6．「forget-me-not」～ポエム～尾崎豊の曲名をお借りして 第六章

forget-me-not
～オリジナルポエム～
故尾崎豊への思いをこめて


小さな朝の光の中で
輝きを保ちながら
その花は揺れていた

ややもすれば
誰も気づかず通り過ぎていくほど
小さく小さく
息づいて

誰かに覚えてほしくて
生まれてきたわけじゃないけれど
忘却の彼方へ押し流されるのは
悲しすぎるから

生を受けたすべてのものに
名前があるように
僕には僕だけの名前がある

雑草という名の草花はない
遠い日
誰かが夕日を背に向けながら
僕に告げた

いつの日か
君が
君たちが忘却の彼方へと旅経つ時も
君の人生と
僕の人生が

小さな花が笑っていたように
かすかに交差していたことを
君の心に刻んでいてくれたら

僕はきっと
僕の存在を
暮れゆく夕日のように
少しだけ
輝かしく思えるだろう。。。。




尾崎詩絵里★シェリー★


尾崎豊の曲名をお借りして
私の言の葉を紡いでみたい　
第六章「for-get-me-not」

＊＊＊＊＊＊
初めてこの曲を聴いたとき
同じアルバムの中でこの曲だけ
違和感を感じた
それは、歌い方だった
後程、この曲の生まれたエピソードを聴いて
なるほどと思った
切々と歌い上げる尾崎の存在は
時には脆く
儚げに思えるのは
私だけだろうか
そんな彼を思う時
私は、心の中でそっと彼の魂を
抱きしめたくなる
＊＊＊＊＊＊

勿忘草の花言葉は
「真実の愛」「私を忘れないで下さい」



序章　尾崎豊のようにはなれないけれど
第一章　「街の風景」
第二章　「存在」
第三章　「愛の消えた街」
第四章「町の風景」
第五章「卒業」
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