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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

ゲロ対応・前編

2024-12-09 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。メッチャ直球な題名でスミマセン。今回は、題名通りです。下ネタ系が嫌いな方は、今回の記事は避けた方が良いでしょう。




 ※念のための空白




 小学校の、特に低学年担任の重要な仕事の1つが「汚物処理」です。大便の処理は比較的少ない(私の場合、2~3年に1回くらい)ですが、小便の処理は大便より多い(私の場合、1~2年に1回か2回くらい)ですし、嘔吐物…つまり、ゲロ…の処理は年に1回以上対応する事を覚悟しなくてはなりません。
 今回は、令和6年度の学習発表会児童公開日の休憩時間に発生しました。
 休憩時間にトイレで騒ぐ子がいないかを確認しに、体育館から出ようとした時です。「エスせん先生、Aさんが…」と、私を呼ぶ男子の声がしました。
 声のする方を見ると、正に今、蛇口から水が出る様な勢いで嘔吐するAさんの姿が…。
 この量の嘔吐物はヤバイ。受け止めなきゃ…と思いましたが、洗面器もバケツもビニル袋も、全く何も道具がありません。だから、受け止める事は出来ず、嘔吐するのを見ているしかありません。
 もちろん、ただ見ていた訳じゃないですよ。取り敢えず近づき、嘔吐物まみれのエリアを立ち入り禁止区域と宣言。嘔吐物を踏んづけて、二次被害エリアが拡大するのを防ぐ努力をしました。
 ところが、周囲の子が離れているのに、それでも何人かの児童が入ってくるのです。嘔吐物の処理が終わってないのに…。君、ゲロを踏んじゃってもイイの? 正直、「危険回避能力が低すぎるなぁ」と思いました。
 因みに、その子は2年生。ちょうど、2年生の先生も一緒に嘔吐物処理をしていたので、その先生が注意してくれました。
 立ち入り禁止区域が確保できたので、急いで対嘔吐物セットが置いてある場所へ。学習発表会が始まった時、体育館入り口の横に置かれていたのを確認していたのです(コレ…つまり、対嘔吐物セットの場所の確認は、低学年担任なら必須のスキル)。対嘔吐物セットを持ってきて、まず手袋をしました。嘔吐物には、どんな雑菌(下手したらウイルス)が混じってるか分かりませんから。
 その後、拭き取りシートで拭き取りました。現在の勤務校は、吸水性の高い拭き取りシートを使っています。以前の勤務校では、猫のトイレの砂を使ったり、単にトイレットペーパーを使ったり、拭き取る道具は色々です。
 まだまだ嘔吐物対応は続きますが、取り敢えず今回はココまで。続きは次回とさせていただきます。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「法則化運動」から学んだ事・後編

2024-12-03 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.12.2)の続きで、研究団体から学んだ事の話を書きます。
 noteと言うSNSの記事を読んで、改めて自分の学んだ事を振り返った私。「実践を追試して学ぶ」より、「教師としての基礎基本を体に覚えさせる」が重要だったと思い至りました。
 教師としての基礎基本とは何か。
 私の場合、それは名著『授業の腕をあげる法則』で紹介されている「授業の原則十ヶ条」です。具体的には、以下の十ヶ条です。

  第一条 趣意説明の原則(指示の意味を説明せよ)
  第二条 一時一事の原則(一時に一事を指示せよ)
  第三条 簡明の原則(指示・発問は短く限定して述べよ)
  第四条 全員の原則(指示は全員にせよ)
  第五条 所時物の原則(子どもを活動させるためには、場所と時間と物を与えよ)
  第六条 細分化の原則(指導内容を細分化せよ)
  第七条 空白禁止の原則(たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな)
  第八条 確認の原則(指導の途中で何度か達成率を確認せよ)
  第九条 個別評定の原則(だれが良くてだれが悪いのかを評定せよ)
  第十条 激励の原則(常にはげまし続けよ)

