毎日が宝物~子宮頸がんを抱えて~

消えなかった再発子宮頸がんを抱えていますが、普通の生活をおくっています。
この日々が永く続きますように・・・。

保険外の治療について

2009-02-01 23:29:52 | 治療経過・病気
しぇとの夫です。
しぇとに対する、そして私たち家族へのメッセージたいへんありがとうございました。
しぇとが天国に旅立ってから4か月と少したちましたが、今もいつも一緒にいる気がします。いろいろな瞬間を思い出しますが、いつも想うのはしぇとの笑顔です。

一年前は保険外の抗がん剤治療をしていた頃で、腫瘍マーカーが下がってはしぇと喜び、いつもしぇとの笑顔と一緒にいました。少量抗がん剤治療、確かに効果がありました。
しぇとが自ら探し、選んだ治療でした。もう少し早く治療を始めていれば・・もちょっと背中を押してあげれば・・と思うことがあります。
一週間に一度、タキソールとジェムザールを副作用のない範囲で、点滴していました。点滴中も明るく、まわりの人とおしゃべりしていたのを思い出します。人懐っこさをここでも発揮していました。髪の毛を人一倍大切にしていたしぇとでしたので、タキソールももちろん副作用の出ない範囲でです。しぇとには効果があり、マーカーはそのたびに下がりました。
ただし、同時にリスクも抱えていました。効果とともに出血があるためです。貧血になって輸血ということを繰り返しました。輸血をするにも受け入れ先の大学病院は、別で行う保険外の治療に対して否定的で、その後、闘わなければなりませんでした。しぇとの心に無理な負担をかけ、申し訳なかったと思います。
保険や病院の制度の問題で、がん患者や家族が願う治療がなかなか受けられないなぁと思ったのも昨年の今ごろでした。
私が思うのは再発しても、治療法はあるということ。治療法がありません、と言われてくる方ばかりでしたが、長期間治療を続けていらっしゃる方はたくさんいました。
飛行機や夜行バスでこられる方・・、治療中待っている間、同じように治療が終わるのを待つ家族の方に私もたくさん励ましていただきました。
抗がん剤が認可され、保険適用になり、今の標準治療のみでない選択肢が患者や家族に与えられる日が早く来ることを望みます。

しぇとに教えられたことたくさんあります。皆さんに伝えられればよいと思います。