詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

シナリオ風小説「潮騒」第1回

2010年11月08日 | 小説「潮騒」
オリジナル小説「潮騒」第一回

「潮騒」

第1章 プロローグ

第一節「出会い」

誰もいない秋の海・・・沙羅はひとりで浜辺を歩いていた。
いつの間にか口をついてでたフレーズは・・・・思い出の曲だった

「memory of summer days 夏の日差しの中一人・・・・」

そう思いおこせばこの曲が私と駿との出会いだった・・・・・・

2年前

駿「月の明かりがさびしい夜に・・・・」
沙羅「なんですかいきなり・・・人のノートを覗いて・・・!」
駿「ごめんごめん・・・・いい詩だなって思ってさ・・・・隣座ってもいい?」

ちょうど大学の2時限目の一般教養の授業「経済」の時の大教室で、いきなり声をかけられた。

それが駿との出会いだった・・・・・


「Summer days」~オリジナルポエム~

月の明かりがさびしい夜に 一人涙流す
時計の針が今日の終わりゆっくり告げる夏の日
去年の夏は二人一緒だったのに でも今年の夏は・・・・

Memory of summer days 夏の日差しの中一人
去年と同じ海岸通り一人で歩く
I miss you


足元寄せる小さな 波に あの日を想い出す
あなたの優しさ あなたの言葉 あなたの笑顔
去年の夏は二人きりだった でも今年の夏は・・・・
Memory of summer days 夏の黄昏の中一人
去年と同じ夕陽を一人 涙で見つめて
I miss you・・・・・


駿「素敵な詩だね・・・」

沙羅「え・・・?」

駿「ごめん。いきなり・・・・・君、千駄ヶ谷予備校に通っていたよね・・・
現役のクラスの」

沙羅「はい」

駿「自己紹介遅れてごめん。僕の名前は、秋吉 駿(あきよし しゅん)駿でいいよ。
実は君のこと千駄ヶ谷予備校の夏期講習で何回か見かけたことがあるんだよ・・・
休み時間になるとみんなそれぞれ、勉強したり、話をしたりしていたけど・・・
君はじっと窓の外を眺めては何かをかきとめていたから何をしているのかなって
いつも気になっていたんだ・・・・でもポエマーだったんだね」

沙羅「私は、松岡 沙羅(まつおか さら)です。ポエマーだなんて・・・
詩を書くのが好きなだけです」













第二節 「同人誌」

駿「いや・・・絶対にいいよ。これを公開しないのはもったいないよ。
実は、俺サークルで同人誌をつくっているんだ、小説とか、ポエムとかマンガとか、
イラストとかの・・・・でなかなかポエムを書ける人がいなくて・・・・
この詩すごく気に入ったからできれば、同人誌をつくっている先輩に見せたいん
だけどだめかな?」

といいながら照れて頭をかく駿という少年はとてもさわやかに見えた。

沙羅「いいですよ・・・・私の書いた詩なんかでよければ」

駿「ありがとう・・・ところで松岡さんはもうサークル決まったの?」

沙羅「まだなんです・・・・」

駿「じゃよければ、僕と同じサークルにはいらない?『夢追い人』って名前
のサークルでさっきいったように文学とか、イラストとかを書いて同人誌として、
出版しているんだ・・・放課後一緒に部室に遊びに行ってみようよ」

強引なのに強引さを感じさせない駿の言葉に思わず私はうなずいていた。

放課後、学食の前で待ち合わせをした私たちは、駿に誘われるがまま、
「夢追い人」と看板のかかっている部室に入って行った。

岡田先輩「駿・・・待っていたぞ・・彼女か?素敵な詩を書くっていうのは」

駿「そうなんですよ・・・・いいですからちょっと読んでみてください」

岡田先輩は、真剣に沙羅の書いた詩をよんでいた。

岡田先輩「う~ん。いいね。こういうピュアな詩を書く人は、他にいないから、
ぜひ、部員になってほしいな。アングラ系はいるけどね。自己紹介遅れたけど
サークル「夢追い人」の部長の岡田です。僕は主に、部員のつくった小説や、
ポエムに会うイラストを描いたり、写真をとったりして、全体の構成を監督しているんだ」

駿「一応・・・俺たちの作った同人誌は生協で販売もしているんだよ」

沙羅「すごいですね・・・」

岡田先輩「それだけでなく漫画研究会から、原作を依頼されたり、イラストに
載せる3行詩や5行詩を頼まれることもあるんだよ」

沙羅「三行詩、五行詩ってなんでしょうか?」

駿「たとえば、こんな感じで

「三行詩」
三行詩
言霊の中に
気持ちを込めて

「心」
私の心は
そばにいる
それだけ信じていてほしい

「星空」
逢えない夜
ふと星空見上げてみる
あなたも夜空見上ていますか

「秋雨」
秋雨も
あなたがいれば暖かい
二人寄り添う傘の中

「心配」
お疲れ様
仕事しすぎで倒れないでね
あなたはいつもめちゃをするから

「風邪」
風邪流行り
我が身よりも
あなたが心配

「恋心」
恋心
寒さと同時に
冷めてゆく

「五行詩」
何食べたい?
何のみたいと?
問いながら
行き着く先は
あなたの行き着けの店

どう?」

沙羅「素敵ですね。なんか昔の和歌みたいですね。」

岡田先輩「できたらそういうのもやっていきたいと思っているんだ、たとえば、
駿が作った3行詩に松岡さんがつくった3行詩をつけてそれにまた違う部員が
つけていくとか・・・」

沙羅「素敵です。ぜひ入部させてください。」

岡田先輩「ありがとう。じゃこれからよろしくね」

駿「やった!!」

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2 コメント

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拝見! (ごんたぱぱ)
2010-12-26 16:49:50
なんかピュア詩ですね。三行詩に五行詩!
もう残っていないσ( ̄。 ̄) オイラには、、、。
返信する
ごんたぱぱさんへ (★シェリー★)
2010-12-31 07:11:38
遊びに来て下さってありがとうございます!
すごくうれしいです★
小説も詩もなんかこの頃は
私の日常生活の一部です(^^)
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