 私が所属した「法則化」教育サークルでは、レポートでも模擬授業でも、この「授業の原則十ヶ条」に基づいた意見をされる事が大半でした。中でも、「一時一事の原則」と「簡明の原則」と「空白禁止の原則」は、非常に厳しく教え合っていました。
 例えば、私が何かの模擬授業を行ったとします。終わると直ぐ、「言葉が多い。もっと言葉を削らなきゃダメだ」と言われます。これは「簡明の原則」に関わる内容です。あるいは、「最初の指示で、AとBの2つの内容を一度に言っていた。これでは、子供たちが混乱するだろう」と言われます。これは、「一時一事の原則」に関わる内容です。あるいは、「指示された事が終わった後、何をするかの指示が無かった。だから、早く終わった子が暇になって遊び始めるんだ」と言われる事もありました。これは、「空白禁止の原則」です。
 まぁ、こんな感じで互いにダメ出しを連発します。うん…こうやって振り返ると、「教育サークル」なんて緩い呼び方とは大違いの、メッチャ厳しい修験道みたいな活動をしていましたね、私たち。 (^_^;)
 こんな事を20年近くもやってきたのです。そりゃ、「授業の原則十ヶ条」も少しは身に付いてくると言うものでしょう。もちろん、「完璧」と言うには遙かに及びませんが、最低限の基礎基本として体に覚えさせる事は出来たと思います。
 そうやって、ある程度ではあっても基礎基本が身に付いていると、色々と応用が利く様になります。TOSSランドから実践を引っ張ってきて追試する場合でも、より効果的に行う事が出来る様になる訳です。
 あ、何だか話が広がってまとまらなくなってきた。こりゃ、無理矢理まとめなくちゃ。
 え~と、魅力的な実践を自分もやってみたい…と言う気持ちは分かります。
 でも、地道に基礎基本を学んで身に付けた方が、結局は自分の力になりますよ…と、私は研究団体から学びました。以上、無理矢理ですが、今回は終わります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「法則化運動」から学んだ事・前編

2024-12-02 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、研究団体から学んだ事の話を書きます。
 先日、noteと言うSNSの記事を読んでいたら、記事の後半でTOSSに関する記述がありました。TOSSとはTeachers' Organization of Skill Sharingの略で、まぁ、極めてざっくり言うと、教育に関する様々な技術を学ぶ教育研究団体です。
 この記事を読んで私は、「あ、成る程! 最近の普通の教師は『TOSSランド』で調べた実践を追試する…って方法で、TOSSから学んでいるんだ」と思ったのです。自分もTOSSランドは使っていますが、「実践を追試して学ぶ」と言う意識は皆無だったので…。
 私は、TOSSが「教育技術の法則化運動(長いので、普通は「法則化運動」とか「法則化」と省略していました)」と呼ばれていた時代(1980年代から2000年まで)から、TOSSと言う名称になって(2001年以降)しばらくの間まで学んでいました。おそらく、20年近く学んできたと思います(正確に調べてないから、まぁ、知らんけど…)。その学び方は、「法則化」教育サークルに入って学び合う…と言うものでした。
 もちろん、他の優れた教師の「実践を追試して学ぶ」…は重要な内容でした。追試した事をレポートに書いて発表したり、追試する授業を模擬授業としてやってみせたり、私も色々と挑戦したものです。
 ただ、この記事を読んで、改めて自分の学んだ事を振り返ると、実は、「実践を追試して学ぶ」より重要な事があったと気付きました。それは、「教師としての基礎基本を体に覚えさせる」と言う事です。
 教師としての基礎基本とは何か。
 私の場合、それは名著『授業の腕をあげる法則』で紹介されている「授業の原則十ヶ条」です…が、それを書くと長くなります。
 続きは次回とさせてください。

 ところで、令和6年11月29日の記事に「いいね」などを沢山いただきました。いつも、本当にありがとうございます。今週も、頑張って記事をアップしますね。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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朝から大パニック

