
2011年04月30日(土)
いよいよ四月最後の日になりましたね。
毎年四月というのは人も社会も大きく変動する時期ですが、特に今年はいろんなことがありました。
個人的に言うと、文吉の場合は人事異動で二年間の商社常駐から本社に戻ってきたことが一番大きかったかな。
その次はやはり今回の事故入院ですね。
社会的には東北方面の地震関連の続報ですね。
直接被災に会われた方々はもちろん、原発事故によって住んでいる場所を追われた方々は本当に頭来たでしょうね。
原発の「安全神話」は嘘だったんですね。
「想定外」と言う言葉で何でも済まそうとしている人たちがいるみたいですが、だまされちゃ駄目ですよ。
文吉のケガなんてその方々に比較したら、なんと小さなことか。蚊にさされた程度ですね。
前置きが長くなりました。
今日は昨日空いた隣のベッドにさっそく新しい仲間が入ってきました。
千葉県からツーリング途中に高速道路で転倒して担ぎ込まれた方です。
見た目は文吉と同じように左足を包帯で固定していますが、程度はもっと重症なようです。
鎖骨も折れており、肋骨にもヒビが入っているそうです。
完全にベッドで寝かされっぱなし状態になっています。
ときおり、ウーン、ウーンと唸っていたり、看護士さんたちに背中を掻いてもらっています。
でも、この人も文吉同様懲りない人です。治ったらまたバイクに乗る気満々ですから。
ちなみにバイクはホーネット900。走り屋さんみたいですね。
10:10
入院患者にとって一番の天敵、点滴の時間がやってきました。
本当にこれは憂鬱になります。これをやっている間は何にもできないのですから。
今日のノルマは3本で抗生剤だけのようです。
お医者さんにとって、一番こまるのは手術後に合併症を起こされることらしいですね。
せっかく手術をしても、患者によっては施術との相性が悪くて他の病気を併発したりするとか。
文吉も昔、盲腸の手術で肝炎をうつされた経験があるので、真摯に受け止めるしかないですね。
15:30
妻の実家から義父、義母、義兄が見舞いに来てくれました。
まあ、文吉としてはあまりかっこ悪い姿は家族に見せたくないもので、三人がいる間は陽気に振る舞うわけです。
特に義母は日ごろから「バイクは怖いからやめなさい」と心配してくれてましたからね。
「だからいわんこっちゃない」なんて言われないうちに、「こんなの大したことじゃないよ」って強がるわけですよ。
16:00
今日から松葉杖の練習です。
リハビリ専門の先生に連れられて、まるで器械体操の練習場のような部屋へ案内されました。
ちょっと違うのは女性陣がレオタード姿じゃないことくらいですかね。残念です。
バレリーナが片足上げるのに使うような壁際の手すりもありますが、部屋のほぼ中央にある器具が文吉の運動能力をチェックするためのもののようです。
器械体操の平行棒のようなニ本のアルミの手すり(1mくらいの高さ)を手で支えながら、間を歩くだけのことです。
距離は約5m位でしょうか。
なんのこれしき、ぐっと立ち上がろうとしたら「左足は上に上げたままで」と注意されました。
そりゃそうだ。折れている足で立ち上がるなんて出来るわけ無いですよね。
あっちまで行ってまた戻って来てを三回繰り返して、この課題はなんとか無難にこなすことができました。
それで気を良くしたのか、先生が松葉杖を用意してくださいました。
しかし、この松葉杖ってけっこう難しいんですよね。
特に文吉の左足はボルトで固定されたところがまだ固まっていません。
ちょっとでも地面に足をつけるとテコの応用で骨と骨の隙間が開いて、大変なことになるのです。
テコって小学校のときに習いましたよね。支点、力点、作用点ですね。
特に力点と支点の距離が長いと小さな力でも大きな力を作用点に伝えることが出来るんでしたよね。
だから小さな力でも体の一番遠いところにある脳みそが「痛っっ!!」ってはんのうするんでしょうね。ちょっと違うかな。
わずか30mくらいの廊下を三往復するだけで、汗だくになります。支えている右足の太ももがパンパンになるくらいです。
先生からは「姿勢が悪い」、「筋力が無い」などと言われ放題です。
日ごろの運動不足でしょうね。どうもイメージどおりにはいきません。
そこに息子が見舞いに来てくれました。
心配そうに見ている妻や、義母たち、息子の前ではいいかっこしたくてもできませんね。
疲れきって部屋に戻ると、息子からの差し入れの大福二つ。
