指導日誌

日々の感想、備忘録、指導履歴など、気の向くままに綴っていきます

数学を指導するという事④

2024年02月13日 00時51分09秒 | 授業

 都立高校入試まであと10日を切りました!!

僕の居る教室では中学3年生がほぼ毎日自習に来てラストスパートで活気づいていますよね。

都立高校の入試問題は国語の1⃣2⃣は漢字、数学はもうすべて同じ構成、仮に「数学は絶対ダメ!!」こういう受験生でも1⃣と証明問題を何が何でも書く、これだけで50点はいきます。

証明問題の解答欄が白紙、これはもう、ありえないです。ダメ、絶対にダメ!!

何でもいいから書く、本当に何でもいい、数学的な記述が全くできない、だったら作文みたいに時間の許す限り書く、これしないで「数学はダメ!!」これは無い。

中学生の数学では合同条件だの相似条件だの、それらを根拠として、だから、こう言えます。こういう証明の構成になるよね。でも、こんな事誰も決めてないのよ、実は。                 書き方なんてど~でもいいの。

最初から最後まで読んで、採点官が「そうだよね」こう感じてくれたら満点、こんなものなの。

「条件」を使わなくても「背理法」「転換法」をはじめ、証明の書き方なんていくらでもある、中学校で習う数学はその入り口に過ぎなくて、自分で「これはダメだ」こう思ってしまう事が一番ダメだよね。

「仮定より・・・・」そんな言葉どうでもいいのよ、ホントに。

「題意より・・・・」これでいい。「題意」っていうのは問題文の意味、問題文で書いてあること、という意味なのね。どう書いてもいいんです。自分で決めない事、です。

受験生が諦めたら我々業界人は、誰も手助けしてくれない、確実に。

でも、最後の最後、1週間前、1日前、1時間前、受験生が諦めていないならとことん付き合うし、これ明日まで、これ明後日まで、いくらでも最短距離で引っ張っていきます。

なので、絶対にあきらめないで欲しいんだな。

 

さて、数学を指導する土台として体力と問題演習、特に自分で解答を作る。        これで、まあ、社員と言っていいレベルなのかな、という点まで記事にさせて頂きました。

今でこそね、偉そうに書いているけど、僕でも「やってられるか!」そう思いながらだった。でも、今の時期では受験生よね、まあ1年後、2年後、3年後、4年後の受験生と目の前の子ども達を見るならば、その思いは消える。

そういう意味では自分も子ども達から仕事のエネルギーをもらっているし、もっと上、もっと上、こういう思考回路にもなる。

弱気になる受験生もいるでしょう、一緒に弱気になってたらどうしようもないの。

と言っても激励、これはね、受験生からすれば

「聴き飽きました」

具体的に、を求めているのが受験生なので。                                 

これは、自分が滅茶苦茶しんどい思いをしていないから、受験生が弱気になる理由もわからん。同じ目線に立てない。

子ども達の前で演技するな!そう思えてしまうんですよね。

「20校7年間、解き終わった?」「別の問き方で20校7年間」これ最初に上司に言われた時は嫌がらせなのかな?とか本気で考えてましたよね。これ無理じゃないかな、僕もスタートはそこから。

学生気分の勘違い授業という訳にはいかないので。

授業の準備はあるし、会議はあるし、なんなんだよ!これが20代の自分の本音でしたかね。

でも、絶対に財産になるので、2回目の解答作り、これは参考書を見ながらでもいいの。   やってみてください。やらないでもいいけど、だったら時間講師でいいかな、ってなってしまうので。

 

土台を自分で作り、その、土台を授業で活かせなければ話にならないよね。

授業中、という事に次はなりますかね。

予備校では「講義」授業ではない、講師が一方的に話し、受講生が着いていく、これが基本です。だから色んな講師、色んな講座があるんだろうね。

塾業界では「授業」です。そして授業である以上、こちらから説明もすれば子ども達からもどんどん話してもらうようにする、この空間を作る。

これは簡単なようでかなり難しい、なので別の記事にします。

授業中の僕の思考回路を書かせてもらいますね。

教科が違うと、参考にならない部分もありますので、その点はご容赦を。

問題を解かせて、一定時間の間を開けて、順に答えてもらう。

自信満々で答えてくれても違う、誤答、珍しくない光景です。

「違うな、誰か自信のある子いる?」

それで、正解を答えてくれた所で終わり、その後は

「いいね!」「すごいね!」「よく頑張ったね!」「できるようになったじゃん!」」単純にバカです。

やや難しめの問題に取り組み、考え方も完璧                 

”いい””すごい””よく頑張った””できるようになった”