2024-11-26 04:30:57 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、令和6年度の学習発表会初日の大トラブルについて語ります。
 まず前提条件として、新型コロナ対応のため、ここ何年間か、学校行事は変則的な形で行われてきました。そのため、現在の勤務校では全学年揃っての学習発表会は久しぶりだった…と言う事があります。
 児童席の設定やら、入退場の動き方やら、連年で行われていれば皆の記憶に残っている様な事柄も、覚えている人がいません。…ま、ある意味、これ自体が問題だとは思います。学校現場の仕事は非常に属人性が高く、「人」がいないと動かない訳ですから。
 話を戻しますと、学習発表会では事前の鑑賞指導が重要です。90分間も135分間も連続で他の学年の発表を観る事になるのですから、事前に鑑賞指導しないと大騒ぎになってしまいます(ま、指導しても騒がしくなる事が多いですが…)。
 その事に、直前で気付いた全体進行を担当する先生方から、「事前指導を統一した方が良いのでは…」との意見が出たのです。そして、統一した指導を行うため、事前指導用のスライドを作り、自動で校内放送が出来る様に放送装置にセットされました。児童公開日の前日の話です。
 しかし、児童公開日の朝になって大変な事が分かりました。放送装置の不具合なのか、校内放送が出来ないのです。どうやっても放送できません。
 これは大変! 担当の先生方は大慌てで、タブレット端末にスライドをアップしました。これで安心。各教室のテレビとタブレット端末を繋げば、スライドを視聴する事が出来るからです。
 急いでタブレット端末をセットしました…が、コチラもテレビに繋がりません。…って言うか、そもそもアップされたスライドデータにアクセス出来ないのです。よく見ると、Wi-Fiが変になっています。どうやら、各教室に設置されたWi-Fiの機械が不調な様です。
 こりゃダメだ! 急いで、Wi-Fiルーターを使おうとしましたが、慌てているためか設定が出来ません。暗証番号が必要な様なのですが、それは急に分からない…も~、必要な書類は一緒に箱へ入れておいてよ~! (←パニック)
 指定された入場時刻まで、もう残り5分。しゃーない! スライドを見るのは諦めて、体育館へ行く事としました。いや~、ばったばたです。
 でも、体育館へ入ると誰もいません。どうやら、他の学年もばったばたで、入場が遅れたようです。ふ~、やれやれ。
 そして、そう…この後は前回の記事(R6.11.25)に続く訳です。

 ところで、令和6年11月22日の記事に「いいね」などをいただきました。どうも、ありがとうございます。今週も、面白い記事になる様に頑張ります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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学習発表会でアドリブ

2024-11-25 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、令和6年度の学習発表会について語ります。
 11月の某水曜日、学習発表会の児童公開日1日目でした。私が担任する1年生は、この日の一発目です。
 ステージ前の雛壇に全員座らせましたが、まだ他の学年は入ってきていません。そこで、子供たちに最後の指導を行いました。前の台詞が終わったら心の中で「1、2」と数えてから自分の台詞を言う事と、練習中に自分たちで考えた動きをしながら台詞を言う事の2つです。
 ところが、子供たちの反応が良くありません。声が小さいのです。どうも、緊張している様に感じました。
 これはヤバい。どこかで声出しすれば何とかなるのですが、もう他の学年が入ってきてしまいました。他の学年の指示を邪魔する事になりそうで、このままだとタイミングを逸してしまうかも…。
 その時、頭に閃きました。もう、覚悟を決めてアドリブするしかありません。
 やがて、全学年が揃いました。司会役の教師が諸注意を与え、「これから1年生の発表が始まります」と言いました。ブザーが鳴ったら、演目紹介をしてスタートです。
 ブザーが鳴りました。
 演目紹介のため、マイクを持って立っていた私は喋り始めました。
 私「1年生は『わくわく はりきり さんかんび』をします。
   1年生の皆さ~ん、用意はイイですか?」
 子供たち「はーい」
 私「あれれ~、声が小さいなぁ。
   1年生の皆さ~ん、用意はイイですか~!?」
 子供たち「はーい!!!!」
 私「こ~んな、元気いっぱいの1年生。
   今度の参観日は何の授業がいいか、モメてしまいます。
   さて、無事に参観日を迎えられるのか…さっそく始まり、始まり~」
 こんな感じで演目紹介を終えました。丸っきりのアドリブで、演目紹介としては今イチな内容です。
 しかし、声出しをさせる事には成功しました。これで、もう安心です。
 実際、緊張して台詞などが速くなる部分はありましたが、声はバッチリでした。かなりの数の子が、大きな声を出せていたからです。
 この演目紹介、アドリブだったと気付かなかった方もいた様です。やったね! (^_^)v
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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減加法と減減法

