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続・切腹ごっこ

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「インセプション」

2010-08-08 | ★レビュー(映像)
 レオナルド・ディカプリオ主演の映画「INCEPTION」を見た。

 ※注 以下↓多少ネタばれ含みます。


 他人の夢に侵入して、その人の“アイディア”を盗んだり、または“アイディア”を植え付け(インセプション)たり。「夢ネタ」の話はそれだけで興味が湧く。筒井康隆原作で、今敏監督のアニメ映画「パプリカ」も好きだし。

 ―他人の夢に侵入しアイディア(思いつき、または思いこみ)を盗んでくることを生業にしているコブ(ディアプリオ)は、大企業グループの代表サイトー(渡辺謙)から、アイディアを植え付ける仕事の依頼を受ける。標的はサイトーのライバル会社の二代目、ロバート。コブは専門家チームを作り、夢の中でアイディアを植え付けることによって、初代が作り上げた会社を潰すように仕向ける。さて、その企ては上手くいくのか!?…というのが大まかなストーリー。
 夢の中でさらに夢を見ていたという経験がある人はいるんじゃないだろうか。逆に言えば、夢から覚めたと思っていたのに実はまだ眠りから覚めたわけではなかった、という経験。コブたちは“植え付け”をするために、そういう「夢の中で見る夢、が見ている夢…」という感じに深い階層の夢に潜らなければいけない。それは大きな危険を伴うのだが、コブはサイトー(この人は現実世界では、ほぼ何でもできるようだ)に、お尋ね者の身分を帳消しにしてもらうために、この危険な仕事を引き受ける。
 コブが侵入した夢には、ちょくちょくモルという女性が登場して、時には仕事の邪魔をする。モルというのはコブの元妻で、すでに亡くなっている。夢に出てくるのはコブの意識の投影なのだ。コブは自分のせいでモルが自殺したことに、大きな罪の意識を抱えている。世間的にはモルはコブに殺されたことになっているので、コブはお尋ね者になってしまっているのだ。
 コブは、かつてモルと二人で“設計”した夢の中に、自分の記憶と意識の投影としてのモルを囲っている。そのモルは、コブが夢の世界に居続けて欲しいと訴えるのだが…

 ストーリーは、サイトーから依頼された仕事が成功するのか!?っていう話と、コブとモルとのプライベートな話との大きな二つの流れで成り立っている。
 上映時間は2時間半あったが長いという感じはしなかった。細かい部分はっきり分からないところがあったので、もう一回見たいぐらいだ。
 夢から覚められなくなる、夢の世界に閉じ込められる、というのは怖い…と感じる。たとえそれが極上の夢でも、なんとなく背筋が寒くなる。
 もうこの世にいない人と夢の中で再会したという経験はないが、行方不明になった飼い猫が夢に出てきたことはある。何回かそんな夢を見るうちに、だんだん飼い猫の姿が飼い猫から程遠いものに変わっていってしまったのが哀しかった。

 けっこう面白かったので、こういう系統の映画が好きならオススメですよ~

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