そのまんまです。

この場合、子ども達の数学の力はupしてません。むしろ時間の無駄で、次に進んだ方が良かった。

 

ここなんですよね。ここで「ほめて伸ばす」この意味がわけわからない、と書かせてもらったのはここなんです。

問題解かせて、完璧に正解できた、これはただの確認です。むしろ、例題を説明している時間に子ども達の反応をみて演習時間を削るべきです。                       

その段階で「ここはいけるな」予測できる筈なんです。予測できるように子ども達を見渡してください。

 

あの~、どんな場面でも意味のない事をしている時間、これほど苦痛なものはないんです。

極端な例でですよ。ラーメン屋さんでね、注文を取りに行きます。メニューを見ながら

「ええ、ラーメンは600円ですか?」「はい」

「ええ、炒飯は700円ですか?」「はい」

「餃子は550円ですか?」「はい」

これ、なんなんだこいつは!そう思わないとしたら神様、仏様ですよ。

それと同じ事を悪意はないのかもしれませんが、若いうちは子ども達にしてしまいがちなんです。そんな確認の為に通塾させているのではない!!これ親御さんの本音ですよ。                 絶対に意味のない時間です。

成績、模試、見て下さい。こんな授業していたら絶対に上がってない筈です。                   サルが芸やって出来たら餌あげるとは訳が違うんです。

面倒くさい、つまらない、でも解けるようになりたい。                       これは親御さんのみならず子ども達の本音。

ささっと解けてしまう子ども達に対して「すごいね!」全然すごくないです。                    成長してないので。

 

授業中では「自信満々で答えてくれたけど間違えてしまった子」この子がキー、僕はそう考えています。

そう考えています、というか、そう考えながら授業して何十年、それで結果出しているので、そうなんでしょうね。

例えば、文章題において

「時速30㎞です!」

この時に「違うんだな~」だから何? 内向的な子だと少し自信なくしちゃいますよね。

この「30」という数字がどうしたら出てくるのか、それを話しながら頭の中で考えるんです。

瞬時に思いつかない時もあります。これ仕方ないです。

「もう1人聴いてみるかな~」

語弊があるかもしれませんが時間稼ぎです。その間は頭の中はフル回転で「30」これが出てくる数式を全部考えまくります。

分速と時速を合わせてないのかな? 式書いて掛算割算の部分先に計算したか?

移項で符号変えないと・・、色んな事を考えまくってます。

頑張って「30」という答えを出した、間違い。

「どうしてそうなったの?」

その理由を聞いても「違うのかな?恥ずかしいな?」こう思ってしまったら子ども達は「わからなかった」「なんとなく式作ってみた」こんな言葉で本音は言わない。

照れ隠し、とでもいうのかな。

2人に当てると、答えが違う、最初の子が間違えてればこうなる訳で。クラスに1人でも間違えていれば「みんなで考えてみるか」これでいい。

解説しながら「ああ、これ、単位合わせないと・・、おお!そうか、二人の答えが違ったのは、ここからか???」子ども達に気が付かせる事、その方が成長幅が格段に大きいんです。

コーチング、まではいきませんけど。自分でもあえて間違える方向で解説を進める技術。

子ども達は大人が間違える、そうしますとね「違うじゃん!何言ってんの先生!!」色んな反応を示してくれます。

この間に最初に間違えてしまった子も「やべ、先生と同じことした」こうなってくれたらそれでいい。

そういう授業スタンスの方が時間内に個々の弱点が解り、説教的に発言してくれるようになり、次の授業ではもっともっと個々の弱点を把握する時間が短くなる、こうなるんですね。

授業中は、頭フル回転。

受験直前の講義形式、これなら今の僕でも120分3コマ連続、とかできますけど、こういうスタンスだと1コマ70分、3コマ連続の時間割ですとそれが限界。                             

最初は頭かなりしんどいですけどね、慣れれば体で覚えます、やってみてください。

子ども達には「間違い」という言葉を使わないで「なるほど」と答えつつも、何とかその誤答になるように誘導、そして子ども達の口から「違うじゃん!!」「先生何やってんの?」こう言わせるようにするんです。

その方が、授業楽しいじゃんね。

 

授業の時間って、先生がいかにすごいか、こんな事を示しても何にもならない。半年後、1年後、だまされてた、こういう恨みを買う時もあります。

自分を見てもらって「何やっってんだよ、先生!!符号が違うじゃん!!」「ああ、そうか」

子ども達は、絶対に時間と共にたくましくなっていきますよ。

参考にしてください。

最後までに読んでくれてありがとうございますね。

 

この記事は、受験生は読んでいるのかな?

こんな記事読まないでいいから漢字問題復習せい!!