2024-11-19 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.11.18)に触れた「減加法」と「減減法」について説明します。
 コレ、どちらも繰り下がりのある引き算の計算方法です。ざっくり言うと、10から引いた残りを足すのが減加法、引ける部分から引いていくのが減減法…なんですが、この説明じゃ分からないですよね。
 それでは、12-5で詳しく説明します。
 減加法の場合、以下の様な手順で計算します。
   ①12を10と2に分ける。
   ②10から5を引いて5が残る。
   ③5と2を足して7となる。
 引いて足す…減法と加法なので減加法です。
 これが減減法だと、以下の様な手順になります。
   ①5を2と3に分ける。
   ②12から2を引いて10が残る。
   ③10から3を引いて7となる。
 引いてから引く…減法と減法なので減減法です。
 実は、日常生活では減減法で計算している場面は多いのではないか…と、私は考えています。例えば、378円の商品を400円で購入する時のお釣りを考える時、
   ①400-300=100
   ②100-70=30
   ③30-8=22
…の様に、脳内計算をしている事はありませんか? もし、そう言った計算をしていたら、それは減減法で計算している訳です。日常生活の場合、減加法で脳内計算している方は、そんなに多くないと思うのですが…まぁ、調べた訳じゃないので分かりませんが。
 もっとも、この話を妻にすると、「減減法より、欧米人風の足し算で考える人の方が多いんじゃない?」と言われてしまいました。先程の例で言えば、
   ①378+2=380
   ②380+20=400
   ③20+2=22
…って計算してる訳です。う~ん、確かに、この方が計算は楽そうです。
 実際は、どうなのか…誰か調べてくれないかなぁ。www
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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サクランボとハッピーターン

2024-11-18 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、1年生の算数について語ります。
 ところで、題名を見た方は疑問を感じた事と思います。「何で、1年生の算数にサクランボとハッピーターンが関係あるんじゃ?」と。
 この内、サクランボについては、1年生を指導した方なら、「ははーん、アレだな」と分かるかもしれません。繰り上がりのある足し算や、繰り下がりのある引き算で、指導している方が多いからです。
 例として、12-8で説明します。
 一の位「2」から「8」を引く事は出来ませんから、十の位「1」即ち「10」から「8」を引く…と言うのが繰り下がりのある引き算です。札幌市で使っている教育出版の『しょうがく さんすう1』の場合、これを次の様に計算させます。

①12は10と2
②10から8をひいて2
③2と2で4

 この①の時、ノートに書かれた12の下に10と2を実際に書きます。そして10も2も、それぞれ丸く囲んで、その丸と12を棒線で繋ぎます。これが、10と2と書かれたサクランボの様に見えるので、これを「サクランボ」と呼んでいる訳です。
 次に②です。10から8を引くと言う事を確実に行わせたいので、サクランボの10と式の8を細長い丸の様な形で包みます。この形が、お菓子のハッピーターンに似ている事から、私の学級の子は「ハッピーターン」と呼ぶ様になった訳です。他にも、「ピーナッツ」と呼んでいる学級もあると聞いています。
 なお、私はしつこいので、ハッピーターンで包むだけでは許しません。ハッピーターンの上下か横の空いてる部分に、「2」と書かせます。引き算したから2になった…と示させる訳です。
 ここまで来れば、残りは簡単。サクランボの2とハッピーターン横の2を合わせ、式に等号を書き込み、その横に「4」と書かせる訳です。手順通りに行ってくれれば、ほとんど計算ミス無く計算できます。
 「でも、それって減加法でしょ。減減法の時は、どうするのさ」…と言う方もいるかもしれません。
   ※減加法と減減法については少し専門的な話になるので、別な記事に書きます。
 それについては、「減減法はサラッと扱うけど、減加法の様に詳しくは扱いません。私の学級では、ほぼ減加法のみで指導しています」と答えさせていただきます。何せ、真面目に両方を扱うと、少なくない数の子供たちが混乱してしまうのです。減減法は、理解できる子や興味のある子が個人で行えば良い…それが私の結論です。
 話を戻します。私の学級では、繰り上がりのある足し算も、繰り下がりのある引き算も、このサクランボとハッピーターンで計算させます。もう、それはそれはしつこく、何度もやらせて定着を図るのです。
 それが、「足し算も引き算も大丈夫。計算できるよ」と言う自信につながるからです。

