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文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

061104岐阜県平湯キャンプツーリング<その2>

2006-11-16 | ツーリング
平湯キャンプ場の朝からの続きです。・・・
今日も新しい出会いが待っていました。

2006年11月4日(土)

05:40
起床しました。辺りはすっかり明るくなっており、昨日の夜露がキラキラ光っています。
たぶん、もう少し冷え込んでいたら霜になっていたでしょう。
とにかく、ブルッとくる寒さです。
寝袋の中から簡易湯たんぽを取り出すと、洗面所に行ってスッカリ温くなった中身で顔を洗いました。とても気持ちがいいです。
湯たんぽのお湯で顔を洗うのは文吉の幼い頃からの冬の習慣です。

昔の人は何事も完全に使い切るまで捨てるということをしなかったのですね。こういう生活の知恵を教えてくれた田舎の母親にいまさらながら、感謝です。

トイレに行ってからテントに戻ってきたら、20mほど離れたところにテントがはってあり、横にバイクが停めてあります。車種は分かりませんが、黄色いネイキッドで400cc以上のものと思われます。

朝ご飯は、お湯を沸かしてカップメンと缶詰の鯖の味噌煮で済ませました。

06:30
朝の散歩に出かけます。キャンプ場から平湯スキー場の方へ登っていき、有料駐車場のところを右に下りて小さな橋をわたって、キャンプ場へ戻ってくるというコースで1Kmくらいでしょうか。
わずか15分くらいで終了です。

昨日の夜露であたり一面がビショビショになっており、ススキの生い茂る林の中を歩くとズボンの裾が湿ってきます。

テントにもどると隣のテントから女性が出てきてテントをたたみはじめました。見ているとわずか10分くらいの間にバイクに荷造りまでして片付けてしまいました。

隣のテントが女性だったことも驚きですが、その片付けの見事さに文吉感服いたしました。

片づけが済むとサーッと走り去っていきました。気を付けてね。

07:45(19033)
荷物やテントをそのままにして、軽くなったShadow750で出発します。
今日は高山に行く予定です。
158号を西に向かいます。

08:17-36(19062)
「赤かぶの里」という道の駅みたいなところに到着しました。
ここで少し休憩します。
トイレをすまして、土産屋を冷やかします。この地方は「赤かぶ」の産地です。
スライスしたものを漬け物にしているのを爪楊枝で突っついていると、和久俊三の「赤かぶ検事シリーズ」をふと思い出しました。
ミステリーファンでない方には分からないかもしれませんが・・・

ここで文吉の目を引いたのが「飛騨牛コロッケ」です。揚げたてのホッカホッカを1個購入してその場で食べました。130円
うん、うまいです。

08:56(19062)
突如、霧が発生している場所に入り込みました。こんな霧は今まで経験したことがありません。
道の途中がスッポリ白いもやの中に入り込むのです。
遠くから見ているときは焚き火か何かの煙が横になびいているのかなと思っていました。

どうやら、この一帯だけがちょうど窪地みたいに凹んでいるらしく、そこに掛かった霧が晴れずに漂っているみたいです。
バイクは5秒ほどでそこを通過してしまいました。

09:10-11:43(19073)
高山到着。
駐車スペースを探しながらウロウロしていると、陣屋まで来てしまいました。
ここは昔、諸大名が参勤交代の際に高山を通る度に陣を張ったところで、今で言うならキャンプサイトということになります。
ここの有料駐車場に入ろうとしたら、青いジャンパーのような制服を着たおじさんが隣の公園みたいなところを指差します。
そこへいくと、同じ制服をきたおじさんが陣屋前広場へ誘導してくれました。
この地域にはバイク用の駐車場がないので、この人たちがボランティアでここを確保してくれています。
本来は駐車場ではないのですが、ここなら警察も見て見ぬ振りをしてくれるみたいです。
もちろん、タダです。

