詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

最終章 人間の狂気と狂喜 愛憎物語「白と黒」

2012年03月28日 | 愛憎物語「白と黒」
ご訪問ありがとうございます。
この小説は、文中に若干の性的描写及び残忍な描写が出てきます。ご了承の上お読みください。
本著書は、作者のオリジナルフィクションであり、登場する人物及び団体名は実在するものと全く関係ありません。

最初からお読みになる方は、こちらからお願いします↓
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/d3073ff87e14e5a2ad871b1de032f27e

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・


最終章「そして現実」


瑠璃の死体をつめたスーツケースは
海を遊覧していたクルーザーに乗っていた若者達に発見された。

中味を確認した警察官たちはその場で嘔吐をしたものも少なくなかったと聞いた。

どれだけ人は人を憎めば
こんなにむごいことができるのだろうかと思うほど
瑠璃の体は、切り刻まれていた。

幸成のマンションのバスルームの排水溝からは、瑠璃のDNAと一致した毛髪が発見され
クローゼットの奥からは、バスタオルにくるまれた電気のこぎりが発見された。

捜査にあたっていた警察官が驚いたのは
真新しい血のほかにもうひとつ
遠い昔にしみついたもうひとつの血液が電気のこぎりに付着していたことであった。

それは
幸成の母親のものだった。
重要参考人ということで幸成の父親は、警察に呼ばれ
幸成の母親を殺害したと自供をした。

親子二代にわたって
心変わりをした女性を
同じ方法で
同じ凶器で
この世から葬りさったのだ。

幸成は今
自分が現実だと信じていた
白い世界に閉じこもり

もう、現実の黒い世界へは
戻ってこない気なのだろうか

目はうつろで
精神は崩壊し
病院のベッドの隣においてある
無機質な白い椅子に向かって
一日中
瑠璃、瑠璃と話かけている



渦巻くジェラシー

静かなる凶器

それら

すべてを持って

人はそれを愛と呼ぶ



現実と

そのふたつの世界が
心の中で入れ替わったとき
人はどちらが実体だと思うのだろう

今・・・・
あなたは夢の中ではなく
本当の世界で
生きていますか?

~Fin~


★よければポチしてください★↓更新の励みになります♪
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・

現在、純愛青春小説「恋花~KOIBANA~」も同時連載中です。
よければ、そちらも遊びに来てください♪
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/a0c8b2c73b89bbe44d21aed4421777f2

小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)

アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324

☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・

過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。