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チャイ語な日々

完全に途切れてしまった中国語学習を再開したい45歳の日常。

『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ 』感想

2014年03月23日 | 

   大塚女子アパートメント物語

大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』
(川口明子  教育史料出版会 2010/10)

1930年、独身の職業婦人のために建てられた女性専用のアパート。
当時の月給で50円以上の高給取りしか入居できなかった
時代の最先端をいく高級アパートで、
入居者は、短髪に洋装の、タイピストや教師など高学歴・花形職業の”モダンガール”。
雑誌などにもたびたび取材され、全国の女性が憧れたアパートだったが、
時代の変遷とともに次第に住民層も変わり戦後、低所得者向けの都営住宅となり、
2003年についに取り壊される。

このアパートの歴史とともに、ここで生活し、そしてここを巣立っていった
女性たちの人生が描かれていて、なかなか面白かった。
色んな人生があることよ。

高給取りじゃないけど、あたしも独身の職業婦人だしなあ、
頑張らなきゃ。


先週読んだ本

2013年12月15日 | 

  灰色の虹

『灰色の虹』(貫井徳郎 新潮社)

真面目に慎ましく生きていたのに、冤罪で有罪判決を受けてしまった男性。
「自分じゃない、自分はやっていない!」と何度叫んでも
とにかく犯人を挙げたい警察、はじめから「こいつ嘘をついているな」と決めてかかっている検察、
「無罪を主張するよりも罪を認めて情状酌量を狙うほうがいい」とすすめる弁護士、
あやふやな記憶しかないのにきっぱりと証言をする目撃者らによって、
決定的な証拠がないのに殺人犯に仕立て上げられてしまう、
「推定無罪」じゃなくて「推定有罪」の世界。

主人公は最高裁まで争うんだけど、結局6年の懲役刑を下される。
その間に、当然仕事は解雇され、弁護士費用等で経済はひっ迫、家族は離散、
始めは無罪を信じてくれていた恋人とも次第に音信不通となる。
それでもやっと刑期を終え、なんとか人生を立て直そうとする主人公だが世間の目は冷たく、
彼の心は6年前、自分を有罪に陥れた者たちへの復讐に向かう…。

そりゃ復讐するわー。
結末が気になって、けっこう分厚い本だが一気読み。

何年にもわたる裁判のあいだ、彼の母親はただ一人、
息子の無罪を信じて新しい目撃者を求めて街頭でビラを配ったり、
刑期を終えて彼が出てきた後も、彼を支えて励ます。
その気丈に頑張る姿が気の毒で気の毒で…。

てか、ほんっとに冤罪って怖い。怖すぎる。


最近読んだ本

2013年11月24日 | 

相席で黙っていられるか

相席で黙っていられるか――日中言語行動比較論 』井上優(そうだったんだ!日本語)

なかなか面白かった。
なるほどねー、中国の人にとって、話すことは礼儀なのね。



籠ノナカ
籠ノナカ』ロッティ・モガー (ヴィレッジブックス)

主人公は「ネット上で他人になりすます」というバイトを引き受けた。
だんだん、ネット上で演じる人物と現実の自分の区別が曖昧になり始める…。

現実にありそうで怖い話。
結末が気になって一気に読んだ。
主人公に目を付けてバイトを依頼した人物がそもそもおかしいんだよねー。



イザベラ・バード 旅に生きた英国婦人

イザベラ・バード 旅に生きた英国婦人』パット・バー (講談社学術文庫)

これはまだ始めのほうだけ。
本屋さんでパラパラッと見たら面白そうだったから『籠ノナカ』と一緒に買ったけど、
図書館で借りてる本が沢山あって後回し。

しかし、文庫なのに千円超えてるってどうよ…。

 

もやしもん

もやしもん(1) 』石川雅之(イブニングKC )

前からちょっと読んでみたいと思っていたけど、自分で買うほどでもなく。
たまたま図書館でみて、借りてみた。

…面白い!なにこの世界ー!!

主人公は菌が見えるという特殊能力を持つ農大生。
菌ってこんなにたくさんあるのー、
石鹸で洗うだけじゃダメなのー、
てか、菌の働きってすごい!!

