仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

【紹介】送迎支援事業

2012-09-04 20:39:58 | 活動報告(送迎支援)


 震災から1年と半年が過ぎようとしています。しかしながら、仮設住宅は日々の生活を送るうえで不便なままです。最寄りのスーパーマーケットまで片道2キロ、いつも通っている病院まで片道5キロという立地が珍しくありません。プレハブ仮設住宅の設置に、住宅街から遠く離れた運動公園や工業団地の空き地を利用したのが原因となっています。仙台POSSEは仮設住宅で乗合送迎バスの運行を行い、住民の方に日々の生活の足を提供しています。送迎バスは2012年7月現在、仙台市宮城野区の6つの仮設住宅で仮設ごとに週に2、3日の運行となっています。スタッフは学生ボランティアと現地雇用のプロのドライバーで、学生ボランティアはバスに同乗し、バスのルートの調整や、住民の方との交流をしています。

 仮設住宅には自力で入居先を探せなかったお年寄りの方や、金銭的に余裕がない方が多く入居されています。移動手段は自分の足だけという方も決して少なくありません。もちろんすべての仮設住宅や入居者がそのような立地や状況であるというわけではありませんが、いまもなお大勢の方がすぐ近くにスーパーマーケットも病院もない場所で移動困難を抱えながら日々を送られています。

 また、仮設住宅の抱える問題として、「孤立」してしまった人が数多くいるということが、支援を通じて見えてきました。今回の震災では、津波の被害が大きかったため、被害を受けた地域で1つの仮設住宅に入るケースが多く見受けられました。入居者同士が初めから顔見知りという具合です。しかし、たまたま地震の被害のために全く別の地域からその仮設住宅に入る方もいます。そのような方はもとからある地域のコミュニティに入りにくく、日中も家にこもりきりになりがちです。また、仮設住宅によっては住民がさまざまな地域から入居していて、住民間の交流が全くないところもあります。経済的に決して楽ではない生活の中での「孤立」という問題は大きな負担となってのしかかっています。

 こうした仮設住宅と入居者の状態を踏まえて仙台POSSEの送迎事業は単なる移送手段の提供だけを目的にはしていません。送迎バス自体が住民間の交流の場となることや仮設住宅でのイベントを行うことで仮設住宅でのコミュニティ形成の支援、つまり「孤立」してしまう人を減らすこと。また、生活苦を抱えていらっしゃる方に煩雑な義捐金の申請や生活保護の情報提供や同行支援をすることまでを目的としています。単なる移動支援にとどまらないで、できる限りの生活支援を行っていこうというスタンスです。

 イベントは毎回テーマを変えて開催しています。住民の方、仙台POSSE、時にはほかの支援団体を交えてBBQやマッサージ、ダンスなどを行い、多くの住民の方と交流を深めています。仙台POSSEの送迎事業にはさまざまな目的がありますが、被災者の生活を支えるためには、様々な支援が不可欠となっています。

 仙台POSSEでは随時、一緒に送迎事業に取り組んでくれるボランティアを募集しています。「被災地での支援活動に参加してみたい!」「被災地で起きているさまざまな問題に取り組みたい!」という熱いお気持ちをお持ちの方や、このブログや各メディアの記事で興味を持たれた方はどうぞお気軽に仙台POSSEまでお問い合わせください。

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仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

NPO法人POSSE仙台支部
法人代表:今野晴貴
所在地:宮城県仙台市青葉区本町1-14-20 キクタビル6階
TEL:022-266-7630
Email:sendai@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
BLOG:http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse
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