(昨日の続き)
-昨日まで、5回にわたって、リスボン刑務所で起きた、「玄米菜食による服役囚変身物語」を紹介してきた。
あの話には、ビックリしたよ。「食物と栄養」が「犯罪」と深い関係があるなんて、考えてもみなかったからなぁ。
-今日は、これまでの締めくくりとして、法務省と厚労省と農水省の話をしよう。
えっ、法務省と厚労省と農水省、この三つの役所が、どうかしたとでも言うのかい。
-まだ、わからない?
どうも、よくわからないけど?
-リスボンの刑務所では、玄米菜食で、服役囚が変身しただろう。
それは、知っているよ。
-ヒントをあげよう。つまりだ、食物と犯罪の関係だよ。
あっ、わかった、わかった。 法務省って、犯罪に関する役所。厚労省は、食物と健康に関する役所だ。食物生産にかかわるのが、農水省だ。なるほど、犯罪の背景に食物があるのだから、法務省と厚労省と農水省は、政策的に深い関係にあるわけだな。
-その通りだよ。7月11日のブログ「犯罪容疑者を検挙するのは警察、犯罪を予防するのは食物」で述べたとおりだよ。
たしか、ビタミンB1 の欠乏は、衝動性が高まり、ビタミンB6 の欠乏は、指示を無視、問題解決への注意をむけられなくなる。鉄と葉酸の欠乏は、認知過程、注意、行為に障害が生じ、亜鉛欠乏は、多動と摂食障害をひき起こす。マグネシュウムの欠乏は、ストレス反撥力、注意散漫となる。 過剰な銅は、攻撃性と多動を誘発し、鉛の過剰は、多動と学業不振、カドミュウムの過剰は学習障害となる。リン酸塩添加物は攻撃過多のもととなる、だったよな。
-犯罪の予防、犯人の更生が、食物に深く関係しているのだから、厚労省の食物政策のありかたが、犯罪の増減にかかわっているということになる。
たしかに、そうだよな。最近、バラバラ殺人事件が起きているが、その背景には、「食物の質の低下」があるとみなくてはなるまい。
-そうだよ。「食物の質の低下」といえば、きのうのブログで触れたが、女子栄養大学吉田企世子教授の調査、そして天使大学の荒川義人教授の調査でも同じく、わが国では野菜のビタミンが、ひどく少なくなっている。
これら二つの調査結果から、日本人は総じて、ビタミン・欠乏症に陥っていることになる。
-そのことに加えて、昨日のブログで紹介された、A・Gシャウスのいう「低血糖症、精白された食物と加工食品、砂糖などが、犯罪を誘発すること、ビタミン・ミネラルの過少と過剰も、犯罪への引き金になる」となれば、日本人は、総じて、キレ予備軍となっているともいえる。
犯罪は、肉体的・精神的に「狂っている」こと、つまり不健康であることが、引き金となる。その狂いのもとは、「食物の狂い」にあるということか。
-食物といえば、その生産にかかわる役所が、農水省である。となると、犯罪の予防と犯罪者の更生には、法務省・厚労省だけでなく農水省もかかわっていることになる。
法務省・検察庁・警察庁・裁判所を暇にするのも、忙しくするのも、厚労省と農水省の政策次第だな。ということは、厚労省と農水省の政策が妥当かどうかも、犯罪者の増減に現われているということだ。
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