7月6日、「第53回三四会浦安散策とクラス会総会兼お食事会」が浦安市にて開催されました。散策に参加された方は13名、総会兼お食事会に参加された方は17名でした。
開催地の浦安といえば東京デズニーランドと埋め立て地に建ち並ぶ高層マンション街、そして市の財政が豊かな町というイメージですが、その昔は、浦安市の前身である堀江村・猫実村を「名所江戸百景堀江ねこざね」と題して歌川広重も描いている景勝地だったようです。
広重の絵は境川を挟んで向かって右側に猫実村、左側に堀江村を描いていますから、我々が歩いたのも江戸から続く古い町並みだったということになるのでしょうか。
9時半に東西線浦安駅に集合し、境川沿いに境川の両岸に平行して延びている堀江地区・猫実地区を、浦安市郷土博物館まで散策いたしました。
この周辺には寺社が数多く、貴重な民家が保存され昔ながらの銭湯、駄菓子屋が現在も点在し、また旧江戸川河口には船宿があり、そこからは東西線の鉄橋が望めました(写真)
境川沿いに歩き、まず清瀧神社に立ち寄りました。丁度明日が七夕ということで、この青瀧神社では短冊が用意されていました。
皆が思い思いの願い事を書き、拝殿の左右に立てられた笹竹にそれを結わえましたが、何を願ったのでしょう。
ところで写真は大正11年に社殿斜め奥につくられたという富士山で、昭和50年ころまでは富士山信仰が盛んだったとのことです。
今は緑の苔が映え人工物とはいえこのお山はなかなかのものでした。
そして明治2年に建てられたという「商家旧宇田川家住宅」や「漁師の旧大塚家住宅」を見学したりして、昔の人の生活ぶりを偲びました。
写真は旧宇田川家の井戸、旧大塚家住宅の案内看板、神明橋から境川沿いの散策を楽しむ三四会メンバーの後ろ姿です。
何故井戸や看板なのかって?立派な柱の建屋よりも面白いと思った、ただそれだけです。スミマセン。
散策の最後は“懐かしい”浦安の町並みや屋形船が展示されている郷土博物館で、到着したのは11時過ぎでした。
写真は博物館の屋外展示場に再現された昭和27年頃の「漁師町浦安」です。
この屋外展示場には当時浦安の生活の中心だったベカ船といわれる木造漁船も浮かべられていました。こんな小さな船で漁をしていたのです。
しかし昭和33年の製紙会社による東京湾汚染事件をきっかけに漁業は衰退し、昭和46年に漁協は漁業権を完全に放棄し、これが今の浦安の発展の礎であったと評されていますから皮肉です。
心憎い散策コースを堪能した13名は、博物館からは浦安市が運営する乗車1回100円の「おさんぽバス」を利用して、総会会場である新浦安駅前のオリエンタルホテル東京ベイに向かいました。
ホテルに到着すると既に4人がロビーで待っていてくれました。ビュッフェスタイルとはいえ、豪華な個室の会場でさっそく昼の饗宴です。
写真は総会会場となったホテルのロビーです。右奥に総会会場のレストランがありました。
今回の総会では一人1点、100円ショップでプレゼントを購入し、交換するという新趣向が取り入れられました。たかが100円ショップと言うことなかれ、このプレゼントにはメッセージ付きもあり、小さいけれど暖かい幸せを届けてくれました。
総会ではKさんからのメッセージなども報告され、また文化企画部から8月5日の視察船乗船とお台場ランチの詳細案内文が配られたりしました。そして話題は9月の企画です。「成田山新勝寺と成田空港見学」が提案され「ええんじゃないの~」と何方かが一言いったとかで、これも了承されました。
盛況のうちに総会もお食事会もお開きとなり、2時過ぎにホテルを後にし、西船橋駅にて解散いたしました。
西船橋でおりたクラス会会長以下6人はその後4時過ぎまでホッピーで今日一日の反省をしたとのことでした。
(写真&文責M.M)
かつての漁師町の雰囲気を十分に味わえただけでなく、浦安市財政の豊かさをも見せつけられました。
クラス会では、新趣向のプレゼント交換が成功し、何よりこの場所確保のために陰で尽力してくれたAさんの気働きを感じました。
思い出に残る今日1日を、いつものように見事な写真とともに、素敵な紀行文にまとめてくれたM.Mさんに感謝の気持ちと👏を送ります。