なんと、息子が自分で作ったそうです。びっくりしました。
疲れた身体には甘いものがいいと、その場で一つ目をパクリ。
なんと餡子の変わりにカボチャが入っていました。



もう一個は夕食後にデザート代わりにいただきましたが、これまたビックリ。
普通の餡子かと思ったら、餡子の中からイチゴがでてきました。
これはうまい。店に出しても良いくらいのできです。
皮も自分で粉から錬って作ったとかで、とても美味しかったです。
「この父にしてこの息子あり」とは良く言ったもので、息子は父の背中を見て反面教師として立派に育ちました。
今日はぐっすり眠ることが出来ました。
・・・つづく
**************************************************************************
「自分に何かできることはないか?」
もし、あなたが被災地の方々へ一言、励ましのメッセージを送りたいと思ったら
ここをクリックしてください。
きっとあなたの思いが届きます。
東北方面地震の被災者の方々へ心よりお悔やみ申し上げます
【文吉からのお願い】
バイク好きの人たちのブログランキングです。決して怪しいところではありません。
ここをクリックしてランキングを上げればより多くの方に見ていただく機会が増えると思います。
人気blogランキングへ
いよいよ四月最後の日になりましたね。
毎年四月というのは人も社会も大きく変動する時期ですが、特に今年はいろんなことがありました。
個人的に言うと、文吉の場合は人事異動で二年間の商社常駐から本社に戻ってきたことが一番大きかったかな。
その次はやはり今回の事故入院ですね。
社会的には東北方面の地震関連の続報ですね。
直接被災に会われた方々はもちろん、原発事故によって住んでいる場所を追われた方々は本当に頭来たでしょうね。
原発の「安全神話」は嘘だったんですね。
「想定外」と言う言葉で何でも済まそうとしている人たちがいるみたいですが、だまされちゃ駄目ですよ。
文吉のケガなんてその方々に比較したら、なんと小さなことか。蚊にさされた程度ですね。
前置きが長くなりました。
今日は昨日空いた隣のベッドにさっそく新しい仲間が入ってきました。
千葉県からツーリング途中に高速道路で転倒して担ぎ込まれた方です。
見た目は文吉と同じように左足を包帯で固定していますが、程度はもっと重症なようです。
鎖骨も折れており、肋骨にもヒビが入っているそうです。
完全にベッドで寝かされっぱなし状態になっています。
ときおり、ウーン、ウーンと唸っていたり、看護士さんたちに背中を掻いてもらっています。
でも、この人も文吉同様懲りない人です。治ったらまたバイクに乗る気満々ですから。
ちなみにバイクはホーネット900。走り屋さんみたいですね。
10:10
入院患者にとって一番の天敵、点滴の時間がやってきました。
本当にこれは憂鬱になります。これをやっている間は何にもできないのですから。
今日のノルマは3本で抗生剤だけのようです。
お医者さんにとって、一番こまるのは手術後に合併症を起こされることらしいですね。
せっかく手術をしても、患者によっては施術との相性が悪くて他の病気を併発したりするとか。
文吉も昔、盲腸の手術で肝炎をうつされた経験があるので、真摯に受け止めるしかないですね。
15:30
妻の実家から義父、義母、義兄が見舞いに来てくれました。
まあ、文吉としてはあまりかっこ悪い姿は家族に見せたくないもので、三人がいる間は陽気に振る舞うわけです。
特に義母は日ごろから「バイクは怖いからやめなさい」と心配してくれてましたからね。
「だからいわんこっちゃない」なんて言われないうちに、「こんなの大したことじゃないよ」って強がるわけですよ。
16:00
今日から松葉杖の練習です。
リハビリ専門の先生に連れられて、まるで器械体操の練習場のような部屋へ案内されました。
ちょっと違うのは女性陣がレオタード姿じゃないことくらいですかね。残念です。
バレリーナが片足上げるのに使うような壁際の手すりもありますが、部屋のほぼ中央にある器具が文吉の運動能力をチェックするためのもののようです。
器械体操の平行棒のようなニ本のアルミの手すり(1mくらいの高さ)を手で支えながら、間を歩くだけのことです。
距離は約5m位でしょうか。
なんのこれしき、ぐっと立ち上がろうとしたら「左足は上に上げたままで」と注意されました。
