仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

ボランティア体験記

2012-01-24 13:15:50 | お知らせ
 仙台POSSEのボランティアスタッフが活動に参加したときの感想をご紹介します。

 「この活動っていつまで続くんですか?」―仮設住宅への引っ越しを手伝った際、被災者の方からこう問いかけられた。震災後半年以上たった10月のことである。
東日本大震災発生後多くのボランティア団体が、瓦礫撤去や泥かき、物資援助などの支援活動をした。私自身も大船渡へ1日ボランティアに行き、津波で泥をかぶった家の清掃をした。しかし、バスで何時間もかけて移動したのに、実際の作業時間はわずか5時間足らず。ただ「ボランティアをした」という事実に満足して帰るようなボランティアのあり方に疑問を抱かずにはいられなかった。また、チラシのポスティングのために仮設住宅へ行った時に見かけた、肩を落として歩く同年代の女性の姿が目に焼き付いて離れなかった。声をかけることすらできなかった。
 POSSEのボランティアに参加したのは、そうしたボランティアへの疑問と、現場で何が起こっているのかこの目で見たい、と思ったからだ。まだ仮設住宅には数回しか行ってないが、それでも、あの時大船渡の仮設住宅で見た女性が背負っていたものがどれほど重いのかを実感する。
 冒頭の問いかけは、半年もの間、全壊認定を受けた家屋に住み、倒壊の恐怖を感じながらやっとの思いで仮設住宅に入居できた家族からのものだ。今まで「ボランティア」という名目で行われていたのは短期的・単発的な支援がほとんどであったことを意味している。先の見えない状況の中、はっきりとした予定がないまま他人に頼っていいものか、今回限りの援助なのではないか。そうした被災者側の戸惑いを感じずにはいられなかった。津波で家がなくなった訳でもなし…と避難を遠慮する被災者が、自力で立ち上がるのには相当の労力がいるはずである。「私たちは運よく情報が入ったけど、今も全壊状態で住み続けてる人はいっぱいいる」と話す被災者の方は、どこか、負い目を感じているようでもあった。
 POSSEのボランティアは、被災者の方と信頼関係を築いて支援しながら、一人1人に向き合って問題を発見し、その根底にある社会構造を明らかにすることを目指す長期的なものである。だからこそPOSSEは、被災者の方々からの「次回もよろしく」の声にこたえることができる。その意義をかみしめながら、これからも私にできる「ボランティア」をしていきたい。


****************************
仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

NPO法人POSSE仙台支部
所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター気付
TEL:022-266-7630
Email:sendai@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
BLOG:http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse
****************************

最新の画像もっと見る

コメントを投稿