エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

どきどき&しっとりの『半妖のいもうと2』

2024-05-16 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語りです…が、今回もライトノベルとは少し異なります。前回(R6.5.9)と同じ、蒼真まこ先生の作品紹介です。
 今回紹介するのは、前回紹介した『半妖のいもうと~あやかしの妹が家族になります~』の続編『半妖のいもうと2~あやかしの妹におともだちができました~』です。
 1巻目で、「家族として頑張ろう」と決めた主人公の杏菜…ですが、妹くり子が保育園に行く様になった事で、思わぬトラブルが発生します。更に、そのトラブルに対応する中で、「母親代わりにならなくちゃ」と杏菜が頑張った事で、家族に思わぬ波風が立ってしまいます。
 今回の物語も1巻目と同じく、人間の世界→あやかしの世界と進んで行きますが、雰囲気は逆です。人間の世界ではトラブル発生でドキドキ展開となり、あやかしの世界ではしっとり関係性を構築していく事になります。
 おそらく、これは意図的な構成でしょう。
 1巻目では人間の世界が落ち着いていて、あやかしの世界が混沌としている感じでした。それが2巻目では逆になる事で、人間の世界が安全で、あやかしの世界は危険…と、単純に受け止められる事を避ける事が出来ます。同時に、人間の世界だって混沌としている部分はあり、あやかしの世界と何ら変わりはない…と言うメッセージを伝えたかったのかもしれません。
 そして、今回は1巻目以上に、主人公杏菜の成長が感じられます。もちろん、1巻目と同じく大きな成長ではありません。「小さな一歩」と言う感じです…が、人間の成長なんてそんなもんです。地に足の付いた感じが、とてもイイと思います。
 それと、今回は1巻目以上に表紙イラストが素晴らしいです。くり子がメインなのですが、幼児の前向きさ、ひたむきさ、健気さが感じられ…とっても癒やされます。この表紙だけでも、買う価値があると思いますよ。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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