goo blog サービス終了のお知らせ 

シア式ドロップス

方向性の無い超マイペースブログ。 缶ドロップみたいに色々なフレーバーをお楽しみくださいませ。

群青シネマ

2010-08-29 11:00:00 | 漫画閲覧室
都戸 利津・著/群青シネマ (白泉社 全2巻)

成績優秀だが、イタズラし放題の高校三年男子3人組が、
お世話になった先生を驚かそうと、自主製作映画を作ろうとする。
昭和30年代(1961年)の四国を舞台にした青春物語。


全寮制の学校だとか、
木造校舎だとか、
没頭するほどやりたいコトとか、
バカやってけそうな友達だとか。
いや~、良いですよ~~
現代っ子が羨むような青春ですよ~~

だけどもうちょっと、迷って、葛藤してほしかった。


しかし8ミリ映画って大変なのね。
今じゃ手のひらに収まる携帯でも動画が撮れるんだからなぁ
(よくと考えれば、これもスゴイことだけれどな)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

フットボールネーション

2010-08-15 11:00:00 | 漫画閲覧室
大武 ユキ・著/フットボールネーション (1集~以降続刊 小学館)

テレビでサッカー見るとき、
足技よりも筋肉がっつりな大腿部を見てる気がする…。
っつうか、がっちり見てる自分…

で、『フットボールネーション』という漫画は
「あの筋肉があるからこそピッチで戦えるのだなぁ」
という、今までのサッカー考を覆す漫画。

まー、読んで衝撃ですよ
とりあえず実際読んでみて、目からウロコを出してほしい。

で、サッカーをやらなくっても(知らなくとも)、
日常生活の行動を意識してみるのも一興。
(私も最近、歩くのに意識してる)


ストーリーも従来のスポーツ漫画と違って、
暑苦しい感じより、
ダークな感があって、続きが気になりますね~

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

もやしもん 9巻

2010-07-18 11:00:00 | 漫画閲覧室
石川 雅之・著/もやしもん 9巻 (講談社 以降続刊)

最近、漫画読む気力が無いんですよね…
でも新刊チェックは、そこそこしとります。


でもって、先日出た“もやしもん”の新刊。
ウチが農業やってるんで、ネタはある程度理解してるつもり。
なので、今回は感慨深いなぁ…
「よくぞ言ってくれた!」と思う部分があるしね。

んでもって、作中で菌達がコソッと言った、
「農に関しては 結構 黒いネタ…」っつうのにも感慨深いなぁ…(大爆)。
使えないネタがあるのは事実ですから。


“もやしもん”新刊出て初めて読む時はかなりの時間をかけて読んでいるんですが、
今回は本当に熟読しました。
漫画一冊読むのに2時間近くかかる作品なんて、そうそう無いっす

ディープな“農”の話だけでなく、
『菌と美容の関係性』とか、興味深いネタもあるので、
今回も、面白くってためになる一冊でございますな

それにしても、ムトーにストーブを教えてもらう遥がカワイイ。
美里じゃなくっても、カワイイと思うゼ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

なごみさん

2010-07-11 11:00:00 | 漫画閲覧室
宮本 福助・著/なごみさん (講談社 ~1巻以降続刊)

昔の稼業とはスッパリ縁を切り、第二の人生を喫茶店を選んだマスターは、とてもカタギとは思えない凶悪顔。
猫好き、甘い物好き、そしてファンシー好きで、自己中なマスターが、
シャッター通りの商店街の人達を和ませるコメディ作。


“拝み屋横丁顛末記”を描いてる宮本先生の新作でござーすよ

相変わらず登場人物の平均年齢高い~

いやー、声出して笑ってしまいますね
“拝み屋~”は霊とかが出てくるので、現実的じゃないですが、
宮本先生の漫画に出てくる登場人物たちは、
極端な性格かもしれないけれど「絶対いる!」と思えるんで、
読んでて自然に笑ってしまいます
こういった人間シチュエーション・コメディを描くのが上手いなぁ。

派手な展開がないので、今後、どう話が進むかわからないけれど、
続刊が待ち遠しい漫画です

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

観光王国/子午線を歩く人

2010-07-04 11:00:00 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/ 観光王国
         子午線を歩く人



ますび先生短編集祭も一応ラストでござぁす。
(“ナナカド町奇譚”も短編に入るけれど、連載モノだったのでね)
前にも記したけれど、『好きなものって、語るの難しい…』


“観光王国”は初めて買った、ますび先生のコミック。
これは何と言ったらいいのかわからないくらい、独特空間のコミック。
吹き出しのない、童話のような構成の“ヒナタボッカー”(描き下ろし作品)。
いけないお薬が体外に排出してしまう体質のおじさんと少女の交流を描いた“アスパラガス・ハイ”。
子ども向けではあるが、成長して生きていくことを考えさせる“早苗と青い子ども”(“萌葱”収録)。

