魚の大物狙いと高額年収

2014-01-18 15:35:02 | 釣り随筆
フライフィッシングをしていると大物のヤマメや大物のスティールヘッドなどを追い求めるフライマンの姿がフライフィッシングの雑誌やブログでよく見受けられる。
人はなぜ大物を追い求めるのか。俺自身も大物にかける思いが全くないわけではない。しかし、俺は「オイカワが釣れてありがたい」と満足する心は決して失ってはいない。

幸福論の世界では「なぜ金や物質的な豊かさでは幸福が得られないのか」という命題に対する答えの仮説が提唱されている。「金や物質的な豊かさでは幸福が得られない」ことは前提としてあり、それはなぜかということである。
ひとつは順応水準原理で説明される。年収1000万の生活を始めた頃は裕福感から幸福に感じる時期があるがすぐに慣れてそれが当たり前となりやがて幸福感は薄れてくる、という理由である。
あとひとつは相対的剥奪原理で説明している。自分が年収1000万でも自分の周りの人々がみんな2000万ならあまり幸福感は得られないが、自分が年収400万でも自分の周りの人々がみんな200万なら幸福感が生じる、という理由である。
見事に当たってるな、と思う。

これをフライフィッシングに当てはめてみる。
順応水準原理によると、最初は10cmのオイカワでも満足していたのが、15cmのニジマス、25cmのヤマメ、40cmのヤマメと釣果が伸びていくうちに、もはや10cmのオイカワでは満足できなくなってしまうのである。
相対的剥奪原理によると、ひとりでオイカワ釣りを楽しんでいた頃は4cmのメダカと見紛うオイカワでも満足できていたが、釣り仲間が増えて仲間から大物釣りの話を聞くに釣れて4cmのオイカワでは満足できなくなってしまうのである。

俺は俺が初めてフライフィッシングで釣り上げたフライフィッシングの原点であるオイカワ釣りをいつまでも楽しめるままの自分でありたい。

そういう意味で放送大学でたまたま幸福感の話を聞けたのは幸いだった。

上江津湖(緑川水系加勢川膨張湖、熊本市)にてフライフィッシング

2014-01-18 08:41:14 | フライフィッシング釣行日記
今朝も日の出前から8時くらいまで上江津湖の像さんプールあたりの加勢川でフライフィッシング。
気温1度、水温8.8度と表示されたがここは湧水河川なのでもっと水温は高いはずで水温計が壊れてたのかもしれない。
天気は晴れ。PM2.5が70ppmと注意報発令された。

江津湖は北西から南東へかけて流れていく。今日の予報では北西の微風だったのでいつものように藻の花あたりから入渓して釣り登ると逆風と思われた。そこで今回は初めて像さんプール横から入渓して釣り下ることにした。
ところがである。
実際に入ってみると微風ながらむしろ南東の風が吹いており、北西へ向かって追い風で釣り上る方が風向き的に楽な状況だった。
ということで予定変更してこのまま釣り上ることに。

像さんプール真横あたりはウィードが少なく水深も浅いところが多く、つまりオイカワから釣り人が丸見えになるのでその下流100mのウィードが豊富で川幅も狭い藻の花地点と比べて釣りは難しい箇所になる。
右岸のウィードがあり水深のあるところ、中央のウィード地帯、左岸の水深10~20cmのウィードレス地帯を扇状に満遍なく攻めて行った。
もちろんチョイスしたフライはオイカワ用エースフライである#22QWM-SSである。
結果、右岸でも浅いバイトは1度あったが、意外にもヒットしたのは全て左岸の浅瀬のウィードレス地帯で、5匹のオイカワに遊んでもらった。とくに3本連続でヒットしたのは像さんプールからの流れだしが流れ込む地点の1m下流だった。ここはベイトが豊富なのだろう。今回の最大は14cmのうまそうなオイカワ。リリースした。
この辺のススキを観察すると、滝川みんなの広場あたりのススキと違って一定方向を向いてるわけではなかった。風も一定してないのだろう。
江津湖の夜明けの美しい絵に癒されながら帰路についた。

今回の釣果
オイカワ 5匹
カワムツ 0匹
その他 0匹

使用タックル
POLYFLEX 6ft6 #2/3 2ピース グラスロッド スローアクション
フライライン 無名安物セット品
リール 無名?安物セット品
リーダー(ナイロン) 6x 7.5ft (ティムコ スタンダードリーダー)
ティペット(ナイロン) 7x (ティムコ ミスティープラス ティペット)

略語
QWM クイックルワイパーミッジ
SS ストレートシャンク