陣屋と言えば、知る人は知っている「団子屋」があります。屋台くらいの小さな店ですが、ここの団子は良く売れています。一本70円で文吉は二本買いました。
「みたらし団子」といっても関東のものと違って普通の「醤油団子」です。
香ばしい醤油の香が鼻を刺激して、日本人ならだれでも美味しく感じる一品です。

団子を食べたら、散策開始です。
まず訪れたのが陣屋のそばの「朝市」。これは時間をずらすと見れませんからね。
細長い路地の両側にテントを並べて地元の産物やお土産類をズラッと並べています。
地元のおばあちゃんたちが声を枯らして客を引いています。
ここでも一番人気は「赤かぶ」のようです。手造りの「あかぼぼ」という人形が文吉の目を引きました。
「赤ぼぼ」とは「猿のあかちゃん」と言う意味で「猿=ぼぼ」というそうです。九州生まれの文吉にはなかなか大きな声で「ぼぼ」と言いづらいものです。

「赤ぼぼ」の特徴は真っ赤な座布団の4角を細工して手足や頭を付けたような感じの人形です。サイズは手のひらに乗るものから座布団大までさまざまです。
もともと「お守り」として雪の季節に農家の方が家内労働でこさえていたそうです。




朝市をサラッと冷やかして抜けると、古い町並みがそのまま残っている通りに出ます。
出格子の連なる軒下には用水路が流れています。
古い商家が民芸品やお土産、地酒などを売っています。
この商家を冷やかしていくだけでも、この高山の風情を楽しむことができます。
この町にふさわしい乗り物として、人力車が観光案内を兼ねて行き来しています。
そこへ、女性が引っ張る人力車がいました。
女性の社会進出はいいことです。元々男性より女性のほうがいろんな能力が高いというのが文吉の考えです。
でも、人力車夫(この場合は人力車婦かな)はどちらかというと体力勝負の職種だと思っていただけに驚きました。

自宅と会社への土産と、妻、娘、息子、自分用にそれぞれ趣向の違った「猿ぼぼ」を購入。値段はナイショ。

商家を抜けて宮川沿いの通りに出るとまた朝市に遭遇しました。
こちらは2時くらいまで開店しているとのことで、店舗数も先ほどの朝市の数倍あります。
会社の女性陣3名に下心を込めて「猿ぼぼ」のキーホルダーを購入。これもナイショ。

一通り朝市と商家を見学しながら歩いたら、バイクを止めてある公園にもどってきました。
ここは散策に疲れた観光客が一息いれるためにベンチやトイレを配置しているので、文吉もちょっとベンチで休憩です。

文吉の目の前10mくらいのところで、似顔絵描きのお姉さんが地べたに絵を並べてパイプ椅子にちょこんと腰掛けています。
外人さんの老夫婦が熱心に眺めては何枚も購入しています。

暇つぶしに文吉も覗くとなかなかの腕前です。サンプルに置いているバイクの絵もうまく描けています。
「私のバイクと私を一緒に描いて貰えるかな」
「人間とバイクですと通常の2倍のお金になりますよ」
一生懸命描くので時間も2倍かかるのがその理由とか。
それなら、「バイクだけ」ということでShadow750を描いてもらいました。
できばえはご覧の通りで、文吉としては少し不本意ながら1000円支払いました。

絵の裏はポストカードになっているので、自宅の住所を書いて近くの郵便局で切手を購入して投函しました。



12:16(19089)
往きと同じ158号を戻ります。

道の途中で湧き水発見。「長寿の水」
ここで休憩。先客の家族連れがペットボトル数十本に一所懸命流れ作業で水汲みしています。
待っていると、「お先に良いですよ」とやさしいお父さん。
「すみません」文吉はお茶のペットボトルの残り半分くらいを捨てて、汲ませてもらいました。
ついでに、備え付けのコップで喉を潤しました。美味しいです。