最後まで気を抜かないようにして下さいね。


数学を指導するという事③

2024年02月09日 00時49分24秒 | 日記

数学について書こ~

さすがにそうだろう、と思うわけです。

でも、昨日、東京都教育委員会から、都立高校の出願倍率が発表されました。

三 田  1.98  戸 山 1.99  向 丘 2.04 上 野 2.02  城 東 1.96
駒 場 1.92   目 黒 1.98    田 園 調 布  1.92         青 山  2.11

広 尾 2.19      府 中 1.98   日 野 1.91   深 川 外 国 語 2.02                        小 平 外 国 語 1.98          新 宿  2.56

まあ、こういう学校が人気あるんだな~、という感じですね。

人気がある、というのはその学校に魅力があるからで、どんな魅力があるのか、改めて調べてみる、というのも面白いかもしれませんね。

この後は、なんか、願書を取り下げて、出願しなおしが都立高校ではできるんですよね。  なんでそんなことするんだろう?                            倍率が2倍、都立高校だとこれで高倍率って言われるわけです。

はっきり言って意味ない!!

あの~、倍率がどうたらこうたら、それで、不合格になりそうなので出願しなおし。これはね、もう中学3年生、君たちの責任ではないです。自信もってそのまま試験会場に行こう。

万が一にも、不合格、1倍を下回らない限り、不合格者は出てしまうんだけども、進路指導したのは?学校の先生?塾の先生?家庭教師?誰だろう?その、進路指導した大人達の責任。

受験生には全く関係ないので、中学3年生は「合格しに行く!」もうそういう気持ちで試験会場に行こう!

一方で、進路指導に関わった大人達。万が一にも自分の教え子が不合格、という結果になってしまった時、しっかりと責任の取り方考えた方がいい。

内申点で「持ち点」は計算できるよね。                                    21日に何点取らなくてはいけないのか計算できますよね。                            内申点の「持ち点」これは偏差値ではないので確定値です。                            そこまで判っていての不合格、これもう、ど素人です。

高校受験で、別に、人生が決まるという訳ではないけど、中学3年生には結構大きな失敗体験になってしまいますよね。いかに舐めてたか、よく考えた方がいい、としか言いようがない。

私立高校であれば、極端な倍率の増減は、合否の難易度にも影響を及ぼす、これは多々あります。公立高校でそれはまずないです。

あと10日間以上ありますよね。「自分の教え子が・・・」少しでも頭にそうよぎるのであれば、明日から補習。                                            数学であれば1⃣を満点に、国語の漢字を満点に、理科の2分野は9割以上、社会は8割以上、これ常識。それも無理なら、結構まずいな、ぼったくりだよ、やばいです。

なので、受験生の中学3年生はね、自信をもって、合格するので、試験会場に行こう!!

 

さてさて、数学の指導ですよね。

まず、誤解しないでほしいのが、授業、講義、経験を積むと運営・経営側に回る訳ですけども、基本的に肉体労働です。

これは勘違いしない方がいい。なので体力に自信がない、どれだけ熱意があっても、無理。

「働き方改革」と頑張っている学校の先生になった方がいいです。受験業界ではやってけません。これは残念だけど、仕方ないです。無理です。

学校の先生は生活面をはじめ、どの教科を指導するにあたっても根底には「道徳観」これを指導しなくてはならない訳です。当然、自分自身が律していなければならない、これ当然ですよね。

なので、規律、自分自身にも、体力面はさほど気にしなくても、精神面はね、タフじゃなくちゃあいけませんよね。神経が繊細である事、ですかね。思考回路がとても疲れるんじゃないですかね。

 

塾業界、これは「結果」です。全て結果です。誰が何と言おうと「結果」です。そこがまず違うんですよね。                                                  教育学的な面から言うと「嫌な事でも努力する大切さ」それぐらいなんじゃないですかね。

圧倒的に学校の先生の方が精神的な面で言えば大変。頭抱えてなんぼ、気苦労が絶えないので。

 

学校の先生のその部分の責任を「結果」に置き換えるのが塾業界、こう考えて間違いないです。                                                    「結果」が出せない、これ、何にもしてなかった、こういう事です。求めらるものは深さです。

僕が、お邪魔した塾で、最後の授業で受験生を送り出すとか言って                                「君たちの人生は、まだ山登りにスタートしたばかりで・・・」                        こんな事を平気で話す講師もいたかな。

聴いていると、感動、お涙頂戴、なんでしょうね。                                残念ですけど、本音は不合格になった時の保険です。逃げ腰になってるだけ。                            ちょっと、知り合いには勧めない方がいい塾、こう言えます。

