・・・
返信する
心が揺れる・・・ (korou)
2015-04-13 20:32:50
>>カウントダウンライブで、つんく♂氏は
>>松浦さんに「お前の歌を作れて良かった」と語ったそうですが

本当ですか?
我ながら凄いなあ(自画自賛)
その言葉を知らずに
その言葉通りのストーリーを書くことができました!

昨日は
℃-uteの鈴木愛理がバースデーイベントをしたらしいですが
愛理ちゃんがつんく♂にメールをすると
「どんどん俺の代わりに俺の歌、歌ってや」と返されたらしく
そのイベントでは
「シングルベッド」を歌ったようです。
鈴木愛理も
若いファンの間では歌唱力を評価されていますが
私の感想では、まだまだですね。

ここは亜弥さんの声と表現力で
つんく♂の曲を聴きたいですね。
「シングルベッド」なんて
亜弥さんにピッタリなんでぜひ聴きたい。

うーん、やっぱり復活してほしい
(と、さっき、ふくちゃんさんに書いたコメントと矛盾して、心が動揺・・・)
返信する
↑ 大sansanさんへのレスです (korou)
2015-04-13 20:35:26
うーん、またまた大ポカやらかしました。
レスの相手のお名前を書かずに投稿・・・本当に失礼しました。

このブログって
失敗しても削除できないからなあ・・
私のような粗忽な人間には向いていないかも。
返信する
Unknown (ふくちゃん)
2015-04-13 21:35:01
松浦さんの特殊な才能については面白い考察で大変興味深いです。

「亜弥さんの特殊な能力というのは今歌おうとしているそのライブ空間のなかでこれから歌う曲がどう溶け込んでいくか直前に直感でイメージできそのイメージをそのまま再現できる歌唱力を持っているということです。」

こう思えるのはやはりデビュー当時からの松浦さんを丁寧に見て評価しているからなのでしょうね。

22~25歳あたりを中心に聴いているわたしには松浦さん自身の中の問題だと考えています。
わたしにも歌詞の解釈(年齢を重ねて歌詞の理解が深まったこと)というより曲自体の解釈つまり自分なりの歌い方がその場で表現できることなのではと感じています。
確かに歌詞の理解も必要なのでしょうが、それ以上に遊ぶ感覚でそれも確かな説得力でメロディやリズム又は間(ま)を操るセンスがあることに驚いています。
これも個人の趣味の問題あるいは感覚の違いだと片づけられたらお仕舞ですが、それを松浦さんに感じ取って楽しむのがわたしの幸せであります。

これがもしかしたらkorouさんのおっしゃる「ライブ空間にどう曲が溶け込むかを直観でイメージする」と言うことなのかもしれません。

わたしは松浦さんの歌声が関心の中心です。それも22~25歳限定で。
korouさんのように全体像で把握していないのでこんな感じになります。

ああー、生で聴きたい。
返信する

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