咬合と全身 ホワイトニング

咬合を介して顎関節症と不定愁訴への歯科的アプローチ

歯周病予防・ムシ歯予防・口臭防止を兼ねたMIホワイトニング

目標

2007-07-01 11:23:46 | Occlusion & Body 咬合と全身
当院の今年の目標は予防に力を入れています。
①咀嚼筋の特性を重視したOMFT
  殆ど全ての患者に口唇圧をチェックし、それが口腔機能にどのように関わってくるかを患者を見ながら、状況に応じた説明をしていく。
  ぽかんX、タッチスティック或いは従来から使用しているパタカラを多用していきたいと考えています。
  口呼吸→仮性鼻呼吸→真性鼻呼吸へと変化していく中で、きっと患者自身がその変化を体感できると考えます。

②細菌コントロールを含めたプラークコントロール
  顕微鏡の更なる活用。

③三位一体をはかった咬合治療
  前処置として、ワンポイントでできる反射的咬合調整、頚部ストレッチ、頚椎瞬間調整、キアテック、操体法等を雑談(講釈)を交えながらの実施し、少しでも咬合と全身の関連を体験して頂く。
を柱に患者と接していこうと考えています。

★反射的咬合調整
オーリングテストを活用した咬合調整は、日常の臨床で行うようなルーチンな咬合調整ではなく、強いて言えば自然咬耗を人工的に作ると言った方が良いかもしれません。

現在の食生活は軟食品が多く、咀嚼回数の激減が見られます。
そのため歯牙は、パラファンクション以外ではほとんど咬耗せず、歯根膜の部分的過緊張が起こり、それが歯根膜筋反射を介して諸器官に悪影響をおこし、さまざまなトラブルを引き起こしている可能性があります。

ほんの少しの調整を加える反射的咬合調整は、歯根膜の過緊張を取り除き、本来なら自然に咬耗できる量を補うと考えます。
ですから少量の削除量で効果が顕著に表れるのかもしれません。

★心の持ち方が効果を左右する
よく不定愁訴の一部或いは多くが咬合治療で解決されると聞きますが、本当に、これが咬合治療或いは反射的咬合調整で改善されるのか!と私自身が驚くほどです。

その改善されていく過程の中で、心が病んでいる人はどのようなことをしても治りにくく、精神的な葛藤の末に元の状態になるようです。
ME機器を駆使して術前と術後の歯科データーによるビジュアルな顎口腔機能の改善がみられても心を病んでいる人は満足しないようです。

それもヒトの中心にあるのは『心』、次が『食養』。そして『生活習慣』と考えると納得できます。
歯科治療は、その生活習慣の一部を担っているに過ぎないのでしょう。
最も効果があるのは気の流れを良くするというか『心』の持ち方かもしれません。
患者に迎合するという事ではなく、プロフェッションとして患者と接し、Holistic Dentistry (包括的歯科医療或いは全人的歯科医療)の展開かもしれません。

患者の健康は患者自身が維持し、守る。それを医療サイドが専門知識と技術で援助する。現代から将来にわたって疾患の悪化や、歯の喪失原因となる全て因子を発見し、患者がそれを防止しすることを援助するための診療(Excellent Dentistry)を行わなければならない。
従来の歯科医療とHolistic Dentistry (Excellent Dentistry)とは、全く異業種なものである。患者が今まで経験してきた歯科医療(前者)で後者は判断できない。又、Holistic Dentistry を実践する時は保険を辞退する時と考えていますが、まだまだ力不足です。