★口が開かない。
★口を開けると痛くて、口を大きく開けられない。
★関節部分が痛い。
★耳の前が痛い。
★口を大きく開けると、カクカク音がする。
★頬部が痛い。
★頭、特に側頭部が痛い。
★額のあたりが割れそうに痛い。
★首が痛くて回せない。
★息がしにくい。
★歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科で治療を受けたが、症状が改善しない。
といったいろんな症状で悩んでいる方は結構居られます。
また、
最近、よく不定愁訴を抱えた顎関節症が、1ヶ月で治る。4回の通院で治る。咬合調整で治る。1週間で治る。整体で治る。気功で治ると言う話をDMやネットで見かけます。
これらの話は本当でしょうか? 私は本当だと思いますが、顎関節症には様々な症状・病状があり、効果には個人差があるので、全ての方に効果があるとは断言できないでしょう。
此処で共通して見えてくるのが、TCHを無くす。身体の中心軸と重心軸を合わせる。骨盤や肩のラインを水平にする等々です。
もし不定愁訴を抱えた顎関節症患者が来院された時、多くの先生方は咬合治療は難しい!と考えるのではないでしょうか。
確かに、そういった患者さんの中には歯列矯正、咬合再構成的な治療を必要とする場合もありますが、それは一部の患者さんであって多くは、患者自身の努力で解決するケースも多々あります。
顎関節症の治療は大きく以下のようになると思いますが、
1.自宅治療
セルフケアを中心に
2.医院治療
歯列矯正、咬合再構成等
咬合治療となるといろんな考え方の先生方が居られ、混乱を招くのですが、その前処置的な自宅治療をすることで医院治療の必要がなくなるケースも多々あります。
顎関節症は治療をしなくても長期的には改善する病気で、2年前後で約70%以上が自然治癒し、どのような治療法でも75~90%の成功率と言われ、最終的には症状が治まってしまう自己寛解的疾患(Self Limit)と言われています
が、自然治癒するまで、2年前後も待つのはいろんな症状で悩んでいる患者さんには厳しいです。治るものなら短期間で治って欲しいと思うのが自然でしょう。
過去の咬合治療を反省しながら、自宅治療としてのセルフケアについて私の臨床経験をお知らせしたいと考えています。と同時に歯周組織が健全でなければなりませんが、その健全化の一つの武器がホワイトケアと考えますが、この一年間にトピック的な知見が得られればそれも公開したいと思います。
歯科医師にとって顎関節症に限らず病気の原因が解明されているならば病態を医学的に治そうとする時、「診断と治療に『科学的根拠』が必要」という姿勢だと思います。
最初は顎関節や顎関節症の復習をしながら
1.正常な顎関節と顎関節症の復習
2.顎関節症・顎頭蓋機能異常とは何か
3.応急処置と基本的なセルフケア
番外:ホワイトケアの情報
という流れで、画像や動画、インターネットディスクを活用しながらML上で公開していきたいと思います。その過程での疑問に対しては参加される先生方と一緒に考え、特にセルフケアでは一方通行ではなく、お互いにFeed Backさせながら
約1年間頑張っていきたいと思います。
コンセプトは、患者さん自身のセルフケアで改善する手助けをするだけで、歯科医院サイドは極力治療をしない。
例えばスプリントが必要なケースも先ずはティッシュでその代用をはかるなど。
と、長文になりましたが通信セミナー?なるものを企画しました。
この思いは、不定愁訴で悩まれている顎関節症患者さんが、最初に行かれた歯科医院で適切な治療或いは指導を受けられていたら、ドクターショッピングをするような事を避けられるでしょうし、何故だろう?私だけがどうして?などと思い悩むことはないでしょう。そういった彷徨う患者さんを少しでも減らしたいという思いです。
あとはこのセミナーを受けてみよう!と思われる先生が居られるかどうかでしょう。
私的には、患者さんのためにも是非やりたいと考えています。