細菌なんて、私にとっては未知の世界なんだけど、
マンガとしてすごく面白いので、全然退屈することなく、
今4巻目。

こんな世界があったのかー、
農学部って面白いなあ。

人体常在菌のはなし

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる』 青木 皐 (集英社新書)

『もやしもん』を読んだ後、もっと菌について知りたくなり読んだ。
なるほど~、菌って大事なのねー、除菌除菌ばかり言っててもだめなのねー、って感じ。
菌についてますます興味がわいた。
他の本も読むつもり。

 


『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』感想

2013年09月01日 | 

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
(村上春樹、文藝春秋)
を読んだ。
図書館で予約していて、忘れた頃に順番が回ってきた。
『1Q84』よりは、回ってきたの早かったけど。

うーん。
面白くないことはなかったが、
すごく面白かった!ということもなかった。

でも、『1Q84』は1冊目のはじめの数ページで挫折したし
それを思えば面白かったというか、世界に入っていきやすかったかも。

登場人物達が交わす会話には、どの部分にもすごく違和感を感じた
(「こんなふうに会話してる人たちって現実には絶対おらんやろ!」みたいな。
この作者の小説はいつもそうだし、まあ現実じゃなくて小説だからといえばそうなんだけど)。

それから、
主人公は高校時代からの友人4人から理由不明のまま一度に関係を切られてしまって
ショックのあまり、しばらく死ぬことばかり考えて暮らした時期があるくらいで、
大人になってからその理由が明らかになる(というか、明らかにする)んだけど、
それを受け入れる主人公の、あまりにも淡々とした様にも他人事ながら
「はあ?!そんなんでいいんですか?!」
と納得できない。
いやあ、あたしなら絶対納得しないな。

あと、灰田くんはどこに行ってしまったんですか。

等々、いろいろ不消化感が残る。
でも、「あ、こういう感覚ってあるなあ」と思う個所も
やっぱり、所々はある。
『ノルウェイの森』を初めて読んだ後もこんな感じやったかなあ。

『ノルウェイの森』は、初めて読んだのが高1の時で、
それから10年以上経ってからまた読んだら、
1回目読んだ時とは、だいぶ自分の感じ方が変わっていて、
小説自体が面白いというよりも、その感じ方の変化が自分にとっては面白くて、
この『多崎つくるの~』もそうなるかもしれない。

だから、何年か後に、また読んだら面白いかもしれない。


あれ?無いなー…?

2013年04月20日 | 

久しぶりに本屋さんへ。

アマゾンで村上春樹の新作
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(長いタイトル!)
のレビューを読んだら、面白そうなので、
ちょっと中を見てみたいな、と思い新刊が積んであるところへ行ったが。

あれー?無いよ??
てっきり一番目立つところに積んであるハズ、と思っていたのだが。

日本人作家の村上春樹の棚のところも見て、
もしかしてレジ近くに積んであるのか?と思い、
レジ周りもウロウロしてみたが…、無い。

店員さんに聞けば速いんだけど、
なんかミーハーっぽくって恥ずかしいから、
さりげなく店内をウロウロして自力で発見しようと試みたが、
発見できなかった。

結局そこで見つけるのは諦め、
もうちょっと遠くの本屋さんまで行ってみたが、
やっぱり無かった。

なんでだろう?
まさか、すでに売り切れ?
でも、大型書店なのになー?

まあいいや、図書館で予約しよう、と思い、
ネットの予約ページを開いたら、
すでに940件以上の予約が!

…皆さん行動速い!
一体いつ順番まわってくるの?
一応予約入れたけどさ。

すぐ読めないとなると、ますます面白そうに感じる。
でも、『1Q84』も最初の数ページで挫折したし、
中身を見ずに買うのは危険だ。

と、思いつつ、アマゾンでまた検索してみたら、
アマゾンでも入荷待ちじゃん。
と、いうことは、やっぱり書店でも売り切れで見つけられなかったのか?