その結果、「ほめて伸ばす」こんな宣伝文句をよく耳にします。                     これもバッタもんですね(笑)全然まだまだ。

自分の教え子が一生懸命頑張り、結果を出してくれた。この時に本気であれば滅茶苦茶嬉しい、当たり前なんです。結果が出ない、滅茶苦茶悔しい、これも当たり前なんです。

「ほめて伸ばす」ちょっとね、本気になってない、思いっきり親御さんからボロッカスに1回言われた方がいい、それが一番早い。

そこで、まず、何が必要かというと「過去問」これは主要高校、中学、全部解いて当たり前、計算問題なんかは飛ばしてもいいですけど。これが2月中の仕事です。

で、おそらく、最初は、解答見るのかな、それでいいと思うんです。                              次にやるのが同じ問題でいいです、違う解き方でもう一回。当然、解答とは全く違う筈です。自分で解答を作るんです。

できない?できるまでやる。授業料貰っているので。参考書でも何を使ってもいいので、調べてやる、これしかない。

眠い?しらんがな。

受験生は精神的に切羽詰まっているの、関係ないの。僕の経験から言ってもだいたい4日を超すと眠気感じなくなります。6日目位に気が付かないうちに頭から倒れるように寝ます。でも、その時の睡眠はものすごく深い、4~5時間位なんだけど、すっごく頭が爽快になる。

この身体をまず作らないと、これが第1歩なんです。いわゆる「ブラック企業」ではないんですけど「ブラック労働」かな。まずその覚悟ですよね。

なので、指導がどうのこうの、まず第1に身体を作る事です。別にそこまでは、まあ、しなくてもいいのでは、したくないし、それでもいいとは思いますけど、どれだけ給料が上がらなくても、賞与がもらえなくても何も言う権利はないです。

変わりはいくらでもいます。残念。

今は、なかなかいないのかな。塾に寝袋、これ当たり前でした。いつでも倒れそうなときに寝れるように。

トップ講師、その姿を見せないだけで、陰で絶対にこの道は通ってます。苦しい、でも、受験業界の指導、という記事を書かせてもらっているので、実態を書かないとまずいかな、と思うので。

これ無しで、それはもう学生の時間講師の先生がいい、大の大人が、そういわれるレベルまで、続かない、続けられないでしょうね。

これが土台、第1歩、なんです。

もう辛そうに感じますか? なんか「授業が解りやすい」「授業が面白い」それで勘違いしていた学生時代で伸びた鼻を一気に折られるので、確かに辛いとは思うんだけど。

でも、次に進めないのは事実です。

どの塾でも年収で1000万円を超える職員はエース的な職員はいます。受験で子ども達が万が一にも不合格とでもなろうものなら親御さんからもボロッカスに言われて、本部からもボロッカスに言われて。

それを乗り越えての対価なので。まだ安い方、安い、ホントに。

若いうちには授業を考える前に、この土台、体力から作らないと。

「結果」に対して、滅茶苦茶の重責なんですよね。数学を指導する、塾業界でですけど。だからこそ土台を作るだけでも苦しい、ただそれをしたくないなら、別に受験業界に就職しなくてもいいのでは、そうとしか言えない。

まずね、身体を作る事。

それが「数学を指導する事の1つ目」ですね。

 

なんか堅い、厳しい記事になってしまいすいません。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

次は2つ目、授業中の思考回路について、ですかね。

受験生、まだまだ諦める時じゃないよ!!考えている時間あったら漢字の問題集やろうよな。

 

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数学を指導するという事②

2024年02月06日 23時47分16秒 | 日記

東京は雪!!

意外と降りました。受験生のみにかかわらず特にご高齢者の方も体調大丈夫ですかね?

寒くなると受験生は風邪をはじめとする体調不良が心配ですよね。

ご高齢者の方は血圧変動が危険なのでくれぐれもお気を付けくださいな。

子ども達はネックウオーマー、マフラーだな、首温めながら勉強するといいですよね。暖房とかつけまくってもね、眠くなったりして、効率よくない、時間の無駄。

くれぐれも体調管理にはお気を付けください。

 

前に記事では「中華料理屋さん」アルバイトの勧めではないんだけども、学生、社会人になってからですよね、ここでの経験が非常に役に立った、という所まで書かせて頂きました。

一言で言うなら「やることやれ!」という事を教わった場、自分の中では、です。

 

最初は週3日とか、曜日を決めて講義終了後、夕方からですよね、アルバイトしていました。

でも、徐々に慣れてくると、2限目終了後から、お昼休みですね、お昼休み後の一コマ空いている時はうまくいけば3時間くらいは入れる訳で、週3日から最後はもうほぼ毎日バイトしていたかな。

