膵臓(すいぞう)がんが腹膜に転移し、激痛に耐えながら、大阪を拠点にライブ活動を続けるロックバンド「REBEL★ACTION」のボーカルがいる。
TERADA(本名・寺田幸次)さん(38)。
闘病を続ける一方、「生き方として、かっこよくありたい」とステージに立ち、「なめんじゃねえぜ!」と病気に向かって叫び続けている。
直訳で「反逆の行動」という名前のバンドは、リーゼントが特徴の寺田さんを中心に平成7年に結成。
東京や福岡などでライブを開催。
寺田さんが作詞・作曲のほとんどを手がけている。
平成23年4月、寺田さんは体の異変に気付いた。
「内臓が腫れている感じがした」。
病院で膵炎や胃潰瘍の可能性を指摘された。
翌月、ライブ中に激痛が背中を走った。
息ができず、目には黄疸(おうだん)の症状が出始めていた。
診断は膵臓がん。
しかも最も進行した「ステージ4」だった。
その年のライブはすべてキャンセルし、療養に専念した。
「死ぬのかな」と思うときもあったが、「命が尽きるまで、あきらめずに生きなければ」と自分に言い聞かせた。
3カ月後、手術は成功。
奈良県内の自宅で療養しながら活動を再開。
20本以上のライブをこなした。
主治医も「回復が早い」と驚いていた矢先の今年2月、腹部の痛みが長引いた。
4月には、立っていられないくらいの痛みで限界に達した。
医師の診断は腹膜への転移。
腹水もたまっていた。
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