140704日本一周「四国・九州・山陰ツーリング編」第07日目

四国から本州に上陸して二日目です。雨も上がって広島県から山口県へと向かいます。

2014年07月04日（金）晴れ

04:50
起床。
久しぶりに畳の上に布団を敷いて寝たので、ぐっすり眠れました。



目が覚めて、あらためてこのゲストハウスを見わたすと必要な調度品はすべてそろっています。
電子レンジもIHコンロも冷蔵庫もあります。



でも、それと自炊するということは別なんですね。
たしか、カフェでモーニングをやっているはずです。
顔を洗って、昨日の続きのブログを少し書き込んでから降りて行きました。

カフェのドアを開けると、奥さんがカウンターに座っている近所のおばあちゃんの話し相手になっています。
それにしてもよくしゃべるおばあちゃんです。
いつの間にか、文吉もあいづちを打って、話の中に入っていました。
戦後間もなくの尾道の話しなので、少し興味もあったんです。

店はオシャレな雰囲気で、窓から商店会が見えます。



モーニング（500円）のコーヒーがことのほか美味しい。



それもそのはずです。
この店はコーヒーの焙煎も自前の機械でやっているので、できたてのコーヒーは本格的です。



09:10(14365)
おばあちゃんは相変わらずおしゃべりが止まりませんが、文吉も出発の時間になりましたので、失礼します。
今日の予定は呉を通って広島の原爆ドームにいくのがメインです。
瀬戸内海の美しい海岸線をさぞや堪能できるものと期待しております。

国道185号線沿いは晴れわたり、天候的には申し分ないのですが、文吉の抱いていたイメージと少し違うような。
わかりました。
瀬戸内海は夕方に見るものですね。午前中の日差しはどうも絵にならないみたいです。

11:25(14452)
呉市のとある百円ショップにやってきました。
休憩を兼ねて、ちょっと、買い足したいものがあったのです。

呉駅前を通過して、国道31号線を広島へ向かいます。

途中で、なにやら遊園地なのか道の駅なのかわからないようなアミューズメントパークみたいなところがあって、入り口に面白い象がありました。
かつて文吉はポン吉との仲を「ドン・キホーテとパンチョス」に例えて表現したことがありました。

良く見ると、ナナハンにまたがる文吉と、原付に乗るポン吉に本当に良く似ています。



12:45((14464)
街道沿いに天ぷら定食の店を見つけました。
看板を一目見てお腹がなりました。お昼にします。

ここは一応ファーストフードの店になるんでしょうか。
でも、目の前でいろんな天ぷらが揚げられて次々と運ばれてくるので、出来立てでとても美味しい。
これで６８０円は安い。
写真は最初に持ってきたもので、このあとも３品揚げた順に運ばれてきました。



おなかが膨れたところで、一気に広島までやってきました。
この都会の真ん中あたりに目指すものがあるはずです。

14:36(14492)
広島原爆ドーム到着。
文吉のイメージではもっと小さなものを思っていましたが、いがいと大きいんですね。





あの原爆でよくぞ残ってくれました。
やっぱりあれですね。世界中で戦争による核兵器の被害にあったのは唯一日本だけです。
この広島と長崎だけです。これだけでも世界遺産にするだけの価値はありますよ。
もっと、世界中のたくさんの人たちに見てほしいと思います。

さて、せっかくここまで来たんだから、もうちょっと走ってみたいですね。天気も良いし。
ここから国道2号を40Kmくらいで岩国です。よし、行こう。

15:24(14531)
スタンドによります。
10.98L　@165円　1811円。
燃費　24.1Km/L　あまりよくないですね。

15:44-17:48(14539)
岩国市の錦帯橋到着。



橋の下の河原にある臨時の駐車場にSHADOW750jrを停めると、駆け足で錦帯橋の料金所に行きます。
4月に妻と来た時は夕方で、岩国城をみることができなかったのです。
料金所のおばさんが言うにはロープウエーの最終便が17:00なので、間に合うけれどお城の中に入るにはギリギリだとのこと。