僕は理系なのでレポートがやたら多かった。                                   実験やら調査やらよくわからんけどレポート漬けの学生だったんですよね。

でも、この中華料理屋でのアルバイトは休まなかったな。結構のめり込んでいました。自分の性格にあってた、店長をはじめ周囲の方に恵まれた、というのもあったと思います。

毎日ヘトヘト。                                               高校まで部活動をやっていたんですけど、それでもきつかった。でも楽しかった。

「店長をはじめ周囲の方」が優しかったのか、と言われると絶対にそれはない。もう何回も何十回も「ふざけんなよ!」って思っただけではなく、平気で口にしてた、厳しかったですよね。

お昼の時は滅茶苦茶混むのね。僕は厨房でアルバイトしてたんですけど、次から次へとフロアから注文が入るんですよ。

今みたいにタブレットでどうのこうの、という時代ではないでので次から次へと何か言ってる、そんな感じでした。

「ラーメンにチャーハン、ランチ2つ」

「野菜炒め定食、ランチ、味噌ラーメン」

「定食、野菜炒め、ニラレバ2つ、五目チャーハン」

なんなの?って感じかな。

まず困ったのが店長をはじめとする厨房の方は鍋を振ることに専念してもらうのでそれ以外、材料だの定食のご飯やスープの盛り付け、漬物などの準備、そして食器の準備、これがアルバイトの僕の役割なんですよね。この仕事量かな。

さらに、そこに出前が入る訳なんです。インターネット時代の今は記録に残りますよね。

出前一つでも電話だもん、滅茶苦茶忙しい時に電話も取ってバイク乗って、14時位までは結構きつい。きついという言葉でいいのかよくわからない。何も考えてないです。何も考えられない、という感じですよね。

スポーツをしている方、していた方もですが、走っている時などより、それが終わったインターバルの時ね。

その時間って一気にきつく感じると同時になんかスカッとしてる状態になりますよね、そんな状態になるのが中華料理屋さんのアルバイトの時間って感じです。

6、7件先位の注文は覚えられるようになるの。これは慣れなのかな。                        全然フロアの方なんて見る余裕もない訳で、聞こえてくる注文に反応するだけ、という。

アルバイトしか経験していない僕なんかが書いていいのかどうか「厳しいけど楽しい」こうとしか表現しようがないんですよね。

店長さん、になるまではやはり料理の世界は厳しいらしく、血の小便なんかは誰もが通る道らしく、入院だの、まあ、生きてられているので今も鍋が振れている、そんな事をあっけらかんと話してくれたりしていましたが、納得、でしたよね。                                 

これで身体壊さなかったら少しおかしいよなってやはり思います。

僕がアルバイトしていた学生の期間では最短で30分で辞めてしまった、という子もいました。辞めてしまったというか、正確には出前に行って帰ってこなかったので探しに行ったらコンビニで立ち読みしてた、なんですよね。これ初日で。

圧倒されたんだろうな~、と思います。これで怒るか、と言えば怒らない、怒れないです。だってきついんだもん。嫌だもん。そこが性格って思う理由なんです。

僕なんかは「もう無理!まだ?ふざけんなよ!!」とか厨房で平気で口にしてしまっていました、これお客さんにじゃないんですよ、延々と休憩ないの?ふざけんなよ!こんな気持ちでですね、でも、口にできない子もいる訳です。

口にできなくて普通なんですよね。                   

そりゃ逃げるしかないわな、こう思えて、怒れないですよね。

時給の半分渡してしゅ~りょ~。仕方ないですよね、本人が辞めるっていうんだから。

でも、肉体的にも無理、そう思ったら、料理の世界で生きていく、と決めている訳ではないので辞めないと、僕はそう思います。

辞めた方がいいよ、って思います。これは料理の世界の人にも迷惑でしょうし、本人も大変でしょうし、誰も得しない。なので、怒れるわけがないんですよね。

最初は時給1000円でスタートしたのかな。もう30年弱前でしたから、結構いい時給だと思ったのですが、というアルバイトだったかな。

新しく入ってきては辞める、入ってきては辞める、この繰り返し。

そうすると、何も言わなくても僕の時給は上がっていくんですよね。勝手に上げてくれてるの。大学卒業の時には時給1500円で辞めたんですよね。

お店のレジを締めて夜22時に閉店して、頑張ってたからかな、その後は結構飲みに連れて行ってもらって。

最初「今日、飲みに行くか?」って言われた時は当然、割り勘かな?先輩という訳でもなく、あくまで店長さんなので。

でも、ガンガン奢ってもらって、貧乏学生にはありがたくて、でも、僕はバカだから二日酔いで次の日の講義に行く、それも今となっては楽しい思い出。いい思い出ですよね。

この二日酔いで1限目が語学だった日にゃあ、地獄なんだ、話したくもないんだもん、教科書読まされようものなら、泣きそう、そんなバカな学生だったのかな。

 

