『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』
(川口明子 教育史料出版会 2010/10)
1930年、独身の職業婦人のために建てられた女性専用のアパート。
当時の月給で50円以上の高給取りしか入居できなかった
時代の最先端をいく高級アパートで、
入居者は、短髪に洋装の、タイピストや教師など高学歴・花形職業の”モダンガール”。
雑誌などにもたびたび取材され、全国の女性が憧れたアパートだったが、
時代の変遷とともに次第に住民層も変わり戦後、低所得者向けの都営住宅となり、
2003年についに取り壊される。
このアパートの歴史とともに、ここで生活し、そしてここを巣立っていった
女性たちの人生が描かれていて、なかなか面白かった。
色んな人生があることよ。
高給取りじゃないけど、あたしも独身の職業婦人だしなあ、
頑張らなきゃ。