個人的には描き下ろしの“少年王に白い雲”が好きです。
今まで見たことがない父親を知るというストーリーなのですが、
ものすごくますび先生らしい家族劇ですなぁ…

このコミックは今まで論じた『生と死』と扱う物語の印象は殆ど感じず、
『家族』とそれに『環境問題』を描いている印象があります。


“子午線を歩く人”も好きな短編集ですね~
これには初めて読んだ、ますび先生の作品が載ってます。
“MOONY-月の赤ん坊-”。
小学校低学年の少女が同級生の死をきっかけに、
「死んでしまったら、その人の気持ちは何処にあるのか?」という、
(誰しもが少しは考えるけれど)重めなストーリー。
…初めて読んでインパクトあったなー。
中一の時に読んだ(ハズ)のですが、その頃はあんまり漫画は読まず、
(今とは逆で)アニメを見ていたころでした。
こういった切り口のストーリーやテーマのアニメなどはなかったので、
衝撃的でしたよ 画風も独特だしね~。

“梅鼠”収録の“シオマネキ”“今宵楽しや”や、
“OASIS”“このはなさくや”などなど、ホントに好きで薦めたい作品が揃ってるコミックです

好きすぎて、2006年のイベントで復刻版の方にサインを頂いたのですが、
復刻版を出す際に、元の出版社と法廷で争ってたとはトント知らず…
(そういう事実を知ったのは、その後だったので…)
「事実をしらなかったと言えど、すみませんでしたっ
って気持ちでいっぱいだったりします。(勝ったといえど)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

天国島より

2010-06-20 11:00:00 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/天国島より(パライソじまより) (河出書房新社)

ますび先生の短編集の中で、一番好きかも~
“萌葱(自選短編集)”の方に、4編収録されてます。
この短編集の特徴は、ポジティブ!なんですよね。

“萌葱”に収録されている『コーヒー・カンタータ』もそうだけれど、
『KNOCK!』は(自分自身の)未来を築いていく人々へのメッセージを感じます

今まで紹介した短編集の中で、薦めやすい感じがありますな~。
(1992年刊行。1999年復刊。現在絶版)


そして、初期の(猫)エッセイ漫画も収録しているのも、もう一つの特徴。
ゆず(先生の愛猫。現在は鬼籍入り)って、初期はおメメぱっちり。ヒゲもあった…(笑)。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

あゆみ/マヤ

2010-06-06 15:33:36 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/あゆみ (エンターブレイン)
        マヤ (創英社/三省堂書店)

…ギブしたい…(爆)
好きなコトを語るのって、難しいねー。と、つくづく思いますですよ


この2冊は発行年や出版社が違いますが、対になっている単行本です。
タイトルが、大河少女漫画“ガラ○の仮面”の登場人物である(笑)ということと、
架空の博物館を描いた、“全国博物館”ルポが双方に掲載されているのですよ。


あゆみは2001年発行。
1984年から2000年に発表した短編を収録。
女の子(小学生)向け雑誌に描いた作品から、青年誌に描いたものまでと、
なんだか統一感が無い気がしますが、
ほのぼの系ファンタジー中心なので、新規ファンでも読みやすいかな?

この本にはデビュー作“わたくしどものナイーブ”が収録されてます。
『こんな私が生まれてきて、すみません(太宰的)』と思い自殺した少女が、
なぜかパラレルワールドに住む自分に出会う…。というストーリー。
…いきなり主人公死んどるがな!
デビュー当時から、生や死といった物語を描いてるんですよねー。
だけど初期の作品を重点的に読んでみると、
現在の作風とは違って、『死』は終わりを思わせる表現が多いのですが、
このデビュー作は、生きると信じてやまないもう一人の自分に触発される…。
現在の作風と同じで、前向きな感じの話です


マヤは2004年発行。
単行本の帯に未収録作品徹底救済蔵出短編集と書いている通り、
未収録作品を、あるだけ納めた短編集。(1984年から1999年に発表作品を収録)
これは今まで出した短編集の中で異色です。
お子さま向けに描いたメルヘンチックなのや、ホラーチックな作品ありーので、
物語に統一感がありません

中でも異色なのは“鶏頭樹”。
学校の中の人たちが、怪しい鶏に変身してしまうという話なのですが、
初めて読んだときには「?????」。
「え?オチがあるの?」と思ってしまう、不思議な作品なのですが、
これは掲載されていた雑誌が物語に大きく関係ある様子。

詳細はこちら→→ 鶏頭樹 (Wikipedia)