12:40-56(19099)
「銚子の滝」見物。
千葉県の銚子と同じ字を書くこの滝はかなり雄大で、渓谷になっている周りの風景と重なって一見の価値があります。
滝の前まで行くと、プロのカメラマンが大きな三脚を立てて陣取っています。
後ろから見るとなるほど、ここが一番良いアングルです。
文吉がきたので、カメラマン氏は三脚をたたみ始めました。
何でも、朝7時からずっとここにいたそうです。光線と景色との微妙な変化を取り続けていたとか。
文吉はその位置から何枚かシャッターを切り、無遠慮にもカメラマン氏に携帯でシャメしてもらいました。

13:15-22(19112)
テントサイトに戻ってきました。
このまま時間をつぶすのももったいないので、今度は方向を変えて、新穂高の湯へ行くことにしました。

平湯温泉街を素通りして、471号を走ります。
途中に熊牧場がありますが、無視します。

13:40-50(19123)
足湯「蛍の湯」。寸志100円を備え付けの箱に入れて、ズボンの裾をまくります。
そこそこ身体も冷えていたので、足湯は天国です。温度は足湯にしては少し熱いのですが、今の文吉にはちょうど良かった。

14:03-44(19128)
新穂高の湯到着。
着いて見ると、入口には鍵が掛かって入れなくなっている。
季節柄、湯の温度が低くて入浴に適せずクローズされています。
でも、見ていると橋の欄干を乗り越えて平気な顔して皆さん入っていきます。
文吉も「赤信号みんなで渡れば恐くない」精神で中に入りました。
せっかくここまで来てトンボ帰りはないですよね。

湯船の前で裸になると流石に寒い。
お湯に浸かるとなるほど温いね。
でも、時間を掛けて入っていればジワーっと汗ばむ位になります。
たぶん湯の温度は39度くらいだと思います。

先に入っていた若者達が出て行って、静かになったところで写真を何枚か撮って退散しました。



15:40-47(19136)
またもや湧き水発見。
「天狗の水」と銘打った湧き水の横には誰が作ったのか木でできたモニュメントが鎮座しています。
まるで、コゼットじいさんが作ったピノッキオのようなモニュメントがあまりにかわいらしいので、喉を潤しがてら写真をパチリ。



16:15(19147)
テントサイトに戻ってきました。
考えたらお昼を食べていなかったので、バイクをテントの横に置いて歩いて食事に出かけました。

キャンプ場の横に「あんき屋」という子洒落たレストランがあります。
中に入ると真ん中に囲炉裏を切ってあり、それを取り囲むようにテーブル席が並んでいます。
店員に案内されて窓側の席に座りました。キャンプ場がそのまま景色として色を添えています。
ここは一つ奮発して頼んだのが「飛騨牛の朴葉みそ定食」1300円
目の前で朴葉に乗った飛騨牛が焼けて味噌の香りに包まれていきます。
流石に美味しいです。肉も柔らかくて本当に価値ある一品でした。
その後にコーヒーを追加して300円。

キャンプ場の管理事務所へ寄って「ひらゆの森」の入場券を購入。400円
ついでに、焚き火用の薪500円とレンタルの毛布を一枚。200円

テントサイトに戻ってきました。
晩飯用のお米を研いでからバイクでお風呂へいきました。

まだ周りは明るい時間のため、お風呂での入浴と森林浴を同時に楽しめます。
12個の湯船をスッポンポンで歩き廻りながら、気が向いたらお風呂に浸かるという何とも大胆な構図です。
こんな時は小心者の文吉でも気が大きくなるのか、タオルで前を隠すこともせず堂々と闊歩していました。

お風呂から上がって、休憩室でのんびりと地元の新聞を読みました。
どこそこの中学のブラスバンド部が中部の大会で金賞を取ったとか、ローカルなニュースをわりと大きな誌面で飾るところがいいですね。

