080720新潟山田海水浴ツーリング＜その１＞

夏です。地球温暖化の夏です。
そりゃあもう、熱いのなんのって、道端に落っことした秋刀魚が香ばしい匂いで焼けるくらいの熱さです。こんな夏には海水浴が一番です。
しかも綺麗な海で。
そういうわけで日本海へ海水浴場ツーリングです。

今回も長いので2部構成にします。

2008年07月19日（土）晴れ

00:00 35855
GS満タン　ショップ９９で買い物をしてから出発です。

19日は会社を15:00頃に早退して、キャンプの準備アンド仮眠をして体調を万全にしています。

夜中の道はガラガラの状態です。
しかし、今回の旅は順法走行をテーマにしています。
きちんと６０km/h以内で走っていたら、原付のスクーターに抜かれました。

00:12　45862
関越所沢ICからいきなり高速に乗ります。
今回は日本列島を横断して、日本海まで行くのですから、高速道路を夜中に一気に走ります。
ETCもきちんと作動して深夜割引が適用されるので、高速代もさほど気になりません。

関越は空いています。
まわりはビュンビュン走り抜けていく中を文吉はきっちり左車線を１００km/hでチンタラ走ります。

00:57-02:09 35930
上里SAで最初の休憩。
お腹が空いたので「ワカメうどん」を食べます。400円
腰が強くて硬いうどんですが、味はまあまあです。



芝生の公園のようなところにあった滑り台の上で、少し横になって休憩していたらいつの間にか眠ってしまいました。
気がついたら４０分経過していました。
気分はスッキリ。お目々もパッチリです。

02:54 35992
下牧PAでトイレ休憩。

なんだか空模様が怪しくなってきたようです。
さっきまでの生暖かかった風がサラッと冷たい風に変わってきました。
念のために、メッシュのライダージャケットの上にウインドブレーカーを羽織ります。

しばらく走ると関越名物の「関越トンネル」に入ります。
何が名物かと言うと、とにかく長い。
延々と続くトンネルは１００km/hで走っても１０分以上かかります。

国境のトンネルを抜けるとそこは雨降りだった。
川端康成さんが汽車で走っていた頃は「雪国」だったそうだけど、これももしかして地球温暖化のせいでしょうか？
とにかく、冷たい雨が飛び込んできます。
ジーンズの裾が少しづつ湿ってきているのが分かります。
雨の高速は嫌いです。ちょっとの油断で天国を走ることになりますから。

04:22 36062
小出ICで降ります。2450円
カッパを着ようかと思ったら、小ぶりになってきました。
前方は雲が無いようです。カッパは止めてすぐにまた高速に乗りこみます。
走っているうちに完全に雨は上がりました。どうやら通り雨のようです。
走りながらズボンを乾かします。

04:38-05:15 36080
越後川口SAで休憩します。
関越の越後側はICと同名のSA、PA、JCTが多く、安易なネーミングで間違いやすいですね。

堀之内ICと堀之内PA
越後川口ICと越後川口SA
長岡ICと長岡JCT

05:47 36122
西山ICで長かった高速を降ります。１５００円
空も白々としてきて、心地よい風も吹いています。
夏でも早朝は走りよいですね。

県道３７３号でとりあえず海の見えるところまで一気に走ります。
国道３５２号にぶつかったらずっと海岸に沿って北上します。
途中で、中越地震で寸断された道路を復旧工事のために迂回する場面もありました。
この迂回路が意外と複雑で、カーナビはすぐに新しい道を検索してくれますが、かえってわずらわしい。
ついにはカーナビに喧嘩ふっかけて「そっちは行けないって言ってんだろ」なんて怒鳴りながら走ったので、随分迷いました。

07:10 36189
やっと目的地の山田海岸へ着きました。
ここは地元の人の海水浴場です。

駐車場も脱衣所も完備されていますが、監視員はいないので自分の責任で海水浴を楽しむことができます。
文吉ここにきたのは４回目です。前回は３年前にフュージョンで能登の帰りに立ち寄りました。
３年前と景色はまったく変わってないですねえ。


＜朝の散歩を楽しむ家族連れ＞

海水浴に訪れた若者二人組み（３０代前半くらい）が話しかけてきました。
堤防のところに駐車しているワンボックス車の横にタープを貼って、ビール片手にすでに出来上がっているようです。

一人は自分も最近までバイクに乗っていたが、今は車になったとのこと。
家族ができて、子供が産まれるとみなさんバイクから離れていきますね。
文吉もそうでした。家族との生活優先なので仕方ないですよね。

しばらく話してから、ころあいを見て「魚のアメヤ横丁」に行くことにしました。
ここからバイクで１０分掛からないところにあります。

09:10
「魚のアメヤ横丁」到着。
国道の片側に７～８軒の魚屋が並んで、地場産の魚やカニを安売りしています。
駐車場には観光バスで訪れる客が箱買いして行きます。



