「キレル症候群」と犯罪は、砂糖の摂取と関係がある。
アメリカの犯罪研究学者A・Gシャウスは、砂糖の害を、その著『栄養と犯罪行動』(大沢 博訳・ブレーン出版)で明らかにした。
アメリカ合衆国の例として、ある矯正施設で砂糖抜きの食事で生じた変化を、シャウスは、次のように紹介する。
「暴行、強姦、加重暴行、自動車盗、暴力行為、子どもへのみだらな言い寄り、放火、致死可能の武器の所有という事件で収容されたものたちが、食事変化(註・砂糖ぬきの食事)でもっともよくなったのである」(前掲書)。
砂糖を食べることで起きる「低血糖症」(糖尿病の逆の症状)で、反社会的行為が引き起こされ、砂糖減らしで異常行動が改善される。砂糖を減らした未精白穀物の食事で、強盗・麻薬・強姦・殺人などの犯罪行為が劇的に減る。これらのことを、シャウスは前掲書で実例を挙げて、くわしく論じている。
ささらに、シャウスは、次のように語る。
「現在まで、多人数の犯罪者の加工食品食事を減らし、栄養素が豊かで化学処理されていない食事を提供するという研究で、そのような食事変化が反社会的行動の率に、測定可能な低下をひき起こさなかったことを示したものは、世界中に一つもない」(前掲書)。
翻訳臭が残る日本語訳でわかりにくいが、要するに、「加工食品食事を減らして、栄養素が豊かで化学処理されていない食事で犯罪が減る」ことは、これまでの世界中の研究で証明されている、ということである。
先の引用には「栄養素が豊か」「化学処理されていない」という言葉があるが、このことに正反対の食品が、砂糖である。砂糖は、加工食品の最たるもので、しかも、化学処理されており、精製炭水化物以外、いかなる栄養素もないものである。
シャウスは「人間の歴史で、人々の食事がこんな短期間にこれほどの急激な変化をした時代はない。体の中のもっとも敏感な器官である脳が、私たち全部になんの影響もなく、この急激な変化に耐えられるだろうというのは、論理を無視することである」という。その具体的例として、砂糖の大量消費が含まれてしかるべきであろう。
日本では、キレル子供・大人が、社会現象となっている。
キレルとは、脳の抑制機能がうまく働かないと考えられるが、いいかえれば、脳が「狂っている」ことである。
キレることは、殺人などの犯罪行為につながりかねない。筆者の憶測であるが、わが国ではキレルを辛うじて抑制している「キレル症候群予備軍」は、相当数いるのではなかろうか。日本国民は、大なり小なり、皆、キレれやすくなっている「総国民半キレ状態」にあるのかもしれない。
この総国民半キレ状態を引き起こす元凶のひとつに、砂糖が含まれるいってよかろう。
シャウスは語る。「もし、犯罪者という少数集団の行動が、栄養素の濃い未加工食品と食事でよくなるというならば、何百万というもっともっと大きい社会にとって、どういう意味を持つことになるであろうか」(前掲書)
この一文の示唆するところは、「栄養素の濃い未加工食品と食事」で、犯罪が減って住みよい社会になるということである。当然のことながら、砂糖は除外される。
さて、砂糖と法務省と厚生省の関係である。
厚生省は食物・食品にかかわる官庁。
法務省は、犯罪防止にかかわる官庁。
厚労省は、砂糖を禁じないことで、犯罪の発生を促している。つまり、法務省の仕事である「犯罪の防止」を妨害しているのが、厚労省であるともいえる。
前回、書いたことだが、いま一度、触れておこう。
砂糖は、「人を狂わせ」「社会を狂わせ」「国を狂わせる」。その行く末は,自己崩壊である。砂糖を禁じないで、犯罪を減らすことは不可能であろう。
(次回は、8月3日)
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不登校はクラスに平均一人いる、とか。
落ち着きのない児童、椅子に座っていられない児童、
朝から居眠りする生徒、学力低下、などなど、
食が原因であることが大多数だと感じます。
国がどうこうすることは期待できないでしょう。
このままではますます日本人が狂っていってしまうと憂えています。
どうすればいいのでしょう?