指導現場、指導経歴、その前に、ですね。
言うまでもなく日本では9年間、義務教育期間がある訳です。
これは、子ども達にある訳ではなく、親御さんに「義務」があるんですね。 まず、この点、結構誤解されているのかな、と思う訳ですが。
6歳からの9年間、好きでも嫌いでも学校という場で学べる。 これを恵まれた環境と捉えるか、押し付けの地獄と捉えるかはそれぞれかと思います。
この教育行政を担っているのが「教育委員会」という行政機関です。
どれぐらい馴染みがありますかね?
ここでの「教育委員会」とは事務局も含めて、各自治体5名の教育委員だけではなく行政機関としての教育委員会とさせていただきます。
いじめなどの問題があった時にテレビなどで見るぐらい、ほとんどの方がそうだと思います。
若手の教職員であれば、事務手続きや予算などの相談窓口、いずれにせよ、何かしら現場では結論が出ないときの窓口なのかな、という感じでほとんどの方々にとって馴染みはないですよね。
教育委員会と言っても都道府県教育委員会と市区町村教育委員会ではかなり職員の意識が違うんですね。
市町村教育委員会、こちらは校長先生をはじめ、どちらかというと現場サイド、ただ都道府県教育委員会との板挟みになっているので、どうも煮え切らない、正確には煮え切れない、行政機関なんですね。
ちなみに、元大阪知事の橋下さんが「クソ教育委員会」と罵ったのは「府教育委員会」です。
こちらの、都道府県教育委員会な訳ですが、僕の経験から言ってもまあ、どうしようもない、どうしようもない。
市町村教育委員会、こちらは、討論するだけの価値は充分にあります。
最終的な判断、結果については板挟み状態なので何とも煮え切らない時もありますが、相談窓口として頼るのであれば市町村教育委員会、これはお子さんの問題やらお子さんの小中学校の問題に関しての相談窓口としてですね。
学校の教職員の方々もこちらの方が頼りになります。人間的です。
私立学校や特別支援学校に関しましてはと都道府県教育委員会が窓口になってしまうのですが。
僕は市町村教育委員会、こちらの職員の方々の葛藤やら苦悩、忙しさなどには月日は必要としても理解し合える、自分の経験からしてもそう言い切れます。
ただ、何十年経っても都道府県教育委員会の職員、これは、理解以前に話が嚙み合わないです。ここの職員とは何か意見の相違があった場合には諦めるしかない、これも言い切れます。
まさに「クソ教育委員会」こうとしか表現しようがないかな。
都道府県教育委員会の職員には基本的に現場経験がありません。公務員試験合格して面接して「教育庁」に配属になっているだけなので「お役所仕事」です。
人間相手の機関、関係ないです。 それが、社会人1年目から染み付いているので、相手にしても意味ないです。
お子さんに関しての大切な相談している時に「もう5時なので終わりましょう」こんな感じ、ホントに。結構まずい
今現在、現場では30代・40代という働き盛りの世代での教職員の休職が一番多いわけです。
1番の働き盛り故に仕事量も増える。
しかしながら、ただ、社会経験が少ない故に柔軟性に乏しい、でもこうなる要因は経験値からくる解決策の選択肢の少なさなんですよね。その要因ははっきりしているんです。 まさにオーバーワークです。現場からの悲鳴です。
柔軟な発想を植え付ける余裕がない、とでも言えますかね。
そこで、若い世代、で、大学3年生なのでしょう。バカだ・・・。
東京都では今年度から大学3年生で教員採用試験が受験できるようになります。
学校の数が増えている訳ではないので合格者数も極端に増やせる、という訳ではないんですよね。
大学3年生で合格、有能な教員の卵である事には間違いないです、ただ未知数です。
教育実習は1年後です、ここで合格出せるのかな?教育実習に行ったことのある方々は、思い出してください、嫌な思い出の方が結構多いんじゃないですかね。
僕みたいな無神経な人間は「ど~でもいい、単位落としてみろ!」位にしか思っていなかったですけど、まじめな学生はすごい委縮してしまっていました。
何か、教育実習に来てるのか、雑用係として使われていただけだったのか意味不明でした。
今年大学3年生で合格したとして、潰れます、断言します。 これは結果的に休職者数が増え、現場回らなくなります。
考えても見て下さい、今の15歳の子ども達の親御さんは30代・40代です。 20歳前後の子にご自身のお子さんの将来任せられます?僕は無理です。 自分で話し合った方がいいです。
いじめ、自殺、20歳前後の子が解決できると思います?僕から言わせれば絶対に無理です。
自分で相手の家言ってタイマン張った方が解決は早いと思います。
親御さんからして見れば、露骨に「お隣の担任の先生はいいな~」こうなります。でも、その一言が若手の先生方には結構な傷になってしまうもんなんです。一生懸命頑張っているので。
と言っても親御さんからしても真剣に我が子の事を相談して資料片手にセカセカ、という先生、何の資料もなしに「昨年の卒業生の2名で〇〇高校に進学したお子さんの場合ですとね」こう切り出す先生、後者の先生の方が信用できる、当たり前の感情です。
「お隣の担任の先生はいいな~」親御さんからの発言に悪気など微塵もないんです。でも思わず出てしまいますよね。
先ほど僕の「中学3年生の進路だったら自分で話し合う」「いじめなどの問題は学校の先生は頼れない」これも悪気はなく本音です。でもきっと傷ついてしまう若手の先生はいる筈です。
で、あるならば、危険な選択肢は避けた方がいい、常識ではそう考えます。 「民間企業5年間以上の就労証明書提出可能な方」に受験資格を与えた方が絶対に人材が集まります。
社会に揉まれている経験値、それに20代後半ですかね、結構、待遇面でもよくなる頃です、それを捨てて、結構な情熱の持ち主なんだな、客観的にも判断できます。
人事を扱う都道府県教育委員会では、こういう発想がないんですよね。
若いので、体力あるから持つんじゃない? こんな感覚で今年度から教員採用試験は変更になりました。 こんな感じなので解決は、しないんですね。
今、日本全国各地でお子さんが通われている学校の事で悩まれている親御さんの相談窓口は間違いなく市町村教育委員会のほうです。 「都道府県の方が権限が・・」役割分担が違うだけで、ひどい仕打ちを受けるだけですので。
公立高校、私立学校では編入試験の情報をたくさん集めてから、です。
僕も色んな親から相談を受け、10年以上は頭下げて、恥かいて、罵られて、こういう流れか、と身体で覚え、今、もうおじいちゃん?初老だ初老、になって「任せて下さい」と言い切れるまでになった訳で。
まずですね、日本の教育行政はこんな裏もあるんだな、という記事でした。
読んでくださりありがとうございますね。
次回から算数、数学かな、について書いてみますね。
よい週末を!!