19:20
テントサイトに戻ると、W650乗りの男性がテントを張っていました。
文吉はこれから夕飯つくりです。

まずは米を炊いて、その間に別のストーブでお湯を沸かしてポットにいれて、鍋に出来合いのオデンを暖めます。
インスタントの味噌汁と缶詰の秋刀魚の蒲焼を開けて出来上がり。
おでんはグツグツ煮込んで、半分くらい食べたところで食事終了。

食事の後は楽しい焚き火の始まりです。
備え付けの鉄でできた焚火設備に薪を入れて着火。
寒空の下ではたす焚火の役割は大きいですね。この火を見ているだけで幸せな雰囲気になります。



この気持ちを独り占めするのはもったいないので、先ほどのW650氏の所へ行って、「ご一緒しませんか」と無理やりつれてきました。

W650氏は見た目学生さんくらいかなと思っていましたが、本人いわく40代前半と聞いてビックリしました。
お酒とバイクが大好きで、けっこう日本中を旅しているとの事。
ビンボーリーマンの文吉には何もご馳走できるものはありませんが、残り物のおでんを平らげていただきました。

そうして焚火を挟んでの二人の談笑は薪が無くなる21:30に終了しました。
その後はそれぞれのテントに戻ってお休みタイムです。

昨日と違って、毛布があるので今日はぐっすり眠ることが出来ます。
おやすみなさい。

<その3に続く>

                                            

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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ついに三部作決定 (文吉)
2006-11-18 07:59:19
本当は二部作にする予定でしたが、書いているうちにあれも入れよう、これも入れようと貧乏性が出てしまいました。
おまけに今回は写真もリンクではなく、直接見れるように配置したので、長くて重くなってしまいました。
しょうがないですね、三部作も。

ただいま執筆ちゅうですが、完成までもうしばらく待ってくださいね。
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お早うございます (SLOWLIFE)
2006-11-19 10:44:55
お早うございます、岐阜の平湯から高山、周辺の温泉めぐりいいですね、羨ましいです。ワイルドな旅、湯たんぽの話、楽しく読ませていただいております。同じルートを来年はシャドウ750でめぐりたく思っています。第三話が待ち遠しいです。
返信する
はじめまして (トモ)
2006-11-19 11:16:15
こんにちは☆

今年の夏からバリオスに乗っている新米ライダーのトモと申\します。

文吉さんの会社の部下の女の子にこのブログを教えてもらいました。前からちょくちょく除いていたのですが、遅ればせながらメッセージを残したいと思います☆

いいですね!キャンプに温泉!読んでてとっても楽しいです☆その三も楽しみにしてますね~。今PCが壊れていて写真が全部見れないのが残念ですが(>_<)

私もバイクの旅とお酒と温泉が大好きなのでいろいろお話できたらなあと思います!(*^ー^*)
返信する
岐阜の第三話もう少し待ってね (文吉)
2006-11-19 17:31:03
SlowLifeさん
文吉のPCがついにダウンしてしまいました。
昨夜から全く動かなくなってしまい。
今日は朝から悪戦苦闘してPCを分解しています。
もともと、分けのわからないメーカーのため信用度はなかったのですが、さすがに5年も使っていると寿命みたいです。
しょうがないので、中古パソコン屋に駆け込んで一番安いのを買ってきました。
今、やっとこハードデスクを取り替えて必要なデータを全部移し変えたところです。
でも、ソフト類のインストールがまだなので、これから時間がかかりそうです。
返信する
トモさん始めまして (文吉)
2006-11-19 17:38:23
トモさん
お話は塩ちゃんから聞いておりました。
バリオスいいですね。見た目速そうですね。
でも、文吉は乗ったことないので、わかりませんが。
今度、日帰りツーリングでも行きましょうか。
特に初心者のときはおっくうがらずに頻繁に走り回るのが上達のコツですよ。

文吉もPCが突如動かなくなって、原因はパワーユニットの故障とわかりました。
でも、部品を取り替えても信用できないPCなのでとりあえず中古を買ってきて急場をしのいでいます。
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