ロシア連邦大統領
ウラジーミル・プーチン様
2022 年 3 月 4 日
新日本婦人の会会長 米山 淳子
危険きわまりない原発施設への攻撃につよく抗議し、
即時停戦、軍の撤退を重ねて要求します
本日、ロシア軍はウクライナ南部のザポリージャにある原発施設を砲撃、火災が起き
ている映像に、私たちは大きな衝撃を受けました。その後、ロシア軍は原発を制圧
したと報道されています。危険極まりない国際法違反の行為に、断固抗議します。
欧州最大級のザポリージャ原発で原子炉が破壊されるようなことになれば、放射能
による被害は福島原発やチェルノブイリ原発の重大事故をはるかに超える大惨事を
引き起こします。プーチン大統領はこれまでの原発事故の教訓を何も学んでいないと
言わざるを得ません。核兵器の先制攻撃への言及に加えて、実際に原発を攻撃すると
いうロシアの行為は、核をもてあそび、人類と地球の生存を脅かす犯罪であり、決し
て許されません。
24 日から始まったロシア軍による侵略で、住宅や幼稚園など民間施設も攻撃され、
何の罪もない子どもたちまで犠牲になっています。突然日常生活を奪われ、家族とも
離れ離れになり難民となって故郷を後にせざるを得なくなった人々の姿に、胸がはり
さける思いです。このような理不尽な行為は、「戦争の惨害から将来の世代を救う」こ
とを誓い、紛争の平和解決をうたった国連憲章を踏みにじり、戦後の国際秩序に対す
る重大な挑戦です。
世界中で「戦争やめよ」の声と行動が高まり、ロシア国内でも逮捕の危険を顧みず
市民が抗議に立ち上がっています。国連総会の緊急特別会合は圧倒的多数の賛成でロ
シア非難決議をあげ、国際刑事裁判所もウクライナでの戦争犯罪や人道に対する罪に
関する捜査を開始するなど、国際社会はプーチン政権の蛮行を許さない姿勢を鮮明に
しています。私たちは、ウクライナでの武力行使の停止、軍の「即時、完全、無条件
の撤退」を重ねてつよく求めます。