うーん、すごい作家だ。


大英博物館&国家美術館

2013年02月25日 | 

   
    『英語でめぐる世界の美術館 大英博物館&ナショナル・ギャラリー』
     (田中久美子&池上英洋 著 ジャパンタイムズ)

図書館で借りた。

なかなか面白い~
英語は知らない単語満載で私にはちょっと(?)難しいけど、
日本語のほう読むだけでも楽しい。
写真も沢山載っているし。
   

「大英博物馆&国家美术馆」(大英博物館&ナショナル・ギャラリー)

いつか行ってみたいなあ、大英博物館…。
   


『高慢と偏見、そして殺人』感想

2013年01月17日 | 

高慢と偏見、そして殺人』
(P・D・ジェイムズ 著  羽田 詩津子 訳 早川書房)
を読んだ。

うーん、ちょっと訳が硬いかな~(すごい上から目線!!)。
全体としても、まあまあ面白かった、かな、というぐらい。

ジェイン・オースティンのファンとしての見どころは、
話のなかに、彼女のほかの作品『説得』とか『エマ』の
登場人物の名前がチラチラと出てくること。

あはは、こんなところで世界がつながってるよー、と
ちょっと面白い。
   


面白いかな、これ…?

2012年12月15日 | 

『1Q84』読み始めたけど、
面白いかな、これ?

まだ1冊目の1/4ぐらいだけど、話に引き込まれないというか、
この時点で読むのを止めても、続きは気にならないな~、というか…。

もうちょっと進んだら面白くなってくるのかな?
   


『村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。』他、感想

2012年12月12日 | 

『村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。』
(佐藤 幹夫 PHP新書)

村上春樹の小説を読んでいて
三島由紀夫を連想したことなど一度もなかったので、
「へえ~」と思わされる部分多く、面白かった。
ただ、著者の考えすぎ?こじつけ?と思うような部分もあり。

マーチ家の父 もうひとつの若草物語』
(ジェラルディン ブルックス , 高山 真由美  武田ランダムハウスジャパン )


『若草物語』では、父親は従軍牧師として家を離れていて
手紙の中と最後にちょこっとしか出てこない。
でも、四姉妹たちの心のなかにいつもいて、
彼女たちの行動規範や心の支えとなっている重要な役回り。

さて、そんな立派な父親は、南北戦争の北軍の従軍牧師として、
戦場でどんな体験をしていたのか?というお話。

『若草物語』。
大好きで子供のころから今にいたるまで、
もう何度読み返したか。

彼女たちの父親が何をしていたのか、ということよりも
「そうか、若草物語ってこんな時代のお話だったのかー」と
これまで注意していなかった別の側面に気づかされて、
そういう意味で面白かった。

もちろん、作者は『若草物語』のオルコットではなくて、
現代の別の小説家。


『英語にあきたら多言語を! ~ポリグロットの真実~』感想

2012年11月23日 | 

『英語にあきたら多言語を! ~ポリグロットの真実~』
(トニー・ラズロ著 アルク)

わたしの場合は「中国語にあきたら多言語を!」という感じかな~。
いや、飽きてないんですよ、決して!
ただ、なんというか、行き詰っているんです…。

それはともかく、これも面白かった。
良書。

中国語の考え方については、私も同じで
(アジア言語を学ぶにあたって、英語にとってのラテン語的な存在?)
中国語を勉強することは、日本人にとっては
自分の母語レベルを底上げすることになると思う!!

それはそうと、先日、TOEICを受けてきた。

ふと思い立って、9月だったかに申し込んで、
その時は「英語勉強するぞう!」という気持ちが燃えていたんだけど、
いつものことながら行動が伴わず、11月に入って受験票が届いてから
「はっ!!そういえば申し込んだのだった…」
と思い出したような始末。

でも、過去に2回受けたことあるし(およそ20年ぐらい前?)
まあ体が覚えているだろう、と思ったけど
全然ダメでした~。
あんなに問題数多かったけ???

しかし、たまにはこうやって試験を受けに行くのもいいねー。
行くまではすごく面倒くさいんだけど。
行けば行ったで、沢山の人が一所懸命勉強しているんだなー、と
刺激を受けるというか、自分も頑張らないとなー、と思った。