スカパー漂流記

CS放送「スカパー」で放送されている番組について語れればいいなぁと思う次第でございまして・・・

File-051 僕は妹に恋をする (for AT-X)

2005年06月20日 | Weblog
 個人的に「史上もっとも俗悪な最低最悪のアニメ」と感じたこの作品を当ブログで取り上げるべきか否か、プチヲタは少なからず悩みましたが、「スルー=容認」という図式が成り立ちかねないので、あえて取り上げることにしました。

 本作について語るにあたり、もはや理屈は存在しません。
 「実の兄妹が恋仲になる話のどこが悪い?」と問われれば、正直、理路整然とそれを「悪」もしくは「愚」とする理屈を、プチヲタは有してはいません(法律的に云々と言うつもりもありません)。
 ただ「実の兄妹が恋仲になる話など気持ち悪い」と思っているだけなのです。
 
 上のように書くと、
「アニメみたいな作り話にムキになるなよ。これだから現実と虚構の区別のつかないキモヲタは困るんだよ。マジでウゼぇ」
 なんて意見も出てくると思います。
 でも、そのような意見が「正論」としてまかり通るなら、「幼女を暴行する鬼畜を褒め称える話」も「快楽殺人に耽るキチガイを賞賛する話」も、フィクションであるとの「錦の御旗」を掲げれば全てが「公の場(ゴールデンタイムのTVなど)」に登場することが許されるようになってしまいます。
 「公序良俗」なんて陳腐な言葉を振りかざすつもりは毛頭ありませんが、プチヲタとしては「実の兄妹のラブストーリーなど気持ちが悪い」と感じる人間が「圧倒的大多数」だと信じたいだけなのです。

 「観るだけ観ておいて、気持ち悪いとか言ってんじゃねぇよ、タコ!矛盾してんだろうが」
 このブログを読めば、必ずこういうツッコミが出てくるでしょう。
 その通りですが、プチヲタが本作を観るに至った経緯は次のようなものでした。

 昨日、ふと思い立って「スカパー」というキーワードでググってみたところ、2チャンネル(だと思う)で「AT-X」について語られている掲示板に辿り着きました。
 そこで話題となっていたのが本作だったのです。
 プチヲタが見た限りでは、大半が「否定的な」意見でしたが、しかしその「否定」の言葉というか表現は、「笑える」とか「ギャグだから」といった、一種オブラートに包んだようなモノばかりでした。
 プチヲタは以前キッズステーションで放送していた「恋風」なる兄妹恋愛物も躊躇無くスルーしていたクチなので、本作もタイトルだけでスルーを決め込んでいたのですが、こうして「笑える」などと書かれて盛り上がっているのを見ると、やはり気になります(本当に笑えるなら観てみたいでしょ?)。
 で、読み進んでいくうち、まさにその時間帯にリピート放送をやっていると知り、慌ててTVをつけました(なので、正確には本作を全部観たワケではありません。でも最初から観ていたら、おそらく最後まで観ていられなかったでしょう)。
 
 本作を数分観ただけで、多くの人間が「笑える」と書いた「意味」だけは理解できましたが、実際にはクスリとも笑えませんでした。
 もはや理解するとかしないとかいうのも慮外の次元で、ひたすら「おぞましい」と感じただけです。
 そして、こういうアニメがCSとはいえ、「昼日中」に大手を振って放送される「現実」に、大袈裟ではなく恐れを抱きました。
 
 「妹萌えで何が悪い!」
 その主張を「反論するのもバカバカしいし、好きなら好きで勝手にやっとれや、シスコン野郎!」と看過してきた結果が、たぶんコレなのです。
 本作に対する否定意見が「笑える」といった歪曲的表現に集約されたのも、本気で嫌悪感を示して「虚構にムキになるなよ、ヴォケ」とか「観といて文句言うな」などと非難されたら鬱陶しいからでしょう。
 ちなみにプチヲタは本作をチェックする人間の気持ちは理解できます。話がどれほど腐っていても、絵が素晴らしければ、それはヲタにとって「保存」の対象になりますから、とりあえずは録っておこうと思うのは「ヲタ的」には自然な行為です(もっとも本作は作画面でも最低でしたが・・・)。

 最初にも書きましたが、今回のブログに記していることは「理屈」ではありません。
 そして「妹萌え」に対する攻撃とも、実は違います。
 個人の趣味として「妹萌え」が存在するのは構わないのです。
 ただ、本来「日陰者」(←コレはプチヲタの主観であり、今回の感情論の根幹)であるべき「妹萌え」なる事象が、さも一般的な認知を得たかのごとき振る舞いをするのが「納得いかない」だけであり、そして「納得いかない」ならそのことを主張することもしておかないと、「妹萌えがOKなら弟萌え(兄と弟ね)だって無問題じゃん!」ってな具合に「負の連鎖」が起きかねないのではないかと・・・。
 
 上の主張などは「アンタ、杞憂って言葉しってる?本気で言ってるならマジ病院に行ったほうがイイよ」などと言われそうですが、少なくとも10年前は「実の兄妹の本気ラブ、マンセー!」と公言するアニメやマンガは(存在してても)一般的じゃなかったコトを考えると、あながち妄言だとも思えないワケで・・・。

 ま、感情論にゃ結論など無いので、判断は読み手の皆さんにしてもらうしかありませんけど、ね。

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