錦帯橋を急ぎ足で渡って、ロープウエーの乗り場まで駆けました。
ここまでは、日頃お散歩で鍛えた文吉の足の勝ちでした。

ロープウエーから見る錦帯橋は、戦国時代には岩国城への唯一の架け橋だったということが良くわかります。
そして、岩国の街そのものが外敵から城を守るための造りになっていたということがわかりますね。



岩国城にたどりつきましたが、時間切れで中に入ることはできませんでした。
これはロープウエーの負けです。文吉のせいではありません。

下りのロープウエー最終便は17:30。あと20分もありません。

大急ぎで写真だけ撮ります。





でも、やっぱり中にも入りたいなあ。
そうだ、文吉は子供のころ忍者の修業をしたことがあったんだ。
小学校の低学年のころに「忍者部隊月光」という人気番組があって、毎週欠かさず見ていました。

「エイッ！！」


掛け声とともに、場内まで飛び移ることができましたが、中の写真撮影は禁止なので、お見せできるのはここまでなのが残念です。
なんて、馬鹿なことをやっている間に時間となったので、ロープウエー駅までもどります。

待合のベンチに腰かけていると、ものすごく太った外人夫婦が降りてきました。
話しかけると、ロサンゼルスから来たそうです。
二人の体重をたすと軽く見積もってもShadow750より重そうです。
ロープウエー大丈夫かな。歩いて降りようかなとマジで思いました。

たまたま七夕の飾りがあったので、文吉が牽牛と織女のラブロマンスを簡単に説明してやりました。
「だから、日本では7月7日は雨が降らないように祈っているんだよ」といったら、奥さんが感極まったような目で旦那を見ています。
「ワンダフル。ワイフは7月7日がバースデーなんですよ」と旦那は私に説明してくれました。
あれ、この旦那。日本語できるじゃん。
文吉が手振り身振りを交えて、必死でつたない英語で説明したのが馬鹿みたいでしたね。
この旦那はロサンゼルスの専門学校で日本語の教師をしているそうです。

今回の旅で、「雨が降ればいいのに」と文吉が思ったのはこの時だけです。

さて、ふもとに戻った文吉は今夜の宿をどうしようか考えました。
バイクを置いている河原でキャンプも考えたけど、どうみても怒られそうな場所だしな。

スマホを駆使していろいろ調べましたが、この辺にめぼしいところはありません。
試行錯誤の末に出した結論が、「宇部市まで行こう。」です。

国道2号をどこまでも、ただひたすら走り続けます。
途中で、山陽自動車道の無料区間を時速130Kmでぶっ飛ばして、真っ暗になってもかまわず走り続けました。

20:02(14654)
山口県宇部市の健康ランド「カッタの湯」到着。
ここまでの115Kmノンストップで走りこんだら、さすがにぐったりです。

受付で個室のカプセルルーム代4000円を払って、荷物を置くとすぐにお風呂に行きました。
ああ、やっと落ち着くことができました。

ここの料金4000円の中には一食分の食事代が含まれています。
しかも、メニュー50数品目の中からどれでも好きなものを一品選べるのです。
文吉のお腹はもはや空腹の絶頂です。
「何でも良いから腹が膨れるもの」という思考回路しか持ち合わせていません。

そこでチョイスしたのがこれ、「カツカレー」です。750円相当。



もう、最高においしかったですね。
本当に、たぶん、このカレーはお腹が普通の状態でも美味しかったと思います。

お腹も膨れて、お風呂も堪能できたら眠くもなりますよ。
そのあとのことはほとんど記憶にないくらいです。ベッドに倒れこんでしまいました。






【本日の記録】

走行距離　　289Km　　通算 1,219Km
給油 10.98L　 通算 47.29L






つづく・・・

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