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元単身親父の道東徒然草 余話

北海道を走り回った2年間とその後

落石岬

2011年09月06日 | 根室

8月28日、「エトピリカ」を見た後、落石岬に足を延ばしました。

落石岬は、狭い半島状の台地の上に、流れ込む川も泉もないのに湿原がある不思議なところです。また、海抜50Mという場所に、道内でも1,000Mの高所に咲く高山植物が咲いていたり、日本以外ではロシアの寒い湿地帯でしか見られない「サカイツツジ」という花が見られたり、と珍しい場所なのだとか。

川もないのに湿地があるのは、毎日のように発生する海霧が岬に広がるアカエゾマツの林にぶつかり、水分となって地面に蓄えられるというメカニズムによって、とのこと。この日も午前中は深い霧に覆われていました。

先月、NHKの番組「さわやか自然百景」で取り上げられていました。上の説明も、番組の受け売りです。

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根室・落石沖 「エトピリカ」

2011年08月30日 | 根室

好天が見込めた先週の日曜日(8月28日)、根室・落石漁港からの「落石ネイチャークルーズ」を利用して海鳥探索に出かけました。

主な目的は、嘴の色が印象的な「エトピリカ」をこの目で見ること。

エトピリカは、日本では道東の太平洋岸に数十羽だけ生息が確認されている国内希少種です。

先週、妻が釧路に来た時に申し込んだものの、最低催行人数3名に届かずキャンセルとなっていたものです。

乗船してから聞いたのですが、エトピリカは子育ても終わり巣から離れている為見つけにくくなっていること、羽が地味な冬羽に変わりつつあること、来週は台風の影響でうねりが強くなることが予想されるので、この週がほぼラストチャンスに近かったようです。これは本当にラッキー。

船は現役の漁船、船長は現役の漁師さん、それに案内役の方が1名。客はバードウォッチャーらしき3人と私の合計4人。

漁港を出て、数10分。沖合に浮かぶユルリ島、モユルリ島に向かいます。この2つの島を結ぶライン付近が、エトピリカを見ることのできるスポットらしく、しばらくすると、数羽が現れてくれました。じっと見ていると、海面上で羽づくろいしたり、水浴びのようなことをしています。案内役の方によれば、好奇心旺盛な鳥で、実は人間を観察しているそうです。

嘴と足が見事なオレンジ色で、何とも可笑しな風貌です。3枚目の写真ですが、潜って捕まえた魚をくわえながら、こちらを向いて羽ばたきしています。変な鳥です。

絶滅が心配されている珍鳥かと思いきや、珍しいのは日本だけで、アラスカなどを中心に全世界では240万羽ほどいるそうです。安心した半面、ちょっとがっかりしたような気分ですが、道東は南限の生息域だそうですから、やはり貴重な存在と言えます。

途中、アザラシやラッコの姿も見かけました。

いずれも、道東ならではの得難い経験でした。

「落石ネイチャークルーズ」のHPはこちらです。www.ochiishi-cruising.com/

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日本最東端の駅

2011年05月20日 | 根室

根室には、日本最東端の駅が2つあります。

1つは「日本最東端の駅」。これは、「東根室駅」です。単純に最東端は「根室駅」だろうと思っていると裏をかかれます。

ある日、列車で釧路から根室に向かいました。1両編成のディーゼル車です。

根室市内に入り、「東根室駅」を過ぎると、大きく西寄りに進路を変え、終点「根室駅」に到着します。その為、「東根室駅」が最東端になる訳です。

もう1つは「日本最東端有人の駅」。これが「根室駅」です。「東根室駅」は無人駅のため、「最東端の駅」を名乗れない「根室駅」の意地が、そんなキャッチコピーを作らせたのでしょう。

「鉄ちゃん」、特に「乗り鉄」の方には、この「日本最東端」という冠は、たまらない魅力だそうです。この日も、一目でそれと分かる人が数人乗っていました。

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ねむろバードランドフェスティバル 「オオワシ探鳥会」

2011年02月27日 | 根室

この土日、根室で「ねむろバードランドフェスティバル」が開催されています。

昨日、企画の一つ「オオワシ探鳥会」に参加しました。

「風蓮湖」と「別当賀川」の氷上で、オオワシを観察する企画です。

風蓮湖では、「氷下待ち網漁」という漁が行われており、漁師が捨てた魚を狙ってオオワシやオジロワシが飛来するようです。「氷下待ち網漁」は氷上に穴を開け、その下から周囲に網を張り、「コマイ」や「チカ」を獲る伝統漁法です。氷上には、穴に蓋が掛けられ、目印となる木の棒が立てられていました。

探鳥会では、春国岱(シュンクニタイ)ネイチャーセンターや根室市のスタッフの案内のもと、氷上を歩いてオオワシを探しましたが、残念ながら、昨日は風が強く、オオワシ達も森に潜んでいるのか、ほとんど姿を見かけませんでした。

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北方領土

2010年09月15日 | 根室

根室の先、納沙布岬から見た北方領土の島々です。一番近い島との距離は僅か4KM。(陸地であれば)歩いて1時間。

実際に目の当たりにすると、ここを占有し続けている国に対する憤りの気持ちが沸いてきます。

でも、絶対に返さないだろうなあ。国がひっくり返りでもしない限り。

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