 ところで、令和6年11月15日の記事に「いいね」などを沢山いただきました。どうも、ありがとうございます。これを励みに今週も頑張ります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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最高の学校長・後編

2024-11-12 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は前回(R6.11.11)の続きで、私が最も尊敬する学校長について語ります。
 大変な1年生を担任していた私。校長面談でA校長に、「10月末には落ち着くから、様子を見てほしい」と頼み、受け入れていただきました。
 A校長の凄い点は、この後、どんなに私の学級がメチャメチャな事をしても、一切文句を言わなかった事です。おそらく、心配や不安は凄かったと思いますが、そう言う話は全くしません。私と話をする時は、学級以外の事ばかりでした。
 これで10月末に落ち着けばハッピーエンドですが、この頃の私は今より実力不足。完全に落ち着くまでには、10月末より1~2ヶ月かかりそうだな…と、私は感じました。
 10月上旬、その事を見切った私は校長室へ行って、A校長にお詫びしました。「スミマセン。読みを誤りました。以前の予告ですが、12月末まで下方修正させてください」と。
 とんでもない事を言ってる…と、自分でも思います。怒鳴られ、叱られても仕方ありません。
 でも、A校長は数秒ほど黙っていた後、「分かった。エスせん先生が言うのだから、信じて様子を見ましょう」と言ってくださったのです。そして、これまで同様、学級の事には一切文句を言いませんでした。
 結局、11月の追い込みが功を奏し、12月上旬には学級を完全に統率出来ました。それまで多々あったトラブルは、嘘の様に全く発生しなくなり、とっても落ち着いた学級になったのです。
 年度末の校長面談の時、A校長は言いました。「いや~、エスせん先生の言った通りになったね。途中、ちょっとだけ心配だったけど、エスせん先生を信じて良かった。エスせん先生の取った方法は、間違ってなかった。素晴らしいよ」…くぅ~、思い出したら泣けてきました。
 素晴らしいのはA校長、貴方です。
 海のものとも山のものともつかぬ部下の話を信用し、最後まで任せてくださったのですから。
 苦労しただけの事があり、この時の経験は相当に私の自信と力量アップに繋がりました。今でも、この時に有効性を確認できた方法が、私の学級経営の基本となっています。もちろん、毎年の様に新しい方法を試し、有効な方法を増やす様にしていますが、基本中の基本はココにあります。
 いくら感謝しても感謝し足りない、私が尊敬する最高の校長…それがA校長です。
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最高の学校長・前編