しかし、まだ食堂の開店までは時間があるようです。
目当ての海鮮丼を食べるために、駐車場にバイクを止めて転寝したり、店を冷やかしたりして時間をつぶします。

10:05
店の食堂が開いたので入ります。
新鮮な海の幸メニューを眺めて迷った挙句、いくら丼を頼みました。1050円

しかし、出てきたものは写真と比べて量が少なすぎる。
すぐに食べ終えてしまいました。
味は悪くないけど、「本当にたったのこんだけー」と突っ込みたくなる量です。



食後も魚屋を冷やかして回り、イカ焼を買って店の前の縁台で食べました。400円
他にも色んな魚やサザエなどを炭火で焼いて売っています。




14:46 36216
GSで給油します。
12.46L　@180　2,193円　燃費29.0km/L
ついにガソリンも180円になったんですねえ、もうため息しか出ません。
でも、遵法走行のおかげで燃費が超良いんでびっくりです。

15:05
また山田海岸に戻ってきました。
いよいよ日差しは強くなり、何もさえぎるところの無い砂浜は容赦なく汗を引っ張り出してきます。

荷物を全部砂浜に運んで、テントを組み立てます。
それだけで、T-シャツが汗でびっしょりになってしまいます。

すぐに脱衣所へ行って、海パンひとつになると海へ飛び込みます。
まわりには海水浴の家族連れや若者たちが、思い思いの夏休みモードに入っています。

良く見ると、ひとりで海にやってきて泳いでいるオヤジは文吉一人。
ちょっと寂しいです。でも、泣くもんか。塩水が目の中に入っただけだい。

そんなわけで、泳いだり、砂浜で冷たい飲み物を飲んだりして時間があっという間に過ぎていきました。

夕方には海に沈んでいく夕日が中々のロケーションで、思わずShadow750に駆け寄って何枚かのシャッターを切りました。



テントの中でＰＣに取り込んだ写真を見ていたら、朝会った若者の一人がテントを訪ねてきました。
「これから帰りますが、一本余ったので飲んでください」
缶ビールをいただきました。
嬉しいですねえ。この気持ちが。

さて、お楽しみの夕食なのですが、三つの選択肢を文吉は悩みました。
１、魚のアメヤ横丁に行って、海の幸を買い込んできてテントで食べる
２、食堂かレストランへ食べに行く
３、有り合わせのものをテントで食べる

結局、メインは明日の夜ということで今日は３番目を選びました。

そこで、まずお湯を沸かします。
次にレトルトのカレーとご飯をパックのまま鍋に入れてグツグツグツ・・・
はい出来上がり。缶詰の焼き鳥も付けましょう。





３０m ほど離れたところで、家族連れがキャンプをしています。
お父さんがなにやらバーベキューで焼きながら、二人の子供たちがお手伝いしています。

食事がすんだら、またＰＣに向かって原稿をかいていたら、バッテリーが無くなってしまいました。
他にすることもないので、今日はここまで、おやすみなさい。

って、時計を見たら２２：４０。
あまり眠くもないしと言うわけで、Shadow750のそばで潮騒を聞きながら星を眺めていました。

向こうの駐車場で数台のバイクが止まっています。
若者たちが砂浜で花火をして楽しんでいます。
何気に見ていたら、一台の軽トラックが近づいてきました。

Shadow750のそばで駐車したかと思ったら急に猛スピードで離れていきました。
なんだろうなあ、あの動きは。
その時はちょっと違和感を感じただけでした。

やがて、眠気がしてきたのでテントに戻って今度こそお休みなさい。

気持ちよく寝ていましたが、トイレに行きたくなりました。
時計を見ると２時１５分。
もう、若者たちもみんな帰って広い駐車場には家族連れのキャンパーの車とShadow750だけです。

トイレに行って何気にShadow750の方を見ると、車が近づいてきたのが分かりました。
よりによって、何でShadow750のそばに停めるのかなあ。駐車場はあんなに空いているのに。
何て思いながら近づいていったら、先ほどの軽トラックです。
まさか、不安な気持ちが沸いてきました。

そうっと、堤防から顔をだしたら、トラックから降りようとしていたオヤジと目が合いました。
オヤジはあわててバタンとドアを閉めてトラックは一目散に走り去っていきました。

文吉はしばし、唖然としていました。
そして急に足がガクガクしてきました。
そうです、これが噂に聞いた「バイク泥棒」の実態です。

もし、文吉がトイレに行かなかったら、あと１０分遅かったら。
文吉の愛車が盗まれていたところでした。

トラックを運転していたオヤジの顔はハッキリと覚えていますが、トラックのナンバーは見ていません。

助手席にももう一人乗っていました。
警察に連絡した方がいいのか悩みましたが、証拠が何もありません。
被害も結果的に出ていません。

今日はもう遅いし、まあいいか。
でも、このまま眠るのはちょっと問題あります。
文吉はブルーシートをテントから持ち出して、Shadow750の傍で眠ることにしました。

＜その２へ続く・・・＞


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