詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

「悪魔に魂を売った女 沙羅」NO.2~「潮騒」続編

2010年12月09日 | 小説「悪魔に魂を売った女 沙羅」
この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。

前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0

「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838

*********************************

「悪魔に魂を売った女 沙羅~潮騒続編~」第二回


第三章 BLUE

コンコン 「はい」ノックをして小百合は、英語の武田先生のところへ行った。
「学校にホームページがあるのは知っているわよね。」
「はい」
「普通そこの掲示板には、学校からの周知事項とか休講情報を載せる場所よ。
一般的に学生が書き込んでいいことではないはずよ。にもかかわらずなに?この書き込みは!!」

明らかに英語の武田先生は怒っていた。
武田先生に指差された学校の掲示板を見て小百合は真っ青になった。
「誰か私と遊ばない??セフレ募集中!!携帯の電話番号は・・・080-****-****」
と書いてあるところに小百合の顔写真が載っているのだった。

「わ・・・わたし知りません。だってこの掲示板に書き込むにはパスワードが必要だって・・・」
武田先生はわなわなと震え、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「そのパスワードを推測してこんなみだらなことを!!!!まだ、学生オンリーが中心にみるところだからよかったけれども・・・・入学案内のところにこんなことをかかれた日には!!すぐに削除しなさい!!」

「せ・・先生・・・私じゃありません。だからパスワードもわからないし・・・」
小百合はぽろぽろと両目から涙を流した。

「このごろの女子学生は、泣けば何でも済むと思って・・今回だけは私が削除しておくけれど、すぐにここからでていって!!こんなふしだらなことを・・・我が校の恥よ!!」

小百合は泣きながら英語の研究室を飛び出した。そこで、ちょうど駿とぶつかった。
「小百合・・・・実は、俺も話を聞いて・・・・心配になってきてみたんだ・・・」

「駿・・・駿・・・駿・・・」小百合は小さな肩を震わせながら駿の胸のなかでむせび泣いた。


第四章 GREEN

「嫉妬・嫉妬・・・そう・・・私は、松岡さんに嫉妬をしていた。だから・・・駿をとられたくなかった。
で考えているうちに心がぼろぼろになって・・・・でも松岡さんにそんなひどい仕打ちをするつもりはなかった。彼女美人だったし、彼女のひそかな隠れファンの人がこんなひどいことをしているのかしら・・・・?それとも死体が浮き上がってきてないんだから、本人がまだ生きていて、私に復讐を?」

そう・・・沙羅は、岩場から飛び込んだがそこは潮の流れが早く、結局沙羅の死体は沖に流されてしまったのだろうということで、途中で捜索は打ち切られ、棺箱には、靴と遺書だけが入れられてお葬式はしめやかに行われたのであった。

「小百合!!沙羅はそんな女じゃない!!死んだ人の悪口を言うのははやめろ!!」
さすがの駿も昔、愛していた女性沙羅の悪口が小百合の口からでるのにはたえられなかった

「ごめんなさい。駿・・・でも、あまりにもショックで・・・・」

二人は、ちょうど中庭にでてきたところだった。

プルルルル・・・プルルルル・・・
ゼミの先輩からの着信だった。

「あ・・・小百合ちゃん?高橋だけど・・・秋吉君と別れたの?あの掲示板見て、是非、小百合ちゃんとお付き合いしたいって俺の友達が言っててさ・・・・電話してくれってうるさいんだよ」

「あ・・・高橋先輩・・・・すみません。あれは何かの間違いで・・・」

「え~そうなの・・・もう5人ぐらいから頼まれているのに・・・とりあえず、今日駅前のファミリーレストランのズーニーズにきてよ。5人紹介するから、好みの人は小百合ちゃんが選んでくれればいいから」

「だから・・・ごめんなさい。あれは誰かのいたずらで・・・私はまだ、秋吉君とつきあっています。」

「え・・・だったら、あんなブログやばくない???小百合ちゃんの結構すごい格好の写真たくさん載せているでしょ・・・・」

「ブログってなんのことですか?」

「まあ・・・いいや・・・・知りたかったらとりあえず、ズーニーズに17:00ね。秋吉君連れてきちゃだめだからね」と一方的に言うと高橋先輩は電話を切った。

小百合はもう何がなんだかわからずに頭がパニックになっていた。

小百合の話を聞くと、駿が一緒に行くといってきかなかったが、とりあえず、目の前の喫茶店で待っているということで落ち着いた。

17:00ジャストにズーニーズに入っていくと高橋先輩も含めて6人の男性が座っていた。
「小百合ちゃん!!こっち、こっち」
小百合は高橋に促されるまま真中の席に座った

6人はニヤニヤとしながら小百合の全身を見回した。
「写真よりかわいいじゃん」
「でも写真よりちょっと小柄ジャン」

小百合は自分の体を品定めするようにじろじろと見られ、腹がたちながらも、高橋先輩の方をまっすぐに見て聞いた。

「で・・・ブログってなんですか?」

「これこれ・・・赤いシャツを着て、にやけている茶パツ男性が、PCを立ち上げて小百合のブログと称するページを画面に映し出した。

「さゆりの覗き部屋・・・みんな遊びに来てね・・・実際に小百合と遊んでね」

プロフィール:山口小百合 英美大学2年生

スリーサイズ:85:60:89

好きなこと:男の人とするH

携帯電話番号:080-****-****

現在フリーで体が寂しいの・・・どんどん電話して小百合をもてあそんじゃってね・・・

という文書と同時に小百合の写真が何枚かはりつけてあるのと・・・、
小百合のバスシーンの隠し撮り、着替えシーンの隠し撮りのヌードの写真があった。
それ以外にも、明らかに合成と思われるAV女優のみだらな格好に小百合の顔写真だけはりつけたのがあった。

そして・・・・・・・一番ショックだったのが・・・・なんと駿と愛し合っている時の写真が何枚も隠し撮り(たぶんカメラは天井に設置されていたのであろう)が掲載されているのであった。

「ねぇねぇ・・・いいでしょ・・・この写真なんてたまらなくセクシー・・・で5人が候補者なんで順番に・・・どう?」

ガタン

小百合は、椅子を床に倒したまま店を飛び出し、駿のいるところまで、走っていった。

事情を聞いた俊は真っ青になり、小百合と一緒に自分のマンションを確認すると、お風呂場、リビング、ベッドルームにそれぞれ、小型のカメラが設置されていた。

「何でこんなものが・・・・早速大家さんに頼んで鍵を変えてもらおう!!」

「く・・く・・・く・・く・・・無駄なことをもっともっと苦しめ苦しめ・・・・」暗闇の中で青ざめたやせ細った男が、俊達の部屋にセットした盗聴器で二人の会話を聞いていた。


********つづく*******

NO.3へ

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/353a6551b3831cc2b4d096a050ee309d

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。