2024-11-11 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、私が最も尊敬する学校長について語ります。
 私が最も尊敬し、「こう言う最高の学校長となら、何回でも一緒に仕事をしたいなぁ」と思っている方…それはM小学校にいらっしゃったA校長です。もっとも人間は多様な生物ですから、A校長についての見方も様々ですし、A校長に対して批判的な方もいます。だから以下の話は、あくまでも私から見て…の話です。
 A校長とは、私が北海道生活科連盟に所属していた頃に知り合いました。その頃の印象は、「人当たりが良くて、親切な方だなぁ」って感じです。
 それが大きく変わったのは、M小学校で1年生を担任した時です。
 この頃の私は、自分の教育方法を今ほどは確立していませんでした。まぁ、今だって「完璧」には遙かに遠いですが、今なら、どの様な手立てを取れば結果がどうなるか、ある程度は明確に予想できます。だから、まだまだ試行錯誤していた時代と言えるでしょう。
 その時に担任した1年生の子供たちは、今なら普通の子供たちですが、当時は「時代の最先端」な感じでした。それ以前の1年生は、教師の話を聞く姿勢があり、「公共」に対する意識もありました。それが、教師の話を聞く姿勢が弱く、「公共」より「私」を優先させる傾向の強い子供たちだったのです。
 まぁ、今は、もっと教師の話を聞きませんし、「私」意識しかない子が多いですから、今と比べれば楽なものでしたが…。
 しかし、これまでの手法だと学級を統率しにくかったのは事実です。トイレで遊んでトイレ中を水浸しにしたり、適当な理由で教室を抜け出して廊下で遊んだり、給食のミカンをポケットに入れておき廊下やトイレで食べたり…ホント、「学級崩壊してるんじゃないですか、この学級」と言われても仕方ない状態でした。
 ただ、私の中では勝算があったのです。一定程度は子供たちを統制出来ていましたし、試行錯誤する中で効き目のある方法も見えてきました。それまでの経験から考えて、3ヶ月くらい頑張れば、学級を完全に統率出来るだろうと確信もしていたのです。
 そんな時、A校長との校長面談がありました。7月頃です。
 いつもの様に穏やかな感じで、「学級の状況は大丈夫かい?」とA校長は尋ねてきました。そこで、私は自分の考えを説明し、「結果が出るのは3ヶ月後と考えてます。10月末くらいまで、様子を見ていただけませんか?」と頼んだのです。A校長…しばらく考えて、「分かった。エスせん先生に任せるよ」と言ってくださいました。
 長くなりました。その後、どうなったかは次回とさせていただきます。

 ところで、令和6年11月6日と7日の記事に、「いいね」などを沢山いただきました。いつも、本当にありがとうございます。これを励みに、今週も頑張ります。
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経験が力になっている

2024-11-05 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回も、会社活動で感じた事を書きます。
 なお、「会社活動って何だろう?」と思った方は過去記事を御覧ください。令和5年6月29日~7月1日の記事を読むと、ある程度の流れが分かると思います。
 令和6年10月某日、朝の会で「ほうせきがいしゃ(宝石会社)」の子が、「今から名前を呼ぶ人たちは、後ろに集まってください」と言いました。そして、紙に書かれた名前を次々と呼んでいきます。全員で15~16人くらいだったでしょうか(正確に数えていませんでした。御免なさい)。
 「一体全体、何が始まるんだろう…?」と思って見ている私。
 その子たちが集まると、会社の子が説明を始めました。「宝石を探すのは、28日に決めました。その日は、中休み、教室にいてください」…これを聞いて分かりました。
 この会社、いわゆる「宝探し」を中休みに行う会社なのです。会社の子が折り紙で折った「宝石」を教室内に隠し、それを見つけて遊ぶ…と言う活動を行います。その活動への参加者に連絡をするため、この朝の会で発言したと言う事でしょう。
 手に持っている紙は、どうやら、参加者が事前に記名したエントリーシートの様です。全員強制参加ではなく、希望者のみ参加してもらうための工夫です。そして、その参加者が確実に参加出来る様にするため、こうやって連絡しているって訳です。
 1年生としては、実に見事な運営の仕方です。
 集まった子の中から、「本を返したいから、先に図書館へ行ってもイイですか?」と質問がありました。「途中参加でもイイです。でも、宝石が全部見つかっちゃうかもしれません」と会社の子。見事な対応です。
 ここで、「28日は休みじゃない?」と声が挙がりました。確かに、土曜参観の代休となっています。「だったら、29日にやったらイイんじゃないかな」と口を挟む私。「え…でも、29日は会社を解散する日だから…」と口ごもる会社の子。「解散する日に活動をして、その後で解散するでもイイですよ」と私。「それじゃ、そうします」と嬉しそうな会社の2名。
 こうして、「ほうせきがいしゃ」の事前説明は終わりました。
 この会社、会社員の2名の内、1名は「おばけやしきがいしゃ」を行った子です。また2名とも、最近行われた「スペシャルかいしゃ」の学級集会に参加しています。そう言った経験が、「ほうせきがいしゃ」の活動に活かされていると感じました。
 これは益々、今後の会社活動が楽しみです。
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