社会にでて企業には「人件費」という勘定科目がありますよね。賞与〇ヶ月とか、出ないとか出るとか。世界中を見渡すとこの賞与というありがたい制度、伝統がある国は非常に珍しい。ありがたい。

それでもやはりサラリーマンをやっていると給料が安い、給料が上がらない、愚痴も出ますよね。

もう、プロ野球を見ても明らかなように1つの企業で定年まで勤めあげる勲章、残念だけどそんな時代ではないのよね。自分の仕事に自信があるならFA、そういう時代。

給料が安い、なら転職すればいいと思う。

それで年収が上がれば、確かに人件費渋っていた企業だった、という事になるかな。

でもそれで上がらない、下がった、こうなるとただの自分で自分を過大評価しているだけ、まだまだ未熟、という事を証明してしまっただけ、こうなってしまう。

社会に出る前に言うなれば人事評価、この厳しさを知れた、こういう仕組みになっているんだ、という事がまず知れた。これは結構大きかったかな、まずその1点があげられます。

塾業界なんて言うのは、生徒数、合格実績で賞与にものすごい差が出る。そして月給の上げ幅にも影響する。

「あいつは、所属している教室の結果が偶然よかった、それだけじゃん」そんな妬みすら聞こえてくる業界なんです。

僕は、自分の給料、賞与に文句や愚痴を言ったのは一回だけ。責任を取れと言わんばかりに僕だけ賞与無し、そんな年もありましたよね、確かに。でも、それが評価なんだろうな、かな。

今でも、それは全く変わらず、別に給料なんて言うのは1年後についてくる、今年がどうのこうの、そういう形ではごねないですよね。「なんでや!」って思いながら来年は、それはやはりこの滅茶苦茶厳しかった中華料理の世界、勿論、アルバイトの身なので入り口に足をかけたうちにもならないんでしょうけど、それが大きかったと思う。

2回に渡ってるのに、まだ数学の指導について書けてない、すいません。

でも、とにかく問題数こなして、特に中学受験の算数なんていうのは極めればそれだけで一生食っていけます、絶対、これは断言できる。引く手数多、人材がいないいない。

最低でも、学校名言われて予想問題が作れるまで、そこまで来て初めてボーダーライン、そういう業界だから。

まあ、血眼になって頑張っている受験生をお預かりして指導する、というのは、それだけ評価も厳しい、結構、この業界はそれで嫌気がさしてしまう人材も多数、なんですよね。

次回こそ、数学、算数について書きますよ、これなんだ、ホントに・・・。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。

受験生だけではなくてね、ご高齢者も体調管理にはお気を付けくださいね。

 

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数学を指導するという事①

2024年02月04日 20時42分00秒 | 指導

 僕が初めて授業をしてから、教壇に立ってからかな、もう30年以上の月日が流れている。

大学生となり、学習塾の時間講師として、が最初だった。

何かね「わかりやすい」とか「おもしろい」とか言われて。                           

休み時間にも多くの子ども達が質問に来てくれて調子に乗ってた。はっきり言って。

 

 話はそれるけど、大学生のアルバイトの定番って言えば今でも「家庭教師」「塾の時間講師」だと思うの。単純に時給が高いから、理由は今も昔もそれだけ。

もちろん、面接のときは思ってもいない事を言います。                             「将来教員を目指していて」「子ども達が好きで」こんな感じ。

僕自身、採用担当、人事を兼務していた時期もありました。はっきり言って聴き飽きました。

理由なんてどうでもいいんです。要はコマが回れば誰でもいいの。                      サルでもいい、ホントに。         

大学生のアルバイトなんてそんなもんだって気が付けなかったら、結構イタイ奴です。

大学生は前期と後期の定期試験がある訳です。単位取得がかかっているんですよね。                  とは言え、これは今も昔もなんでしょうけど休む休む、平気で休む。

堂々と言ってきますからね「定期試験なので2週間お休みします」とか。

なんか、休んで当然、みたいな感じ。                              この時って「代講」って言って僕みたいなのが引き受ける羽目になるんですよ。                       僕ですら、国語の代講とか入ってましたから。

僕は理系だったので国語なんて当時、全くわからなかった。                           謙遜とかそんなレベルではなくてどうしようもない、まさにサル(笑)

高校受験の時に漢字の問題集1冊やったぐらい、何にもわからん。

塾業界に就職して予習シリーズ、四谷大塚さんのですね。                        今は4年上下とかでしょ、昔はⅠ~Ⅳ、まあⅣはまとめなのでほとんど使わないんですけど。その国語Ⅰでもわからない。解説読んでも解らない。                            これが答えなんだな~ぐらい、どう説明していいのか全く分からない。

