野沢 尚さん「深紅」
吉川英治文学新人賞受賞作。
野沢尚さん、「破線のマリス」に続き2冊目です。
あらすじ
父と母、幼い2人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。
修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。
父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。
正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?
感想(面白かった。最後を除いて)
物語のはじめの部分!1章から4章まで
一家殺害事件が起き、犯人が逮捕され、判決が下る。
その後、生き残った娘「奏子」が成長し、加害者の娘「未歩」に近づく・・・。
物語に引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
特に、2章
加害者「都築則夫」の上告書と判決
面白かった。引き込まれた。
3章、4章
設定が凄い!
被害者の「娘:奏子」と加害者の「娘:未歩」がこんなに深くかかわりあう。
奏子(※冬木由香子)と「未歩」が出会ってからのストーリーも面白かった。
4章の最後から5章
チョット話に無理があるかな?
だんだん・・・?
最後は?
面白い物語なんだけど・・。
最後もう少し、詰められなかったかな?
感想です。
しかし、読んで損のない、野沢 尚さん「深紅」
私はお勧めします。
日曜島へ「松岡直也」
これも懐かしいアルバムです。
飛行機の着陸音から始まる。トロピカルなサウンド!
凄く耳障りの良いフュージョン!
南の島でバカンス!そんな雰囲気になりたい時。
リラックスソファーに寝転んで・・・。
バックグラウンド・ミュージックとして「松岡直也さん」の曲はいまでも良くかかっていますよね。
仕事に疲れた時、一息つきたい時・・・。
BESTなアルバムではないでしょうか?
太陽神(アース・ウインド&ファーヤー)
EW&Fの全盛期のアルバム
大ヒット曲「ファンタジー」が入っています。
フィリップ・ベイリーのファルセットで有名な曲です。
このアルバムは、思い出があるんです。
もちろんはるか昔。学生時代の事ですが・・・。
今でも、LP盤持っています。
※ファンタジーはCDを持っていていつでも聞けますが、ほかの曲はプレーヤーが無いとちょっと。
アマゾンで、さわりは視聴出来ます。
ユーチューブで探すときっとあるのでしょう?
EW&Fの曲は今でも色んなところで聴けますよね。
身体が思わず動きます(笑)
福田和代さん「プロメテウス・トラップ」
<あらすじ>
かつて天才ハッカーと謳われた「プロメテ」こと能條(ノージョー)。
今は平凡な一プログラマーとして生きる彼に、謎の男からICチップ解析の依頼が舞い込んだ。
一見簡単に思えたその仕事が、彼を米国を脅かすサイバーテロ組織との闘いに導いていく。
大変読みやすく、面白かったです。
1、プロメテウス・トラップ
2、プロメテウス・バックドア
3、プロメテウス・アタック
4、プロメテウス・チェックメイト
5、プロメテウス・デバック
6、プロメテウス・マジック
6つの短編が繋がっていくお話なので、途中でお休みする時も都合がよかった(笑)
物語は、インターネット社会での、情報管理の危うさ、管理する側の都合、管理される側の反発など、
今後起こりうる?かもしれない恐怖など考えさせられる事も多く、興味深く読みました。
悪人(根っからの)が出てこなく、読後感もさわやかでした。
私が読んだ、福田和代さんの作品3冊目です。
「オーディンの鴉」「TOKYO BLACKOUT」「プロメテウス・トラップ」
どの作品も好きです。
神戸大学工学部卒の経歴にあるように、博学が作品に表れていると思います。
今度は、「黒と赤の潮流 」を読んでみよう。
注目している作家さんです。
第43回江戸川乱歩賞受賞作
テレビ報道の内幕を抉るサスペンス最高傑作!
「あらすじ」
首都テレビ報道局のニュース映像編集ウーマン、遠藤瑶子。
彼女は、客観的な真実などこの世に存在しない、映像を操る者の主観的真実こそが視聴者を動かすのだと言う信念を持つ。
報道被害すれすれの巧みな映像モンタージュを繰り返す瑶子のことを報道局の上司は苦々しく思っていたが、その映像編集が番組の視聴率を上げているのも事実だった。
ある日、瑶子は春名と名乗る郵政官僚から内部告発のビデオテープを受け取る。
先日の弁護士転落事故は、実は郵政省内の汚職に絡んだ殺人だという内容だった。
瑶子はこのテープをいつものように編集し、上司のチェックをかいくぐって放送したが、その中で「犯人扱いされた」として麻生という郵政官僚が首都テレビに抗議にやってきた。
彼は何者かに弁護士殺しの罪を着せられたのだと主張する。
調べれば、春名は郵政省に存在しない人間だった。真実はどこに存在するのか?
瑶子は少しずつ自らの罠にはまっていく。
ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン。彼女を待ちうけていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった…。
期待して読み始めました。
途中から、主人公の遠藤瑶子に共感できなくなり、最後は?
推理小説の答えがない・・・・。
いったいなんだったんだ・・・。このお話は?
なんだかすっきりしなくて「野沢尚さん」で検索しました。知らなかったのですが、2004年に亡くなっていました。
野沢尚さんは凄い才能のあった人みたいです。
<ウィキペディアより>
テレビドラマ脚本で高い評価を受ける一方、ミステリー小説にも幅を広げた。
北野武(ビートたけし)映画監督デビュー作の脚本を手掛けたことでも知られている。
1998年『眠れる森』『結婚前夜』で第17回向田邦子賞受賞
シナリオライターであり、小説家であった。2004年(44歳)で自殺しています。
結果、「破線のマリス」は私には合わなかった。事実です。
しかし、ほかの作品は面白いかもしれない?
『眠れる森』『結婚前夜』『深紅』『反乱のボヤージュ』
良さそうな作品たくさんあります。
また読んでみます。