最近、外食産業のメニューにも、食物の栄養成分が表示されているようである。
この 栄養成分の表示は、食べる人の健康に対する配慮の表れであろう。
厚労省や日本栄養士会がいう「栄養成分表示」とは、食物に含まれるカロリーとか、栄養素(たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルなど)などである。
だが、これだけでは、片手落ちである。
もちろん、「栄養成分の表示」も大切ではあるが、「質の表示」はいっそう大切であるといわなければならない。
食物の汚染で、「食物の質」が劣化している。
例えば、ダイオキシン汚染、いろいろな環境ホルモン、遺伝子組み替え作物、ポストハーベスト、食品添加物・・・。
とにかく、現代の日本では「食の汚染」がひどい。
このような現状では、食物の「栄養成分」もさることながら、その「質」の低下も、いっそう憂慮されなければならないのではなかろうか。この「質」については、いっこうに表示されていない。 もっとも、食品添加物だけは、表示されているようであるが。
食物の「栄養成分」が重要であるとはいっても、それは「質」がまっとうであってのことである。
「食物の質」といえば、「身土不二の原則」を抜かすわけにはいかない。この「原則」とは、「季節性と地域性」のことである。
最近は、旬(季節性)の無視もはなはだしい。
真冬にトマト・スイカが販売されるなど、旬が無視される。
輸入農産物の氾濫も目にあまる。輸入農産物とは、地域性に反する食物である。
栄養成分の表示だけでは、この「季節性と地域性」という「質」にかかわる問題、つまり「身土不二の原則」が無視されてしまう。
「身土不二」といえば、かつての棡原村(山梨県)の古老である。古老たちは、「身土不二」にかなう食生活をしているがゆえに、長寿であり、痴呆も寝たきりもない。
同村の長寿者の類まれな健康の源を調査研究して、それが、「身土不二」に適う生活にあることを証明して、日本医師会の最高優功賞を得たのが、古守豊甫・鷹嘴テル両医博であった。 くわしくは、古守豊甫・鷹嘴テル『長寿村・短命化の教訓』(樹心社)をご覧いただきたい。
食物の表示というからには、この「身土不二の原則」および「安全性」も、表示されなければならないのではなかろうか。
国産なのか、外国産農産物なのか。農薬栽培か無農薬栽培なのか。有機栽培か否か。残留農薬の有無。
表示といえば、このブログの筆者の友人、内山英郎氏はうがったことを語っている。「食品には賞味期限が記載されているが、それと同じように賞味地域を記載すべきである」と。
この賞味地域とは、いってみれば「身土不二」の表示ということに他ならない。
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