これは結構重症なんだな、ってそこで気が付いた、それでもお給料貰えちゃってたんですよ。   もう、時間講師のアルバイトなんて、サルでもいいんだな~、大学生で気が付けたのは大きかったかな。

でも、親御さんからすれば、まさかそんな、こう思う訳です。                           テキストの答え移して読んでるだけ、そうは絶対に思わない。                          

国語で「別解」なんて聞かれようもんなら適当な返答。

それでも授業ができちゃうから怖いんですよね。

大学生でアルバイトとしてやるならしっかりと自信のある科目だけにしとかないとマズいです。それでも「素人レベル」だし。

当時の自分もそんな勘違い野郎でした。                                    

定期テストで休むのならば時間割を入れ替えないとダメです。                     週2日を2週間休むのであれば8コマ位穴開けることになるのかな?                    定期テスト終了後に自分で埋めないとダメです。

結局休むことになり、出欠に厳しい教授だと単位が取れない。親御さんの中には納得して下さらない方もいます、当然ですよ、曜日が合わなかったりするんだもん。

もう、ここまで、責任もくそもないので、全く大学生にはお勧めできないんですよね。頑張って子ども達を指導しよう!って思っていても本部でそんな風に思われている、嫌でしょ?

各々の学問を人並みには学んだ大学院生から、でしょうね。                          大学生には得るものが何にもないので。そんなに甘くないって。

 

僕は、これダメだろう、って感じ、そこで「料理」に出会ったんだな。中華料理屋さん。

大学から近かったから、です。理由はそれだけでした。                           

ただ、この中華料理屋さんのアルバイトの体験は今振り返っても非常に価値のあるアルバイトだった、自信を持って言えます。

この経験がなかったら、こんな偉そうにブログの記事書けてない、絶対。

何にも「数学の指導」とは、無関係に思われてしまうでしょうけどね。

僕の中では「指導する」この基礎の基礎レベルだけど、中華料理屋さんで教わった、そう思うんだな。

あらあら、とても長い前置きになってしまいました。

あまり長文でも疲れますもんね、続きはまた、にさせて頂きます。

今日も、読んでくださりありがとうございます。

 

 


教育委員会という所

2024年02月03日 12時07分17秒 | 日記

 指導現場、指導経歴、その前に、ですね。

言うまでもなく日本では9年間、義務教育期間がある訳です。

これは、子ども達にある訳ではなく、親御さんに「義務」があるんですね。             まず、この点、結構誤解されているのかな、と思う訳ですが。

6歳からの9年間、好きでも嫌いでも学校という場で学べる。                   これを恵まれた環境と捉えるか、押し付けの地獄と捉えるかはそれぞれかと思います。

この教育行政を担っているのが「教育委員会」という行政機関です。

どれぐらい馴染みがありますかね?

ここでの「教育委員会」とは事務局も含めて、各自治体5名の教育委員だけではなく行政機関としての教育委員会とさせていただきます。

いじめなどの問題があった時にテレビなどで見るぐらい、ほとんどの方がそうだと思います。

若手の教職員であれば、事務手続きや予算などの相談窓口、いずれにせよ、何かしら現場では結論が出ないときの窓口なのかな、という感じでほとんどの方々にとって馴染みはないですよね。

教育委員会と言っても都道府県教育委員会と市区町村教育委員会ではかなり職員の意識が違うんですね。

市町村教育委員会、こちらは校長先生をはじめ、どちらかというと現場サイド、ただ都道府県教育委員会との板挟みになっているので、どうも煮え切らない、正確には煮え切れない、行政機関なんですね。

ちなみに、元大阪知事の橋下さんが「クソ教育委員会」と罵ったのは「府教育委員会」です。

こちらの、都道府県教育委員会な訳ですが、僕の経験から言ってもまあ、どうしようもない、どうしようもない。

市町村教育委員会、こちらは、討論するだけの価値は充分にあります。

最終的な判断、結果については板挟み状態なので何とも煮え切らない時もありますが、相談窓口として頼るのであれば市町村教育委員会、これはお子さんの問題やらお子さんの小中学校の問題に関しての相談窓口としてですね。

学校の教職員の方々もこちらの方が頼りになります。人間的です。

私立学校や特別支援学校に関しましてはと都道府県教育委員会が窓口になってしまうのですが。

僕は市町村教育委員会、こちらの職員の方々の葛藤やら苦悩、忙しさなどには月日は必要としても理解し合える、自分の経験からしてもそう言い切れます。

ただ、何十年経っても都道府県教育委員会の職員、これは、理解以前に話が嚙み合わないです。ここの職員とは何か意見の相違があった場合には諦めるしかない、これも言い切れます。

