スカパー漂流記

CS放送「スカパー」で放送されている番組について語れればいいなぁと思う次第でございまして・・・

閑話休題05 嗚呼、モナコGPよ永遠なれ!

2005年06月18日 | Weblog
 前回は「50ファイル到達記念」というコトで、プチヲタの一番大好きな映画である「スターウォーズ/エピソード4」について書きましたが、その勢いを借り(笑)、今回の「閑話休題」はプチヲタの一番大好きなレースである「92年F1モナコGP」について書いてみようと思います。

 プチヲタは、新たに知り合いになった方などが「古くからのF1ファン」であると分かると、いつも真っ先に「今まで観たレースの中でベストバウトは何ですか?」と質問をします。
 すると、ほぼ例外なく「92年のモナコ」という答えが返ってきます。
 1992年に開催された「第50回F1モナコGP」は、それほどまでにファンにとっては「特別な」レースなのです。
 
 当時、プチヲタはまだ「新米」のF1ファンでした。
 それ以前のプチヲタは「WRC(世界ラリー選手権)」のファンで、「イカみたいな形をしたマシンがサーキットをグルグル回るだけ」のフォーミュラ・レースになどまるで興味は無く、それどころかF1ファンの同級生と「F1とWRCはどちらが素晴らしいか」などという、愚にもつかない口論を日々繰り返す有り様(笑)。
 で、ある時、お互いの愛読誌(「ラリーX」と「F1速報」だったような・・・)を交換して読んでみることになったのですが、手渡されたF1雑誌に書かれていた、半ば「ゴシップ記事」のような業界動向ニュースが、あろうことかプチヲタの琴線に触れまくってしまいます。

 以前ココでも書きましたが、F1社会は「ヒト・モノ・カネ」に関する契約問題などで、それこそ春夏秋冬オールシーズン、いつでも常にモメています。
 オバさま方が芸能人のゴシップを大好物とするが如く、プチヲタはこのドロドロとしたF1の「舞台裏」にすっかり魅せられ、アッサリF1の軍門にくだりました(笑)。

 こうして、かなり変則的な経緯でF1ファンの末席に身を置くことになったプチヲタでしたが、今まで小馬鹿にしていた「イカ車の単純競争」が、ファンになったからといって急に面白くなるワケはありません。
 なので、最初はかなり「ながら」モードでレースを観ていました(本を読んでて、気がついたらレースが終わってた・・・なんてコトも度々)。

 白状すると、92年のモナコGPも、終盤まではあちこちチャンネルを変えながら観ていたのです。
 だってこの年は「ウイリアムズ・ルノー」が最強マシンFW14B(添付画像参照)に「無冠の帝王」N・マンセルを乗せて「開幕5連勝」という破竹の快進撃を続けており、この第6戦モナコGPでもマンセルがトップを独走。
 ぶっちゃけ、観るのがアホらしいくらい「お決まりの展開」でした。

 しかしレース終盤、事態は一変します。
 快走していたマンセルが突如ピットイン(タイヤに異常があるとの警告が出たので、タイヤを交換しにピットへ戻ったらしい)し、その間に「マクラーレン・ホンダ」(92年はホンダF1第二期活動の最後の年でした)のA・セナがトップへ。
 そのセナを、タイヤ交換を終えたマンセルが猛追。
 多くのF1ファンが「ベストバウト」と認める闘いが、この瞬間から始まります。

 じつは今回このブログを書くにあたり、添付用の画像を探していて、とても良いブログを見つけました。
 92年モナコGPの、まさにこの「伝説の闘い」の部分の実況だけを文章化してくれているブログです(この実況もF1ファンの間では超有名で、F1ファンに「ここはモナコ、モンテカルロ」と言うと、まず間違いなく「絶対に抜けない!」と返してくれますヨ。笑)。
 プチヲタは「トラックバック」の仕方を知らないので(恥)、興味のある方は下のURLをコピペして訪ねてみてください。
 ttp://blogs.dion.ne.jp/hellowtown2/archives/1201869.html(あ、先頭に自分で「h」を付け足してネ)

 とにかく、本当に「手に汗握る」凄まじい攻防戦なのですよ。
 この闘いが始まった直後に、プチヲタをF1ファンに「転ばせた」(笑)前述の友人から電話が入り、マンセル派のプチヲタとセナ派の友人はお互いに相手を罵りながら、もう必死でTV画面を睨んでいました。
 明らかに「速い」マンセルがセナの真後ろについて、「どけ!」とばかりにマシンを左右に振ると、プチヲタも「どけよ、セナ!進路妨害やろ!」と電話に怒鳴り、それを受けて友人が「同一周回じゃ、ヴォケ!ここで譲ったらレーサーちゃうわ!」と返す。
 いや、感情移入度100%でしたから、マジで・・・。

 結果的にはセナがマンセルを抑えきり、「ウイリアムズ・ルノー」の開幕6連勝を阻止してレースは終わります。
 敗れたマンセルは、表彰台に座り込むほどヘトヘトになりながらも、しかし満足そうに笑っていました。
 今まで繰り広げていたバトルが、「選ばれしF1パイロット」という存在にとっても「特別な闘い」だったと言わんばかりに・・・。

 このレースでプチヲタは大事なコトを学びました。
 こういう「特別な一瞬」を味わうためには、つまらないと思える「レース」も真剣に観なければならない、と。
 いつ、如何なる時に、「退屈」が「特別な一瞬」に変わるかなど、誰にも予想がつかないのだ、と。

 ・・・などと偉そうに言ったモノの、さすがに10年以上もその「特別な一瞬」に巡り会えないと、せっかくの「戒め」つーか「教訓」も色褪せてきますナ(特にここ数年はフェラーリの独り舞台なんで、退屈なことこの上なし)。
 もうそろそろ新しい「伝説的な闘い」に出くわさないと、冗談抜きで「ながら観戦」が復活しそうな気配濃厚ですヨ。

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