「天国のコンサート」第三回
バラードの曲が始まるとばらばらとファン達は、座り始めた。私も、皆の真似をして、
座った。アイドルコンサートにありがちの手拍子もなく、静かに龍は12弦ギター
でひき始めた。
「カリアーナ」(オリジナルポエム)
あなたが疲れているとき
あなたが安らぎを求めているとき
私のそばに来て欲しい
稚児のように
私の心の臓の音を聞き
赤子のように安らいで安心して
眠りについて欲しい
冷たい世間の風の中で
必死に戦っているあなたの
せめて
安らぎのひとときになりたい
私の小さな腕の中では
よろいかぶとを脱ぎ捨てて
本来のあなたでいて欲しい
私はあなたを想いながら
あなたをそっと抱きしめるから
私にできるすべてを・・・
私のすべての愛を
あなたにささげ尽くしたいから
知らないうちに涙がこぼれてきた。
周りからもすすり泣きが聞こえてきた。
これが、神崎龍。なんてすごいんだろう
さっきのR&Rとは違うとてもとても
澄んだ美しい声で歌っている。
そんな龍を愛して止まなかった姉の気持ちがわかった。
姉に感謝をしていた。
と同時に何度も龍が生きていたときにコンサートに誘ってもらっていたのに、
一度も行かなかったことがすごく悔やまれた。
龍がこんなにすごい人だなんて・・・だから今でもずっと人気があるんだな・・・
カリアーナが終わると、急に私と姉にスポットライトがあたった。
「今日のゲストを紹介します。岡崎奈美さんと美奈さんです。
そしてハッピーバースデートゥーユー」
何がなんだかわからなかった。
いきなりバンドが、ハッピーバースデーの曲を奏ではじめて、龍が歌い始めた。
歌い終わると、「ハッピーバースデー、奈美、美奈そして今日、生をうけたすべての人たちに、心からおめでとうの言葉を贈ります、」
私は、自分の誕生日をすっかりわすれていた自分にいまさらながら気が付いた。
「じゃ二人の誕生日そして、今から天国から旅立って、新たに生まれていく
俺のクラクションに対する気持ちをこめて歌います。
「心のままに」
「心のままに」オリジナルポエム
街角にちりつもった読み捨てられたニューズペーパー
いつも紙面いっぱいに載っている凄惨な記事たち
心も切れるほどの冷たさの
世間の風にさらされている
どんなときも君らしく
暖かい心を忘れないで
人を思いやる気持ち
一番大切だから
Happy Birthday To You
君の心の赴くままに
Happy Birthday To You
今日という一日を生きて欲しい
周りの雑音や言葉に
その心を惑わさないで
生まれたままの素直な心のままで・・・・
「ハッピーバースデー奈美、美奈
もうそろそろ帰る時間だ。今日は俺のコンサートに来てくれてありがとう。
自分自身を大切に、そして生きている時間を、毎日毎日を大切に生きて欲しい。
そして、俺が生み出した曲を是非、今後の世代に歌いつないでいってほしい。
今日は本当にありがとう・・・・」
「龍!!ありがとう!!龍最高!!」
いつのまにか私と姉は声を揃えて、ステージの上の龍に向かって叫んでいた。
龍は、軽く片手を挙げてウィンクをしてステージの袖のほうに消えていった・・・・・・
バラードの曲が始まるとばらばらとファン達は、座り始めた。私も、皆の真似をして、
座った。アイドルコンサートにありがちの手拍子もなく、静かに龍は12弦ギター
でひき始めた。
「カリアーナ」(オリジナルポエム)
あなたが疲れているとき
あなたが安らぎを求めているとき
私のそばに来て欲しい
稚児のように
私の心の臓の音を聞き
赤子のように安らいで安心して
眠りについて欲しい
冷たい世間の風の中で
必死に戦っているあなたの
せめて
安らぎのひとときになりたい
私の小さな腕の中では
よろいかぶとを脱ぎ捨てて
本来のあなたでいて欲しい
私はあなたを想いながら
あなたをそっと抱きしめるから
私にできるすべてを・・・
私のすべての愛を
あなたにささげ尽くしたいから
知らないうちに涙がこぼれてきた。
周りからもすすり泣きが聞こえてきた。
これが、神崎龍。なんてすごいんだろう
さっきのR&Rとは違うとてもとても
澄んだ美しい声で歌っている。
そんな龍を愛して止まなかった姉の気持ちがわかった。
姉に感謝をしていた。
と同時に何度も龍が生きていたときにコンサートに誘ってもらっていたのに、
一度も行かなかったことがすごく悔やまれた。
龍がこんなにすごい人だなんて・・・だから今でもずっと人気があるんだな・・・
カリアーナが終わると、急に私と姉にスポットライトがあたった。
「今日のゲストを紹介します。岡崎奈美さんと美奈さんです。
そしてハッピーバースデートゥーユー」
何がなんだかわからなかった。
いきなりバンドが、ハッピーバースデーの曲を奏ではじめて、龍が歌い始めた。
歌い終わると、「ハッピーバースデー、奈美、美奈そして今日、生をうけたすべての人たちに、心からおめでとうの言葉を贈ります、」
私は、自分の誕生日をすっかりわすれていた自分にいまさらながら気が付いた。
「じゃ二人の誕生日そして、今から天国から旅立って、新たに生まれていく
俺のクラクションに対する気持ちをこめて歌います。
「心のままに」
「心のままに」オリジナルポエム
街角にちりつもった読み捨てられたニューズペーパー
いつも紙面いっぱいに載っている凄惨な記事たち
心も切れるほどの冷たさの
世間の風にさらされている
どんなときも君らしく
暖かい心を忘れないで
人を思いやる気持ち
一番大切だから
Happy Birthday To You
君の心の赴くままに
Happy Birthday To You
今日という一日を生きて欲しい
周りの雑音や言葉に
その心を惑わさないで
生まれたままの素直な心のままで・・・・
「ハッピーバースデー奈美、美奈
もうそろそろ帰る時間だ。今日は俺のコンサートに来てくれてありがとう。
自分自身を大切に、そして生きている時間を、毎日毎日を大切に生きて欲しい。
そして、俺が生み出した曲を是非、今後の世代に歌いつないでいってほしい。
今日は本当にありがとう・・・・」
「龍!!ありがとう!!龍最高!!」
いつのまにか私と姉は声を揃えて、ステージの上の龍に向かって叫んでいた。
龍は、軽く片手を挙げてウィンクをしてステージの袖のほうに消えていった・・・・・・