まさに「クソ教育委員会」こうとしか表現しようがないかな。

 

都道府県教育委員会の職員には基本的に現場経験がありません。公務員試験合格して面接して「教育庁」に配属になっているだけなので「お役所仕事」です。

人間相手の機関、関係ないです。                                         それが、社会人1年目から染み付いているので、相手にしても意味ないです。

お子さんに関しての大切な相談している時に「もう5時なので終わりましょう」こんな感じ、ホントに。結構まずい             

今現在、現場では30代・40代という働き盛りの世代での教職員の休職が一番多いわけです。

1番の働き盛り故に仕事量も増える。                                    

しかしながら、ただ、社会経験が少ない故に柔軟性に乏しい、でもこうなる要因は経験値からくる解決策の選択肢の少なさなんですよね。その要因ははっきりしているんです。           まさにオーバーワークです。現場からの悲鳴です。

柔軟な発想を植え付ける余裕がない、とでも言えますかね。

そこで、若い世代、で、大学3年生なのでしょう。バカだ・・・。

東京都では今年度から大学3年生で教員採用試験が受験できるようになります。

学校の数が増えている訳ではないので合格者数も極端に増やせる、という訳ではないんですよね。

大学3年生で合格、有能な教員の卵である事には間違いないです、ただ未知数です。        

教育実習は1年後です、ここで合格出せるのかな?教育実習に行ったことのある方々は、思い出してください、嫌な思い出の方が結構多いんじゃないですかね。

僕みたいな無神経な人間は「ど~でもいい、単位落としてみろ!」位にしか思っていなかったですけど、まじめな学生はすごい委縮してしまっていました。

何か、教育実習に来てるのか、雑用係として使われていただけだったのか意味不明でした。

今年大学3年生で合格したとして、潰れます、断言します。                            これは結果的に休職者数が増え、現場回らなくなります。

考えても見て下さい、今の15歳の子ども達の親御さんは30代・40代です。             20歳前後の子にご自身のお子さんの将来任せられます?僕は無理です。                   自分で話し合った方がいいです。

いじめ、自殺、20歳前後の子が解決できると思います?僕から言わせれば絶対に無理です。

自分で相手の家言ってタイマン張った方が解決は早いと思います。

親御さんからして見れば、露骨に「お隣の担任の先生はいいな~」こうなります。でも、その一言が若手の先生方には結構な傷になってしまうもんなんです。一生懸命頑張っているので。

と言っても親御さんからしても真剣に我が子の事を相談して資料片手にセカセカ、という先生、何の資料もなしに「昨年の卒業生の2名で〇〇高校に進学したお子さんの場合ですとね」こう切り出す先生、後者の先生の方が信用できる、当たり前の感情です。

「お隣の担任の先生はいいな~」親御さんからの発言に悪気など微塵もないんです。でも思わず出てしまいますよね。

先ほど僕の「中学3年生の進路だったら自分で話し合う」「いじめなどの問題は学校の先生は頼れない」これも悪気はなく本音です。でもきっと傷ついてしまう若手の先生はいる筈です。

で、あるならば、危険な選択肢は避けた方がいい、常識ではそう考えます。                           「民間企業5年間以上の就労証明書提出可能な方」に受験資格を与えた方が絶対に人材が集まります。                                                   

社会に揉まれている経験値、それに20代後半ですかね、結構、待遇面でもよくなる頃です、それを捨てて、結構な情熱の持ち主なんだな、客観的にも判断できます。

人事を扱う都道府県教育委員会では、こういう発想がないんですよね。

若いので、体力あるから持つんじゃない?                                    こんな感覚で今年度から教員採用試験は変更になりました。                        こんな感じなので解決は、しないんですね。            

 

今、日本全国各地でお子さんが通われている学校の事で悩まれている親御さんの相談窓口は間違いなく市町村教育委員会のほうです。                                      「都道府県の方が権限が・・」役割分担が違うだけで、ひどい仕打ちを受けるだけですので。                   

公立高校、私立学校では編入試験の情報をたくさん集めてから、です。

僕も色んな親から相談を受け、10年以上は頭下げて、恥かいて、罵られて、こういう流れか、と身体で覚え、今、もうおじいちゃん?初老だ初老、になって「任せて下さい」と言い切れるまでになった訳で。

まずですね、日本の教育行政はこんな裏もあるんだな、という記事でした。

読んでくださりありがとうございますね。

次回から算数、数学かな、について書いてみますね。

よい週末を!!