他の短編集に予告(笑)を入れていた、“雪魚の棲処”も読めます。
帯に記している通り、確かにバクチ買いするべきかと

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

金魚銀魚

2010-05-30 11:00:00 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/金魚銀魚 (アスペクト 絶版)

児童向け雑誌に連載していた作品をまとめたコミック。
毎月見開き2ページの漫画を1年連載しても、24ページ。
それを7作品(連載)、収録してますですよ。

雑誌が児童向けゆえ、娘というより、女の子が主人公の話が多いですね。
「魔法が使えたらな~」とか、
「冒険したい」とか、子どもゴコロに思うことが話の主体なのですが、
じっくり読んでみると、台詞が子ども向けとしてはシュールな感じがします


読者の年齢層が低くとも、生死といいますか、輪廻転生を描いてるのもあります。
『大きな海の小さな船』は、
死期を迎えた(?)おじいさんと、
そこに行けば若返りする“巻き戻しの島”へ向かうという話。

登場人物のテンションは違うけれど、
同時期に描いていた、『アクアリウム』をどことなく思わせまる


ファミリーものも多く、ますび先生の優しさが詰まってますよ。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

庭先案内

2010-05-23 11:00:00 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/庭先案内 (エンターブレイン 全6巻)

前にもエントリーしていたけれど、ワスレテクダサイ…(爆)

奇妙で愉快な出来事多発なショートショートシリーズ。

やっぱり、じじばばやこむすめの話が多いですね。
不安定で、だけど無敵な時間(時期)を過ごす娘たちと、
まだまだ人生を謳歌する爺さん婆さんたち。
そして、死しても自分の役目をこなす人々。


“死”という言葉は、即“無”を思わせる。
何もない。何も感じない。決して光が届かない。
だけどこの漫画の“死”には、光が届いている。
“死”を迎えることが人生の終わりではなく、むしろ中継点なのだと思わせる。
6巻収録の『山頂晴れて』は、特にそう思う。
天国行きのコースターに乗るお婆さんの顔は、希望に満ちあふれてるようだ


“死”の話だけではなく、ユーモアたっぷりの話盛りだくさんです
初期作品にあった重さはあんまり感じませんね。

『私と彼女と洞窟で』(2巻・「梅鼠」収録)や、
『町工場の秘密』(5巻)は、不思議要素(日常からのズレ)が一切無い。
(良い意味で)騙すことや、重大な秘密を知ろうとすることが、不思議空間に誘ってる。
話の作り方が巧いな~
20年以上ファンだけれど、ますび先生の漫画はずっと私の心を鷲掴みしてる。


幻灯機や関西弁姉妹などのシリーズものは、新連載のほうでも続けるようなので、楽しみです

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

電気ブラン

2010-05-16 20:53:59 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/電気ブラン

……勝手にハードル作ったことに反省よ…
(熱でのーみそ、浮かれてたんだねぇ)
須藤先生の作品って、説明しにくいいんだよなー。
「読めばわかる!」ってしか言いようがナイっちゅうか…。(ミもフタもない


ますび先生の漫画の特徴は、まず独特のペンタッチであろう。
人物や物の輪郭に、“-・-・-”といったような点と線を使っている。
そして、『目』ですね。
独特すぎて、初めて作品を読んだ時点で好き嫌いが分かれるかも

主に日常から少しずれた世界を描いたストーリーだが、
胸をえぐるような切なさがあったり、逆に痛快だったり、和まされたり、
とにかく心に何かが残る話をかきます


「電気ブラン」は1985年に東京三世社から「電氣ブラン」として発行された、
ますび先生はじめての(商業誌)単行本。
画像は1996年に竹書房から出た新装版。(共に絶版)


「梅鼠(自選短編集)」にも収録されている『黄金虫(おうごんちゅう)』は、
錬金術学校に進学しようとする少女の話。
普通に大学へ進学しようとする同級生から特別扱いを受け、
技術よりも理性を求められる錬金術に、戸惑いやプレッシャーを感じ始め、
かつて錬金術師だった老婆に少女は相談する…。

他の人と違う方向にむかうことで、変わった目で見られ感じる疎外感。
自分でつくりあげる重圧…。
錬金術…日常からズレた感じだが、
誰しも一度は思い悩むコトがストーリーのベースですね。
だから心にズッシリきます。


で、単行本のタイトル「電気ブラン」は、浅草一丁目一番にある“神谷バー”のお酒
アルコール度数が45%ある刺激の強いお酒。
(お土産にも売っているので、飲める方は一度試してみるのも良いかも)

初期のますび先生の作品は、絵もストーリーもやや重めな感を受け、
まさに「電気ブラン」!
ホームコメディだったり、パロディだったり、シリアスだったりで様々な作品を収録してるので、
「ゆず」シリーズや「おさんぽ大王」からの作品しか知らない人は読むべし~

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村