咬合治療が身体各部の症状を消失或いは緩解させたと歯科医師である以上は考えたいのですが、残念ながら科学的に証明されたモノはありません。
TMDの一部或いはかなりの症状は自然消退する可能性があり、何ら治療もせずに経過観察している間に三大症状が消失することはあります。
その様な症例では心理的要因によって惹起された場合が多く、自然に消退することは十分に考えられます。やはりSelf Limitingな症候群なのでしょう。
TMD症状と考えられている多くは必ずしも病的状態を表しているわけではないでしょう。
顎関節や咀嚼筋の疼痛は基本的に無害で正常な変化であると考える人が結構多く、顎関節症の臨床症状を正常な変動の範囲内にあるとする考えもあります。
整形外科医(特に関節炎を専門とする医師)は他の症状を全く伴はない顎関節雑音は、臨床上、重要な意味を持たないと考えているようです。まして筋疲労時の鈍痛を疾病の症状と考えるには問題点があります。
精神的ストレスだけでは顎関節症の原因にはならないと考えていますが、精神的ストレスによる生化学的変化によって個体の抵抗性は咬合的ストレスがTMDを惹起し得る状態まで低下させると考えます。
心療内科では、投薬等によって患者の抵抗性を高めることによってTMDを治そうと試みますが、もっと臨床的で早い解決法は原因を除去することでしょう。
精神的、感情的な問題を解決するには何年もかかるでしょうけれども、咬頭の干渉は簡単に行うことができます。
余談になりますが、五十肩は肩関節周辺のInner MusclesとOuter Muslcesのアンバランスから生じるのでは?と考えています。それ故、治療法はその両方の筋群を鍛え、バランスを取るようなエクササイズを行えば治るのではと考えていますが、現実はなかなか治りません。私もそうでした。
最近、五十肩で整形に約1年通院するも、腕が90度以上上がらない69歳の女性にキアテックを施しました。
施術直後には160度位まで上がり、三日目には180度まで上がるようになり、生活面では支障を来さない状態までになりました。
キアテックは重心軸調整という考えの基に導入しているのですが、そのポイントは頚椎です。
下顎運動は中枢神経機構や上位頚椎を主体とした頚椎全体の動き、上顎を含む頭蓋骨の動きが一体になったものと考えています。もっと大きく考えると、安静位が姿勢維持位と言われるように、下顎運動は全身との調和の元に円滑に動くものなのでしょう。
この下顎運動の異常が三叉神経群や中枢神経幹にストレスを掛け、全身にわたる違和感、手足の痺れ、痛み、起立不能、腰部の痛み、脊椎の彎曲や原因不明の難病が起こるのかもしれません。これら疾病を持った人々の咬合は異常で、頚椎の運動範囲は極めて小さいのが特徴のようです。
この五十肩の女性も、右右下顎臼歯部はインプラントで咬合回復の予定ですが、現在プロビジョナルクラウンが装着され、キアテック後は頚椎の運動範囲が大きくなりました。
・・・この辺りに鍵があるのかもしれません。
しかしながら、咀嚼器官や顎関節症と直接的関係を有していない身体各部の症状を顎関節症の関連症状とみなしたりするのは危険です。
少なくとも顎口腔系の調和を図った治療を行いこそすれ、調和を乱した治療は、健康を脅かす目に見えない刃物を患者に突きつけることになるかもしれません。
咬合と全身を考えた場合、歯科が大いに関与して症例では、リハビリを行えば、自ずと良くなると考えています。
体表治療は、それらの治療期間を短縮するのに役立ちますが、根本的治療ではないと考えています。
体表治療の心得を知るのは大切ですが、体表治療家になる必要はないでしょう。
・・・歯科医学の研鑽に一生を費やしても時間がないでしょう。
TMDの一部或いはかなりの症状は自然消退する可能性があり、何ら治療もせずに経過観察している間に三大症状が消失することはあります。
その様な症例では心理的要因によって惹起された場合が多く、自然に消退することは十分に考えられます。やはりSelf Limitingな症候群なのでしょう。
TMD症状と考えられている多くは必ずしも病的状態を表しているわけではないでしょう。
顎関節や咀嚼筋の疼痛は基本的に無害で正常な変化であると考える人が結構多く、顎関節症の臨床症状を正常な変動の範囲内にあるとする考えもあります。
整形外科医(特に関節炎を専門とする医師)は他の症状を全く伴はない顎関節雑音は、臨床上、重要な意味を持たないと考えているようです。まして筋疲労時の鈍痛を疾病の症状と考えるには問題点があります。
精神的ストレスだけでは顎関節症の原因にはならないと考えていますが、精神的ストレスによる生化学的変化によって個体の抵抗性は咬合的ストレスがTMDを惹起し得る状態まで低下させると考えます。
心療内科では、投薬等によって患者の抵抗性を高めることによってTMDを治そうと試みますが、もっと臨床的で早い解決法は原因を除去することでしょう。
精神的、感情的な問題を解決するには何年もかかるでしょうけれども、咬頭の干渉は簡単に行うことができます。
余談になりますが、五十肩は肩関節周辺のInner MusclesとOuter Muslcesのアンバランスから生じるのでは?と考えています。それ故、治療法はその両方の筋群を鍛え、バランスを取るようなエクササイズを行えば治るのではと考えていますが、現実はなかなか治りません。私もそうでした。
最近、五十肩で整形に約1年通院するも、腕が90度以上上がらない69歳の女性にキアテックを施しました。
施術直後には160度位まで上がり、三日目には180度まで上がるようになり、生活面では支障を来さない状態までになりました。
キアテックは重心軸調整という考えの基に導入しているのですが、そのポイントは頚椎です。
下顎運動は中枢神経機構や上位頚椎を主体とした頚椎全体の動き、上顎を含む頭蓋骨の動きが一体になったものと考えています。もっと大きく考えると、安静位が姿勢維持位と言われるように、下顎運動は全身との調和の元に円滑に動くものなのでしょう。
この下顎運動の異常が三叉神経群や中枢神経幹にストレスを掛け、全身にわたる違和感、手足の痺れ、痛み、起立不能、腰部の痛み、脊椎の彎曲や原因不明の難病が起こるのかもしれません。これら疾病を持った人々の咬合は異常で、頚椎の運動範囲は極めて小さいのが特徴のようです。
この五十肩の女性も、右右下顎臼歯部はインプラントで咬合回復の予定ですが、現在プロビジョナルクラウンが装着され、キアテック後は頚椎の運動範囲が大きくなりました。
・・・この辺りに鍵があるのかもしれません。
しかしながら、咀嚼器官や顎関節症と直接的関係を有していない身体各部の症状を顎関節症の関連症状とみなしたりするのは危険です。
少なくとも顎口腔系の調和を図った治療を行いこそすれ、調和を乱した治療は、健康を脅かす目に見えない刃物を患者に突きつけることになるかもしれません。
咬合と全身を考えた場合、歯科が大いに関与して症例では、リハビリを行えば、自ずと良くなると考えています。
体表治療は、それらの治療期間を短縮するのに役立ちますが、根本的治療ではないと考えています。
体表治療の心得を知るのは大切ですが、体表治療家になる必要はないでしょう。
・・・歯科医学の研鑽に一生を費やしても時間がないでしょう。