そりゃそうだ。折れている足で立ち上がるなんて出来るわけ無いですよね。
あっちまで行ってまた戻って来てを三回繰り返して、この課題はなんとか無難にこなすことができました。
それで気を良くしたのか、先生が松葉杖を用意してくださいました。
しかし、この松葉杖ってけっこう難しいんですよね。
特に文吉の左足はボルトで固定されたところがまだ固まっていません。
ちょっとでも地面に足をつけるとテコの応用で骨と骨の隙間が開いて、大変なことになるのです。
テコって小学校のときに習いましたよね。支点、力点、作用点ですね。
特に力点と支点の距離が長いと小さな力でも大きな力を作用点に伝えることが出来るんでしたよね。
だから小さな力でも体の一番遠いところにある脳みそが「痛っっ!!」ってはんのうするんでしょうね。ちょっと違うかな。
わずか30mくらいの廊下を三往復するだけで、汗だくになります。支えている右足の太ももがパンパンになるくらいです。
先生からは「姿勢が悪い」、「筋力が無い」などと言われ放題です。
日ごろの運動不足でしょうね。どうもイメージどおりにはいきません。
そこに息子が見舞いに来てくれました。
心配そうに見ている妻や、義母たち、息子の前ではいいかっこしたくてもできませんね。
疲れきって部屋に戻ると、息子からの差し入れの大福二つ。
なんと、息子が自分で作ったそうです。びっくりしました。
疲れた身体には甘いものがいいと、その場で一つ目をパクリ。
なんと餡子の変わりにカボチャが入っていました。



もう一個は夕食後にデザート代わりにいただきましたが、これまたビックリ。
普通の餡子かと思ったら、餡子の中からイチゴがでてきました。
これはうまい。店に出しても良いくらいのできです。
皮も自分で粉から錬って作ったとかで、とても美味しかったです。
「この父にしてこの息子あり」とは良く言ったもので、息子は父の背中を見て反面教師として立派に育ちました。
今日はぐっすり眠ることが出来ました。
・・・つづく
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「自分に何かできることはないか?」
もし、あなたが被災地の方々へ一言、励ましのメッセージを送りたいと思ったら
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きっとあなたの思いが届きます。
東北方面地震の被災者の方々へ心よりお悔やみ申し上げます
【文吉からのお願い】

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本当に子供というものは親を良く見ています。
良い面は見習い、悪い面は反目して育つものです。
これは文吉だけでは、ありませんよ。
お宅のお嬢さんたちの何と、可愛いくけなげこと。
人はみんな母親似って言いますね。
容姿はそうかもしれないけど、それ以外はみんなもっちゃんを見て反面教師として来たからですよ。
本当にこうも完璧に裏腹に育って良かったね。
リハビリ、大変そうですね。
日頃の運動不足がこういうときにどうしても出てしまのは、同年代としては、良くわかります。
それでも、自分のためですから、頑張るように。
それにしても、息子さんの”大福”には、驚きですね。生地から全て自分でですか、本当ですか!! 凄いですねえ。しかも、かぼちゃとイチゴ入り!
いい息子さんですね。
本当に、見事なまでに、君を”反面教師として”立派に育ちましてね。
立派です。
でも、食べ過ぎると、”闘傷生活”から”糖尿生活”になってしまうので気をるけるように。
コメントありがとうございます。
広島、島根の旅、きをつけていってらしゃい。
くれぐれも事故の無いようにお願いしますよ。
どうしても避けられない時は奥さんの命を優先してくださいよ。
奥さんに代わりは無いんですからね。
あっそうか。
slowlifeさんの代わりもいないんですよね。
だったら、十分すぎるくらい安全運転してくださいね。
そして、楽しい思い出話と、美しい写真を期待していますよ。
ベッドの上で退屈な文吉より
むすこさん手製の大福、俳句の勉強、奥様の手厚い看護、負傷のライダー仲間との団欒、おいしい病院食、たまには非日常生活もいいものですね。
ボルトを入れたボルト文吉、骨が早くつくといいですね、明日から広島、島根と車で家内と一緒に実家に帰ってきます。そろそろ花粉症から開放されます、嬉しい。
お大事に!